「あにめの記憶」「北の航路」コラボ企画
「クレヨンしんちゃん(劇場版)暗黒タマタマ大追跡」考察特別研究
「羊蹄丸」を探せ!
「クレヨンしんちゃん(劇場版)暗黒タマタマ大追跡」では物語終盤で、東京臨海副都心が舞台となる。この臨海副都心にある「船の科学館」には私の青春の船と言える青函連絡船「羊蹄丸」が保存されていた。映画制作年や作品の舞台設定を考えれば、「羊蹄丸」は劇中のどこかにいるはずだ。
そこで、本作に出演した「羊蹄丸」を探してみた。
・出演シーン1(1時間10分53秒)
「あ、それ山」でローズの母が、珠黄泉族一行が向かった先を「東京の臨海副都心」と断定した直後、この映画で始めて出てくる東京臨海副都心の光景に「羊蹄丸」が描かれている。
|
該当シーン、本作で最初に臨海副都心が出てくる場面なので印象的に描かれている。マウスを画像に合わせると、次の画像での拡大範囲を表示する。 |
|
上記画像の拡大図。キチンとあるべきところに「船の科学館」が描かれており、その奥に「羊蹄丸」の船影も確認できる。 |
この間にあった、とても惜しかったシーン。
|
野原一家とローズらが最初に珠黄泉族ビルの屋上に立ったシーン。左に「船の科学館」が描かれているが、「羊蹄丸」がいるところにはビルの鋼材がかぶっていて、「宗谷」もろともあるはずの場所に描かれていない結果となった。残念。 |
・出演シーン2(1時間29分38秒および40秒)
超能力で相手の動きを読めるヘクソンを倒すべく、ひろしとみさえが歌いながら攻撃するシーン。夫婦が大袈裟なポーズで歌う際、画面は二度に渡り珠黄泉族ビルの空撮カットとなる。この時に「羊蹄丸」がキチンと描かれている。
|
該当シーン、ここはクライマックスであることもあり、この空撮カットはとても迫力があるのが印象的。マウスを画像に合わせると次の画像での拡大範囲を表示する。 |
|
上記画像の拡大図。「船の科学館」とそこに保存されていた2隻の船、「宗谷」と「羊蹄丸」が描かれている。しかもこの画像、それぞれの大きさの違いがキチンと再現されていて嬉しいシーンだ。 |
・出演シーン3(1時間35分05秒)
最後に「羊蹄丸」が登場するシーンは、よねがヘクソンにとどめを刺した直後、事件を知った警視庁のパトカーが珠黄泉族ビルを目指して走ってくるシーンだ。
実はこのシーン、始めてこの映画を見たときに「羊蹄丸」が描かれている事に気付いた唯一のシーンだ。
|
該当シーン、物語に決着がつくところなのでとてもすがすがしいところだ。拡大するまでもなく「羊蹄丸」が描かれているのは明白だが、前画像と同じようにマウスを合わせると次画像での拡大範囲を表示する。 |
|
上記画像の拡大図。煙突周りやブリッジ周りがちょっと変だけど、誰がどう見ても「羊蹄丸」だ。隣の「宗谷」がリアルに描かれているのは面白い。一瞬のシーンであるが、初見時はこの「宗谷」のおかげで「羊蹄丸」を見つけられた。 |
以上、本映画について絶対に私しかやらないであろう検証をして見た。やはり自分の青春とも言える青函連絡船が、その中でも最も思い出深い「羊蹄丸」がこのようなかたちでキチンとアニメに描かれているのはとても嬉しいことであるし、この映画をみればそこに「羊蹄丸」がいた記録がいつまでも消えないのだから嬉しいものだ。
そしてこのように「羊蹄丸」が描かれたのが、私が最も好きな漫画家が原作のアニメ映画に出てきたのだから、本当に嬉しい限りである。
もし、他にも青函連絡船が出てくるアニメがご存じの方がいたら、是非とも報せて欲しいものだ。
前のページに戻る
(「北の航路」から来た方も、「あにめの記憶」から来た方も、ここをクリックすれば元に戻れます)
|