「サトーココノカドー」1階を一通り回った私は、オリジナルネクタイを求めてエスカレーターを上る。途中2階は婦人服と婦人下着のコーナーなので私のようなおっさんが独りで歩き回るフロアではないので通過…さすがにブラジャー仮面なんてやるわけに行かないからね。
3階まで上がってきて、「みさえ ザ・バーゲン」の会場が「全館」になっている理由がよく分かった。本当に店全体でバーゲンやってるわ。
紳士服売り場の様子はこんな感じ。ここでアウトドアパーカーで安くて良いのを見つけたので衝動買い(この写真左下)、なんか完全にこの店の商売に引っかかっているなぁ。まだ本命の注文をしてないのに…。
紳士服売り場にも「これでもか!」というほどみさちゃんがいる。今店内に何人みさえがいるか数えた人はいるかな? 間違いなく言えるのは、主人公のしんのすけより多いってことだ。
紳士服のオーダースーツもバーゲン中。ここはやっぱり店員が出てきて「スーツを買え、買わなきゃご飯食べちゃうぞ!」と脅さなきゃ…って、これは「たらくやストア物語」のギャグだ。でも「だらくや」のキャラの一部は、「クレヨンしんちゃん」になって「サトーココノカドー」の店員に使い回されているからねぇ。
やっと見つけた「サトーココノカドー」オリジナルの限定販売ネクタイ売り場。ここに来るまでに思ったより散財してるゾ。
ネクタイ売り場のディスプレイはこんな感じ。この後ろに注文書を書くテーブルが用意されていました。平日の昼だというのに注文する人が多いんだ。
この売り場で注文手続きしているとき、私を担当した若い店員とは別の年配の店員が「だらくやストア物語」を知っていると言って「あれは面白かったですね」と(この売り場にピッタリの店員だ)、若い店員さんに「スーパー店員なら一度は読んで欲しい」と訴えた。
私が注文したネクタイは3種類あるうちの「しんちゃんネクタイ」だ。こんなネクタイが出るだけでも驚きなのに、「サトーココノカドー」のタグが着くっていうんだから驚きだ。
ネクタイの注文を終えたら4階へ、ここは生活雑貨のフロアだ。この階もみさえに制圧されていた。
5階は本屋やCD屋が入っていて、どちらも「クレヨンしんちゃん」コーナーを特設してこのバーゲンを盛り上げていた。
今度は地下の食品売り場へ、食材が二・三足りないのでここで買うことにした。売り場毎にこんな看板が出ていた。「しんちゃんの大好物」になっとうだけでなく、牛乳や筍ご飯なども挙げられていた。「みさえの大好物」は和菓子などお菓子系に多く、「ひろしの大好物」は酒のつまみになりそうなものばかりだ。
…あれ? 「ひまわりの大好物」はないの? そういや粉ミルクが置いてありそうなところは見てなかった。
「サトーココノカドー」総菜売り場、やっぱりここは閉店30分前になったら「値引きシール貼りの男」が出てこなきゃ。「だらくやストア物語」に登場の「6時半の男」こと丸山文夫は、「クレヨンしんちゃん」にもサトーココノカドー店員として登場している(アニメにもなった)。
「サトーココノカドー」店内を一回りし終えた私は、ちょっと店外に出て春日部の街を歩いた。その目的地は春日部駅に近いもう一つのショッピングセンター、「LaLa garden」だ。
このショッピングモールも「ババ ガーデン」として「クレヨンしんちゃん」の劇場版アニメに登場している。
このショッピングセンター内のこの店、「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!ブリブリシネマスタジオ」というゲームセンターを覗くのが目的だ。
ここはただのゲームセンターではない、こんな感じで野原一家と記念撮影ができるコーナーが設置されているのだ。
ここに来て驚いたのは、記念すべき劇場版「クレヨンしんちゃん」第一作、「アクション仮面VSハイグレ魔王」原作漫画の原画が展示されていたことだ。
これは世に出た臼井儀人先生の作品の中で、初めての長編作品だ。

こうして私の「クレヨンしんちゃん」を追っての春日部探訪は幕を閉じた。
 この「サトーココノカドー」再現の企画がなければ、私は春日部の街で買い物することはなかったはずだ。なんだかんだで「サトーココノカドー」で1万円以上の買い物をしてしまったんだから、見事にイトーヨーカドーの策略にはまってしまった訳だ。もちろんそんな客は私だけでなく、そういう客が多ければ店と街が活性化して、まさに店側にとっても「大成功」のはずだ。
 そしてこの「サトーココノカドー」再現の企画は、春日部が街を挙げて「クレヨンしんちゃん」という作品を応援していることがよく解ったし、この看板の写真を撮る人の多さはこの作品が多くの人に愛されていることの証だ。これは「クレヨンしんちゃん」と、その作品の生みの親である臼井儀人先生のファンである私としてはとても嬉しいことだ。
 「サトーココノカドー」は4月16日をもって元の「イトーヨーカドー春日部店」に戻るが、また30周年、50周年という節目を迎えることが出来たらまたこんな企画をやって欲しい。今度は店内各売り場で劇中シーンを再現…とかやって欲しいな。

最後に、「クレヨンしんちゃん25周年記念企画 オラのマチ春日部にくれば〜」という企画を実行している春日部市や東武鉄道の皆さん。
この企画に賛同して街を挙げて「クレヨンしんちゃん」を盛り上げてくれた皆さん。
そして、「サトーココノカドー」を現実にしてくれたイトーヨーカドー春日部店の皆さん。
「サトーココノカドー」再現の企画にGOサインを出したセブン&アイ・ホールディングスの皆さん。
その他の方々も含め、この素晴らしい企画に携わった人々全てに感謝いたします。

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