キハ54形
ステンレスボディのこの車両は、本来は北海道ローカル線用に誕生した一般型気動車である。
しかし、急行用として転換座席などを装備した特別仕様車が宗谷本線には配備されていた。
この車両は旭川〜稚内間の急行「礼文」として活躍する。
また繁忙期には一般型のキハ54形が急行列車増結車として活躍した。


雪化粧の「顔」。
パウダースノーの北海道では、後面に巻き込んだ雪が大量に付着するので、振り返り撮影だとこのような雪化粧の車両写真になる。
(急行「礼文」・幌延にて)
一般型のキハ54形と並ぶ
一般型と急行仕様は外見では全く区別がつかなくなってしまうため、識別として急行用には窓の上にも赤いラインが入っている。
(急行「礼文」・幌延にて)

吹雪を切り裂いて「礼文」が行く
一般型とは言えキハ54形は冬の急行運用でも動じる事はなかった。
(急行「礼文」・抜海にて)
室内灯の明かりが雪に反射して、急行列車の通過は一瞬であるが明るくなる。
こんな光景は北国ならではのものだ。
(急行「礼文」・抜海にて)

夏期繁忙期の急行「礼文」
普段は2両編成だが、混雑対策として1両増結されている。
増結車(写真先頭車)は一般型のキハ54形だ。
(急行「礼文」・天塩中川)
増結車として名寄駅で出番を待つキハ54形一般型
混雑期はキハ54一般型も急行列車として駆り出された。この日は「サロベツ」の増結である。
(急行「サロベツ」・名寄にて)

キハ54形一般型は夜行列車にも使用された
この日の札幌〜稚内間の夜行急行「利尻」の増結車はキハ54一般型。
当時は他にステンレス車で運行される夜行列車は日本何処へ行ってもなかったと思う。
(急行「利尻」・札幌にて)
本編成のキハ400とがっちり手を結ぶキハ54一般型
宗谷本線急行列車として活躍した車両は、どれも連結して使用出来た。
(急行「利尻」・札幌にて)


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