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・近くに貸しレイアウトが開業しました

 このたび、我が家から愛車を飛ばせば20分という至近距離に、Nゲージ貸しレイアウトが開業しました。一度行ってみようかとずっと思っていたところで、職場の鉄道模型サークルでの貸し切り運転会が実施されそれ参加することで最初に行く機会を得ました。そこで気に入ってしまい、その翌週には個人的に行ってみるという力の入れようになってしまいました。
 職場の線路が色々あって使いにくいのと、まだ自宅での線路敷設が予算的な都合で本格的に動かないので、当面はここを本拠地に鉄道模型の活動をすることになりそうです。
 今回はこの貸しレイアウトの紹介と、最近購入した車両を中心に我が家の模型車両を紹介しましょう。


今回撮影に使った貸しレイアウト
東京都西多摩郡瑞穂町「ファインクラフト」さんです。
(JR八高線箱根ヶ崎駅徒歩20分・駐車場完備)


 
・国鉄24系25形客車
 一昨年年末に発売された14系に引き続き、KATOはやっぱり24系25形も出してくれた。もちろん「富士」「はやぶさ」のフル編成だ。私としては少年時代にスター的存在だったこのブルトレの購入は避けて通れないものだった。前から買おう買おうと思いつつ何度挫折してきたことか…今回のセット販売形式で、やっと手にすることができたのだ。だけど今回はまだ室内灯が間に合わず。
既発売の14系「さくら」と並ぶ。
14系は二段化改造直前の80年代初頭を時代設定としてので、24系もこれに合わせる。
できれば電源車は貫通扉付きのが良かったなぁ。
EF65PFも同時発売でリニューアル。
以前出た500番台と同じく、「小振り」だ。
でも前のと並べても違和感なし。
このレイアウトの中央に川が流れる。
このガーター橋を渡る姿は風情があって良い。
客車も24系の特徴を上手く掴んでいると思う。
 
 
・JR東日本E259系電車
 2009年に253系「成田エクスプレス」を置き換えるために登場した新「成田エクスプレス」。
 この車体が美しいので本物はまだまともに見たことがないというのに購入決定した。ただKATO製はどうしても気に入らない点があったので、その点はトミックスが改善してくれると信じてずっと待った。
 やっぱ出てきたトミックスE259系は、その不満点を直してくれた。屋根上の機器類もこっちの方が表現力はよいと思っていた(こちらを選んだ理由にE233系の比較しての結果もある)。
引き込み線で休むE259系。
ここに車両を留置した状態は雰囲気良くて良いが、撮影が難しい。
カーブを行く、この踏切界隈はこの後の写真でとくとお楽しみあれ。
こういう非都会的な景色にも、この車両は美しく映える。
やっぱこの鉄橋いいなー。
 
 
・国鉄キハ181系 キハ183系 キハ91系
 国鉄の気動車群もここへ来て充実してきた。急行形で大馬力エンジン試作気動車のキハ91はマイクロエースの手によるもので、実物を知らない私としては善し悪しの判定は難しい。キハ181は突然KATOカラ出てきたのでついうっかり購入、特定の列車の編成にせず雰囲気だけで愉しんでいる。キハ183は数年前にトミックスから再版されたもの、貫通型の100番台登場に喜んだものだ。今回は持ってきていないが新塗装やオホーツク色のバリエーションも購入済み。高かったー。
キハ91が駅構内から出て行く、背景の機関区はストラクチャーで本線と繋がっていない。気動車にはこういう背景が欲しい。
こうしてみると、キハ58系などよりも大きく見える気動車なんだなー。今度はキハ58も持ってこよう。
キハ181が側線から出てくる、このカーブの曲がり方がトミックスの線路らしい。KATOのキハ181系はトミックスとは違い、あっさり味に仕上げてきた。
実物では叶わない兄妹形式の並び。
どっちも国鉄が生み出した気動車特急の傑作だ。
逆光線の中を行くキハ183系
このレイアウトには時間帯によって外の日差しが直接差し込むので、こんな実感的な写真も撮れる。
あの鉄橋を渡る。
下からの視線も雰囲気出てる。
もちろん反対側の先頭は改造先頭車の100番台。
この厳つい顔がとても好きだ。これがラインナップに加わったからこそ買い換えたのだ。
 
 
・営団地下鉄5000系
 私にとっての「ちかてつ」の原風景にはこの車両の存在は欠かせない。西武新宿線沿線で育つと「ちかてつ」と言えばやっぱ東西線なのだ。
 その幼い日の東西線の記憶が詰まっている5000系は、マイクロエースから出てはいたが見送っていた。私が欲しいのは「東京メトロ」ではなく「営団地下鉄」だったし、何より幼い日の記憶といえば屋根上に冷房が乗っていない時代だ。去年夏にその「営団地下鉄」時代の仕様で、しかも冷房改造前の姿で再販してきたので購入。80年代前半の姿を再現した。地下鉄快速? なにそれ? うまいの?
「ちかてつ」といえばこの顔、冷房なんか邪道。
待ちに待った製品だ。
でもTNカプラーが垂れ下がってしまうのが難点。
ダミーカプラーの代わりにTN使うなってか?
反対側の先頭車、こっちはTNカプラーが上手く収まった。
どう? この雰囲気。
なんか中央線に乗り入れて来たらこんな感じだったね。
今度は8000系東西線仕様とか言われそうで怖い。
 
 
・小田急電鉄の初期高性能通勤車
 小田急の通勤電車というと、20メートル級の大型通勤電車を思い付く人は多いだろう。でも私としては中型の初期高性能電車が多摩線を往復しながらのんびりと余生を過ごしていた姿が印象深い。2200形などが「鉄道コレクション」シリーズで出てきたので、思わずキープ。最近になって走行可能なように整備した。
2220形、やっぱ小田急通勤車は貫通顔でなきゃ。
模型は新潟交通の車両として発売されたが、いまのところはそのまま使っている。車紋とか変えなきゃなぁ。
こっちは「湘南顔」の2200形。
小田急も「湘南顔」を上手くアレンジして自分の鉄道会社の顔に作り替えたと思う。
こういう4両で多摩線をトコトコと走っていたんだよなー。
鉄橋を渡る2400形。
2200形や2220形より近代化と経済性をはかった車両。
先頭車と中間車で長さが違うのが特徴。
好きだったんだ、この電車。
カーブを行く2400形。
小田急通勤車はこの2400形までが中型車の時代で、この後は大型の通勤車の時代になっていったのだ。
 
 
・京浜急行1000形(初期車)
 京浜急行1000形はグリーンマックスやマイクロエースから様々な仕様のものが発売されたが、どれも私にとっては「決定版」にならなかった。特に完成品では後期の集中冷房車ばかりがモデル化され、私が欲しい分散冷房の車両が出てこなかった。グリーンマックスのキットを組むかマイクロエースの非冷房車両を改造するか…と真剣に検討開始したところで、鉄道コレクションから限定発売として最初期車の晩年を再現した物が出てきた。
 私はこれ2箱手に入れ、素直に4連を組み80年代の「京浜急行の各駅停車」を再現した(もちろん行き先も「普通 浦賀」)。今度はもうちょっと後期側の車両で6連組める用ようにして欲しいな、その時は「特急 押上」と行き先を入れるよ。
高速ですっ飛んでくる特急や快速特急から逃げ回っていたあの頃の1000形初期車。子供の頃、親類の家に行くのによく乗ったなぁ。
分散冷房とアンテナ類の並び方がいい。
こういう「味」のある電車は、最近減ったなぁ。
最近の関東大手私鉄の通勤電車には何故か興味が湧かない。
 
 
・京成電鉄AE100系
 去年まで京成電鉄のフラッグシップであったAE100系、表舞台から降りて裏方に徹するという記念に去年の春に売れ残りを探し回った。もちろん私が欲しかったのは登場当時の仕様、当時車両メーカーの下請けとしてこの車両の関連の仕事があり、誰よりも早く試運転で乗ってしまった思い出のある車両だ。リトラクタブルライトは「フタを外す」という手法でちゃんと再現したのは嬉しい。おかげで運転中に向きを変えるのがものすごく面倒だが、仕方が無い。
カーブを曲がってくるスカイライナー、こののっぺりした流線型はバブル期独特の顔であろう。
横から見てみる。
先頭部の流線形状も、床下危機を覆うスカートも、美しい。
新型スカイライナーもこの特徴は受け継いでいる。
 
 
・その他
 他にも色々走らせてみましたが、軌道状態が良く長編成の車両も安定した走りを見せますし、動力が離れた長編成も全く問題なく走ります。新幹線フル編成も受け入れ可能で、小さいレイアウトながら色々楽しめます。狭いからこそ、という部分も大きいです。
西と東の最速ランナーが並ぶ。
こんな夢のような光景も模型ならではだ。

一度新幹線だけでどっぷりはまり込む日を設定しようっと。
E233系がトラス橋を渡る。
こちらは我が家のE233系の中でも、地元の足である青梅線用「青編成」。
動力車は2つ、安定して走ってくれた。
我が家の「ハイパーサルーン」。
「かもめ」「みどり」「ハウステンボス」13両フル編成だが、動力は両端に偏っている。それでも脱線などなく不安のない走りをしてくれた。軌道状態がとても良い。
トラス橋を渡る「ハイパーサルーン」。
ちなみに我が家は実に22両の「ハイパーサルーン」がいる。この「かもめ」「みどり」「ハウステンボス」の他に、「青いかもめ」も存在しているのだ。
このレイアウトの夜景。
夜間に貸し切ったからこそできる夜景の再現、ストラクチャーの建物だけでなく駅ホームも灯りが点くのが嬉しい。
テールランプの灯もとても美しい。
手前の灯りは高架ホームの灯りがこぼれたきたもの。

 やはり車両は景色の中をはしってなんぼのものですね。やっぱうちにも線路敷かなきゃ、少しずつ準備はしていますが…。

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