・West Somerset Railway Route
 ウェストサマセット鉄道:Minehead(マインヘッド)~Bishop's Lydeard(ビショップス ライダード)

ブリストル湾を望む小駅 ブルーアンカーで発車を待つ‘Raveningham Hall’

・収録車両
 Class 7F ‘No. 88’ in Somerset & Dorset Joint Railway livery
 GWR Hall Class ‘Raveningham Hall’
 BR Green Class 33
 (およびこれらと編成を組む客車)

・購入済みアドオン車両
 (いまのところなし)

・経由地
 Minehead(マインヘッド)~Dunster(ダンスター)~Blue Anchor(ブルー アンカー)~Washford(ウォッシュフォード)~Watchet(ウォチェット)~Doniford(ドニフォード)~Williton(ウィリトン)~Stogumber(ストーガンバー)~Crowcombe Heathfield(クラウクーム ヒースフィールド)~Bishop's Lydeard(ビショップス ライダード)~Norton(ノートン)




 イギリスの首都ロンドンから西へ約240キロ、ブリストル湾に面した海辺の小さな街マインヘッドを起点に、風光明媚な海岸線や丘陵地に伸びる小さな鉄道がある。これが世界的にも有名なイギリスの保存鉄道の一つ、「ウェストサマセット鉄道」である。この鉄道では数多くの蒸気機関車やディーゼル機関車を保存運行していて、多くの旅行者を集めている路線であり、私が一度は訪れてみたい鉄道の一つである。
 そして「Train Simulator 2015」においてもこの路線を再現するアドオン商品があり、私が本体購入後に早い段階で購入した路線の一つである。
 本作ではマインヘッドの駅がキチンと再現されていて、ギャラリーが設置されているターンテーブルまで再現されていて「保存鉄道」らしい雰囲気を醸し出している。マインヘッドからブルーアンカーまではブリストル湾の海岸線を進み、ブルーアンカーからはウォチェットで一時的に海岸線に近付く以外は丘陵地となるためアップダウンも多く、蒸気機関車の運転も難しくなる。特にウィリトンから終点のビショップス ライダードまでは峠越えとなっていて、クラウクーム ヒースフィールド駅がサミットとなっている。ビショップス ライダード駅からさらに線路は延びていて、Bristol to Exeter Line と合流するノートンまで続いている。ノートンには列車の向きを変えるためのデルタ線がある。
 最高速度は時速25マイル(40km/h)で速度制限区間もあるので、全長31キロの路線を完走するのに1時間以上掛かる。だが風景はとても美しく、また蒸気機関車運転では速度に気を遣うことも多いので速度は遅くでも飽きることはない。
 この路線は景色がきれいなので、「Train Simulator 2015」をお持ちの方には是非ともお勧めしたい路線の一つだ。私はまだ導入していないが、別売りの車両も豊富でこれらを集めれば短い路線ながらも楽しみ方のバリエーションが増えることだろう。前から蒸気動車のアドオンが欲しいと思っているんだけどなぁ…購入した際には改めて紹介の予定だ。

 ちなみに、この鉄道の実物の方の説明は下記へ。
「West Somerset Railway」公式サイト(英語)
こちらのブログでは、1997年に「West Somerset Railway」を訪問した記録が日本語で書かれています(個人サイトへのリンクですので、問題がありましたら削除します)。こちらの記録はもう15年以上前のものなので、ゲームで再現されている現状とは若干状況が違います。


・世界の車窓から
 

では、クラシックな蒸気機関車で出発…

まずは「Class 7F」からの紹介だ。軸配置は日本で言うところの1Dといったタイプだ。
Crowcombe Heathfield駅を頂点とした峠は、日本で言えば高原的な景色が広がる。のどかな丘陵を、蒸気機関車がゆっくり登って行くシーンは何度プレイしても楽しい。
ウィリトン駅を出発して峠へ挑むClass7F。峠へ向け、黒い煙を沢山吐いての力強い走りもゲームで再現可能だ。
キャブから前を見ようとすると、視点がフロントガラスと合っていないので、この視点(キャブ窓から顔を出した視点)で運転するのが良い。
平原の中を行く姿を、炭水車側から見る。さすがに満載の石炭が少しずつ減るというギミックはないみたいだ。
動輪が4軸というと、日本では貨物用というイメージが強いが、ゲーム上のこの機関車もパワーがあって貨物牽引に向いていると思う。
続いて‘Raveningham Hall’の方だ。前述のClass7Fよりボイラーが太く、車輪も大きい。軸配置は日本風に言えば2Cだ。
丘陵地帯を行く、こちらはブルーアンカーからウォチェットにかけての、ウォッシュフォード駅を頂点にした小さな峠越えだ。速度制限は時速20マイル(32km/h)、ゆっくりゆっくりと走る。
運転席視点、こちらは室内視点でもちゃんと前が見える。だけど私は、蒸気機関車はこの視点での運転が好き。
ウォチェット駅付近で少しだけ海が見える。この砂浜に寄せて返す波の再現がこれまたうまい。
こちらはブルーアンカー駅を出てマインヘッドへ向かう列車の様子。この路線が最も海岸に近寄るところ。
これはClass33ディーゼル機関車、イギリスはこのような箱形DLは多い。エンジン音がクラシカルで楽しい機関車だ。
ブルーアンカー駅近くの海岸を行く。どんな車両でも絵になる区間だ。
これは本来の使い方ではないが、通勤用気動車のClass101を走らせてみた。古き良き非電化ローカル線の風情が出てきて楽しい。
このClass101は日本で言えばキハ20といったところだろうか。ギアを変速しながらの運転は楽しい。
Class101がClass33牽引の貨物列車とすれ違う。日本でも私が小学生の頃まで、ローカル線でこんな雰囲気の光景があったはずだ。
蒸気機関車列車とClass101のすれ違い。ちなみにこのClass101の走行シーンは、自作シナリオによるものである。


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