特別企画
インサイトに3年乗ってみて
序.はじめに
インサイトとの生活は、2月末日には丸3年を迎える。これに先立ち2月中旬には最初の車検も通した。私が行っているディーラーでは最初のインサイトの車検だったと言うが…。
ではインサイトに乗って3年、燃費データやその他色々を紹介してみたい。
1.燃費データ
1年目の感想で示した燃費のデータだが、以降もずっと取り続けてきた。自分のPCの中だけに入れておくのは勿体ないのでここに公表してみよう。。
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いきなり核心に迫るグラフになるが、これは単純に走行距離と燃費の関係を示したものである。赤線は燃費計数値、青線は満タン法による数値、黄色はその誤差率を示している。
走行距離の伸びに従い燃費が僅かずつ下がっているように見えるが、これは去年から今年と遠出の回数が減っていることに起因している。
購入から最初の1年で約19000キロ走ったのに対し、翌年と翌々年は年間13000キロ代である。確かにドライブ旅行の回数減ってるなぁ、山に行くようになったのと関係しているかな? |
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続いて燃費と季節の関係だ。これは3年分の月別データが全て加味されている。1月・4月または5月・8月は遠出がある事を考慮しても、冬場にハッキリと「谷」が出来る事が分かるだろう。特に遠出の機会もない2月の落ち込みは激しい。ただこれは私のクルマ使用のスタイルも関わっているので、一概に言えない点もあるが…。
最も燃費が良いのは春から初夏にかけてのようだ。その季節による燃費の上下に合わせ、燃費計と満タン法の誤差も緩やかに波打っているのが面白い。 |
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次に示すのは、1年目の感想でも挙げた燃費計表示の燃費と、満タン法測定による燃費の誤差である。このデータはあちこちからリンクされていて、参考にして頂いて嬉しい限りである。
前回の公開から2年分のデータが追加されているわけだが、プロットが増えただけで傾向が同じなのはお分かり頂けるだろう。上の図には本来こうならなきゃならないというラインを点線で追加してみた。これによって燃費計の数値が満タン法計測結果より若干良い数値が出るのはお分かり頂けると思う。
下図は一見すると給油間の距離が長いと燃費が良い傾向に見えるが、これは給油間の距離が長い時は高速道路を何時間も連続で走ったデータが多かったりするだけだ。給油間距離が短くても燃費の良いデータがあるが、少ない時はたいてい近所だけの使用で燃費は上がらない。 |
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グラフを見ながらの考察は以上だ。
この3年間(2012年2月12日の給油時点)の総走行距離は46267.3キロ。その間に2508.14リットルのガソリンを使い、燃費は満タン法計測で18.44km/l、これにここまでの表示誤差の平均値(燃費計表示を100%とした場合満タン法計測結果93.68%)を掛けると、もしずっと燃費計をリセットしていなければ燃費計は19.76km/lを示しているはずだということがわかる。
2.運転方法の変化 …これについては、半年・1年の時とほとんど変わってないと言っていいだろう。
相変わらずエコアシストは無視しているし、加速はタコメーターの指示が1800〜2000回転になるようにしている。だが、混雑路ではこの加速はほぼ無理だし、「エコ運転」と称してノロノロ走っている車が前に詰まれば緩やかになる。
同時に相変わらず下り坂やブレーキを踏む前などすぐ充電出来る環境がない限りは電動走行をさせないように運転し、エンジンを信じてエンジンで走らせていることを念頭に置いて運転している。
つまり加速ではエンジン+モーターで「しっかり加速させる」運転をし、巡航走行ではモーターに頼らずエンジン主体にするようにして、減速では停止理由を見つけたらアクセルオフか電動走行でガソリンを使わないよう徐々にスピードを落とし、最後はブレーキをしっかり踏んで止める。下り坂ではシフトダウンを多用して、なるべくアクセルを踏まないようにしたり電動走行させたりして速度を保ち、登り坂では「下りで取り返せる」という前提で燃費は気にしないで走る。こういう感じだ。
何よりもそのような走りでストレスのない走りであるし、1項のように長距離ドライブなど条件が揃えば確実に20km/lは超えてくる。田舎だけを走ればさらに高い燃費を狙うことも可能だ。ただ燃費ランキングで上位を狙うことは考えていないので、「究極の運転法」ではないことは明記しておこう。
3.カーナビ 我が家のインサイトにはメーカーオプションの純正ナビがついている。カーナビだけではなく燃費情報をまとめた「エコ情報画面」があってインサイト用に特化しているのは、多くの人がご存じのことであろう。
私は普段、カーナビ画面には「エコ情報」画面を表示して燃費情報を常に見られるようにし、マルチインフォメーションディスプレイにはエネルギーフロー画面を出してシステムの動作状況を確認できるようにしている。そしてカーナビを道案内に使う時、またはVICSによる渋滞情報が欲しい時は地図画面に切り替える。
ただ問題だったのは、この使い方だとカーナビで「エコ情報」画面にするとカーナビの内蔵時計が見られないことだ。おかげで私のインサイトのダッシュボードには、カー用品店で購入した温度計付きの電波時計を付ける羽目になった。これはとても不便なので、最初の6ヶ月点検からディーラーへ行くたびに営業担当氏に「エコ情報画面へ時計を表示するよう改良して欲しい」と訴え続けていた。その後試乗したCR−Zのナビではこれが改善されており、同時期からインサイトのナビも「エコ情報」画面に時計が表示されるようになった。
そして今回、車検と一緒にナビの地図とソフトウェアが更新されたのだが…車検から返ってきてびっくり、我が家のインサイトのナビも「エコ情報」画面に時計が表示されるようになっていたのだ。今のところこれ以外の変化にはまだ気付いていないが、ちゃんと顧客の声を聞いて改良してくれたのはありがたいことである。
私の少し後にインサイトが納車され、同じ悩みを抱えていた人は車検時のナビのアップデートを楽しみにして頂きたい。
・エコ情報画面に時計が着いた。最近オーナーになった方へ、この画面に時計はなかったんですよ。下写真がアップデート前。
さてこのナビであるが、道案内の道具としての使用頻度は年に2〜3回である。遠出する場合はほぼ確実に使うが、そうでない場合は渋滞情報を見たい時以外は特に使わず、ずっと「エコ情報画面」のままだ。
だがまだ不満はある。私は外部入力端子にMDプレーヤーを接続して音楽を聴くことが多く、オーディオを「ビデオ」にすることが多いのだが、この時に画面を「エコ情報」にしていてもサイドブレーキを引けば「ビデオ」画面になってしまう。これだけなら許せるが、次にサイドブレーキを緩めると地図表示に画面が変わっているのだ。地図表示でも構わないのだが、ふと「今の燃費はどれくらいかな?」と気になった時に画面操作をわざわざ行うことになる。
もちろん同じことはテレビを見ている時にも起きる。走行中は音声だけでテレビを楽しむが、停止した時にサイドブレーキを引いて画面を少しだけ見て、また走り出すとやはり地図画面に変わってしまう。
テレビやビデオモード以外の時は、「エコ情報」画面であれば一度エンジンを切ってもまた元に戻るのに、テレビやビデオの時に限ってこうなるのだ。特に私の場合、ビデオモードの時は画面に何も映っていないのだから、坂道発進の度に勝手に画面が変わるようで不便している。
今度はここを改善して欲しいなぁ。
地図や道案内、それに目的地などの検索には不満はない。また近くのコンビニや飲食店を探す時は音声操作機能が大活躍だ。全く知らない土地でも「近くのセブンイレブン」と喋るだけで教えてくれるのだから凄い。たまに信じられない聞き違いをすることもあるのだが…。
また普段自宅に帰る時のルートも覚えてくれているので、自宅への道案内ではちゃんとそのルートで案内してくれるのも嬉しい。モビリオのナビでは現在の自宅へ向けて道案内させると、我が家の近所で何が何でも自動車通行止めの道路に突っ込ませようとしていたもんなぁ。
あと欲しい機能は、ライトを点けたとしても強引に画面の明るさと表示色を昼間の設定のまま保ってくれる機能だ。モビリオの時のナビにはこれがついていて、トンネル連続区間や悪天候などで昼間にライトを使用する時に重宝すると同時に、ライトを消したらその設定も自動的に切れるなどの工夫もあってとても便利だった。インサイトのナビでは昼間にライトを付けると画面が暗くなって、場合によっては何も見えなくなってしまう。前述したように悪天候やトンネル連続区間では昼間でもライトを点けることが多いのだから、何とかして欲しい。
4.携帯電話とインサイト これも前項に続きナビの話になるが、インサイトのナビは携帯電話と連動した様々な機能を搭載している。インターナビ機能はもちろん、CDを入れた際にネットに接続してインデックスをダウンロードして表示したり、ハンズフリー機能など様々に使う事が出来る。
ハンズフリーは最初は戸惑ったが、慣れてくると使い勝手が良くて気に入った。モビリオの頃までは運転中に携帯電話が掛かってきても無視して、何処かに停めてから折り返し電話というケースが多かったが、インサイトになってからはナビが勝手に電話に出てくれるようになったのだ。慣れてくると電話の相手と自然に会話出来るようになってきて、便利なツールのひとつとして重宝している。
インターナビもとても気に入っている。地域によってはVICSがあてにならないことも多く、インターナビの情報の方が精度が高かったりするからだ。ただFMやビーコンで受信したVICSの方を優先して表示するのはちょっと…と思うこともあるが。
当初は、インターナビ情報の受信を1時間おきに設定していたが、携帯電話会社が「カーナビプラン」を設定して接続料が定額になって以降は、30分おき受信に設定を変更している。1時間だと場合によっては、受信済みのエリアの外に出てしまうことがたまにあったが30分になるとそれは解消した。またナビによる道案内を設定すると、目的地の天気予報を受信してくれるのもありがたい。それだけでなく災害情報も受信するようになっていて、2010年2月ののチリ地震津波の時は静岡県にいたのだが、いち早く警報を受信してくれたので道路通行止めによって帰れなくなるという被害に遭わずに済んだ。
実は昨年6月、携帯電話を買い換えてスマートフォンにするとナビから携帯電話を通じてインターネットに接続出来なくなった。この際にインターナビ情報を得られないなど不便をしたため、実は車検と同時にディーラーオプションの通信カードを取り付ける事を考えていた。
しかし10月のある日、突然ナビから携帯を通じてネットに繋がるようになったのである。今ではそれ以前と同じようにインターナビ情報も入ってくるし、インターナビのサイトに燃費情報もアップデート出来ている。この頃に携帯電話のソフトウェアのアップデートがあり、このために繋がるようになったようだ。カーナビプランを解約しようとした直前の出来事だったので非常に驚いた。
このインターナビというシステムはさりげなく使い勝手が良く、今後の進展に期待したい。ただ、アップロードした燃費情報やランキングはほとんど見ていないが…(自分で統計取っているから必要性を感じてないし)。
5.我が家のインサイト車検前後の表情
車検前後にまたまた写真を残した。車外は購入時からほとんど変わっていない。車内は時計を取り替えたり、レーダー探知機を買えたりしているがそれは追って説明したいと思う。一度車内の写真撮らなきゃなー。
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車検の前最後のドライブは雪の奥多摩。
雪景色はいいけど、道路に積雪がなかったのはいいけど、ボディ汚しちゃったなー。 |
車検後最初のドライブでは千葉の房総へ。
またまた乗りました東京湾フェリーは「かなや丸」、我が家のインサイト君にとって二度目の船旅、といっても二度とも同じ船だったりするけど(笑)。 |
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