佐渡 |
ほほう、皆さんも医者ですか? これは気が合いそうですな〜。 |
デイトン |
しかも3人揃って酒好きときてる、出席しているのはわしら3人だけですが、楽しくやりましょう。 |
ワイルド |
わしゃ2回しか出てきとらんが… |
デイトン |
いやいや、出てきた回数なんかどうでもいいんじゃ。ほれ、佐渡先生このウイスキーをどうぞ。 |
佐渡 |
わしは毎回出てたからのう。はい、デイトン先生こちらを。 |
デイトン |
わしは日本酒は呑んだことがないのだが、こりゃ美味しいかい? |
佐渡 |
うまいに決まっとろう。こりゃわしの家で作った特製の酒だわい。 |
デイトン |
んぐ…、ぷはー。ちょっと辛いけどこりゃ行ける。あんたの家って、あの犬猫病院ですかな? |
佐渡 |
あんた昔の人間のくせに詳しいな。佐渡犬猫病院、人間も可だ。 |
デイトン |
ってことはあんた獣医さんなのね。獣医が人類の命運がかかったフネの船医とは未来の地球は恐ろしいですな…。 |
佐渡 |
何を言ってる、わしゃヤマトの艦医が本職で獣医は副職じゃ。 |
ワイルド |
でも佐渡先生、あんたは確か初登場の時に元気だったブタをあっという間に仏さんにしていたような。その日5つ目の仏さんって、なんて言ったか、あの赤くて丸いのが言ってたじゃないか? |
佐渡 |
あれはアナライザーがデタラメ言ってたんじゃい。そういうワイルド先生だって思いきり誤診してたじゃないか! |
ワイルド |
あ、あれですか? わしが見立てでは確かに恐ろしい伝染病だったのじゃが…。 |
デイトン |
あれはわしが見たところ、風邪をこじらせて肺炎になりかかってただけのような気がするがね。おまいさんは知らんじゃろうが学院のメイドさんが持ってきた薬で治ったんじゃ。 |
佐渡 |
伝染病と肺炎の区別もつかんのでは医者失格だな! |
デイトン |
そういう佐渡先生は他人のこと言えませんぞ。 |
佐渡 |
何をいう! わしゃ誤診などしておらん。 |
デイトン |
森さんっていったかな? おまいさんのフネに乗っていた唯一の女の人。なんであの人は死んどらんのに遺体安置所にいたのかな? |
ワイルド |
そうですな、艦医のあんたが死亡診断をしない限りは死んだことにはならないのではないですか? |
佐渡 |
じゃがあしいっ。デイトン先生、あんたは腰を痛めている患者をわざと痛めつけてなかったかな? |
デイトン |
ありゃわし流の腰痛の治し方です。わしの時代はみんなああやってぎっくり腰を治したもんなんだよ。 |
佐渡 |
本当か? 何か嘘っぽいな。そういやあんたとわしの年の差はいくつなんだ? |
デイトン |
わしが350歳くらい年上じゃ。 |
ワイルド |
ちなみにわしは佐渡先生より320歳くらい年上ってことになるぞ。 |
佐渡 |
ふん、年齢がなんだ? それよりこんな年の違うわしらはここにどうやって集まったんだ? |
デイトン |
佐渡先生、そんなヤボなこと考えるのはやめておきましょう。それにわしらが何語で会話しているかが問題になりますし。 |
ワイルド |
しかし皆さんはちゃんとした診療施設があっていいですな、わしは居酒屋で呑んでただけで自分の家や診療所がどうなっていたか知らないんじゃ。 |
デイトン |
わしもポップルさんのテントで何もないところから始めたからのう。煉瓦作りの家に越してからも何もなかったからなぁ。それに比べりゃ佐渡先生、あんたがいちばん恵まれておる。世界最新の医療設備で乗組員を守ってたんじゃからなぁ。 |
佐渡 |
それはよかったが、わしの場合はひとつ間違えりゃ自分たちだけじゃなくて地球に待つ人全部が死んじゃうからの。デイトン先生のように新天地でゼロから作る方が羨ましいですわ。ワイルド先生みたいなのはご免じゃが。 |
ワイルド |
わしだって好きであんなことしていたんじゃない。わしのところに来る患者なんか、ミンチンみたいなドケチだけだったからのう、患者は多いが全然金にならんのじゃ。 |
デイトン |
ほほう、おまいさんのとこにも患者は来てたのか? |
ワイルド |
失礼な、劇中で描かれなかった患者がたくさん来とるわい。 |
佐渡 |
わしゃガミラス人も診察したぞ! |
デイトン |
わしはディンゴやら山羊まで診察されられたが、宇宙人というのも一度診察したいと思っておるのじゃ。 |
佐渡 |
あれは面白くなかった。まだ地球で人間以外の動物を診ている方が面白かったわい。 |
ワイルド |
そういえば人間と変わらないとか言っておったか? |
佐渡 |
その通り。楽しみにしていたのに拍子抜けだった。 |
デイトン |
患者を診るのに楽しみだなんて、聞き捨てなりませんな。 |
佐渡 |
いや、そうじゃないんだ。あん時は初めて生け捕りにしたガミラス人を、生物化学的に検査しただけであって…。 |
デイトン |
どうも未来の人間がやることは理解できぬ。 |
ワイルド |
そうさのう… |
佐渡 |
ワイルド先生、そりゃキャラクターが違いますぞ。 |
デイトン |
のび太のくせになまいきだ! |
佐渡 |
のび太って何じゃい? |
ワイルド |
何を言いたかったか分からなくなってしまったわい。 |
デイトン |
お〜い、主催者のはいじまとやら。酒はもっと無いのか〜? |
佐渡 |
酒ならほれ、わしが持ってきておる。 |
ワイルド |
今回の主催者は酒が飲めないらしいからな。 |
デイトン |
酒が飲めない奴は大人とは言えん。 |
佐渡 |
その通りっ。 |
デイトン |
佐渡先生、あんたとは気が合いそうですな。 |
佐渡 |
わしゃな、他の作品のキャラと絡む事はあってもあんたらのような名作劇場の人間と一緒になることは無かったんじゃ。今回のは新鮮で気に入った。 |
ワイルド |
わしなんか「小公女セーラ」でもマイナーだから声すらかからん。 |
デイトン |
わしが出てる「南の虹のルーシー」なんかそれ自体が世界名作劇場の中でもマイナーなんじゃ、だからなかなかお呼びが…。 |
佐渡 |
何だと? ちゃんと呼ばれてきたのか? |
ワイルド |
招待状ならほれここに。 |
デイトン |
でも今年になって衛星放送でやってくれたからまた忙しくなってきたんじゃ。 |
佐渡 |
ワイルド先生、この招待状は「ガラス屋の兄ちゃん」宛になっとるぞ! |
ワイルド |
なんだと…本当じゃ。わしの扱いはあの一発屋よりも下だというのか? |
デイトン |
まぁ、出たのが1回だろうが2回だろうが脇役は脇役ってことなんじゃろう? |
ワイルド |
おのれー、はいじま許せん、出てこい。 |
佐渡 |
先生、抑えて抑えて。ここのはいじまって人は酒乱の人が一番嫌いなんじゃよ。 |
デイトン |
そうそう、中止にされたら酒が飲めなくなってしまう。 |
ワイルド |
こらぁ、管理人出てこい! だいたいわしらの考察が「南の虹のルーシー」に分量で負けてるってどういう事だ! 書き直せ! もっとわしの出番を増やせ!
(はいじまを探してそのまま退場) |
デイトン |
あの先生ってああいうキャラだったかねぇ? |
佐渡 |
わしゃ知らん。 |