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「小公女セーラ」「宇宙戦艦ヤマト」「南の虹のルーシー」登場人物の皆様
3作品考察文章完成記念祝賀会のご案内


 陽春の候、皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
 さて、先日「はいじまゆきどっとこむ」におきまして、「小公女セーラ」「宇宙戦艦ヤマト」「南の虹のルーシー」の研究考察文章が完成しました。これをお祝いしまして、3作品考察文章完成記念祝賀会を開催する運びとなりました。多くの皆様がご参加いただけますよう宜しくお願い申し上げます。
 なお、参加者は当日現地にお集まりください。

          ― 記 ―

日時   西暦2008年5月某日 深夜
場所   はいじまゆきどっとこむ・「あにめの記憶」
http://haijima-yuki.com/old_anime/index.htm
会費  2008年5月の価値で5000円相当 (当日お持ち下さい)

幹事  はいじま/この車両は拝島ゆき
TEL 01-2345-6789


はいじまオリジナル異作品ハイブリッド対談
夢の酒好き医者対談

 リポーターのはいじまです。
 上記のような案内状を出しましたが、やはり皆さんお忙しいようで集まりが殆どの方は出席できなかったようですね〜。
 あ、あそこに集まっています。ちょうど1作品から1人ずつ似たようなキャラクターの方々が集まっていますね〜。ちょっと盗聴器を仕掛けてみましょう。
 ちなみにここに集まっているのは…
・シーザー(「小公女セーラ」)
ミンチン学院で飼われているペット。暗い物語の途中で出てきてはドジな行動で視聴者を和ませる。
あんな鈍い猫の存在を、あのミンチンが許しているのが信じられない。
・ミーくん(「宇宙戦艦ヤマト」)
ヤマトの艦医、佐渡の飼い猫。飼い主の帰りを地球で待つ健気な猫。
佐渡からの通信に気付いたって事は、通信機の扱いが分かる凄い猫。
・プロスペロ(「南の虹のルーシー」)
プリンストン邸の飼い猫、猫のくせに動きが鈍くて階段の上り下りが出来ない。
記憶喪失になって自分が誰なのか思い出せずに苦しむ「エミリー」の心の支えであった。

シーザー にゃーにゃー
ミーくん にゃー
プロスペロ にゃーにゃー
ミーくん にゃ?
プロスペロ にゃ
シーザー にゃーにゃーにゃー

 ちょっと、何言ってるか分からないよ!
 おっと、文句言ったら3匹でこちらを睨んでいますので逃げましょう。引っかかれたりしたら嫌ですからね。
 では他を当たってみよう…って言ってもあと出席者が3人しかいないんですけど…。やはりアニメキャラの皆さんはお忙しいようで。
 残りの3人は…なんか顔ぶれ見ているだけで恐ろしいのですが、こちらに盗聴器を仕掛けてみましょう。
 こちらにいるのはこのお三方です。

・ワイルド(「小公女セーラ」)
ロンドンの下町の医師。診療所ではなく居酒屋で患者が来るのを待っている。
風邪で肺炎になりかかっているセーラを「恐ろしい伝染病」と誤診する。
・佐渡酒造(「宇宙戦艦ヤマト」)
ヤマトの艦医、現在のところ宇宙遊泳しながら酒を呑んだ史上唯一の人物。
窒息して仮死状態にあるだけの森を死亡と診断し、「死んだ森が生き返る」というあり得ないストーリーを生み出すことに。
・デイトン(「南の虹のルーシー」)
オーストラリア移民船の元船医、帰りの船に乗り遅れてアデレードで診療所を開く。
患者の酒を奪って呑んだのがオーストラリアに取り残されたきっかけで、これを原点に物語を展開させる。

佐渡 ほほう、皆さんも医者ですか? これは気が合いそうですな〜。
デイトン しかも3人揃って酒好きときてる、出席しているのはわしら3人だけですが、楽しくやりましょう。
ワイルド わしゃ2回しか出てきとらんが…
デイトン いやいや、出てきた回数なんかどうでもいいんじゃ。ほれ、佐渡先生このウイスキーをどうぞ。
佐渡 わしは毎回出てたからのう。はい、デイトン先生こちらを。
デイトン わしは日本酒は呑んだことがないのだが、こりゃ美味しいかい?
佐渡 うまいに決まっとろう。こりゃわしの家で作った特製の酒だわい。
デイトン んぐ…、ぷはー。ちょっと辛いけどこりゃ行ける。あんたの家って、あの犬猫病院ですかな?
佐渡 あんた昔の人間のくせに詳しいな。佐渡犬猫病院、人間も可だ。
デイトン ってことはあんた獣医さんなのね。獣医が人類の命運がかかったフネの船医とは未来の地球は恐ろしいですな…。
佐渡 何を言ってる、わしゃヤマトの艦医が本職で獣医は副職じゃ。
ワイルド でも佐渡先生、あんたは確か初登場の時に元気だったブタをあっという間に仏さんにしていたような。その日5つ目の仏さんって、なんて言ったか、あの赤くて丸いのが言ってたじゃないか?
佐渡 あれはアナライザーがデタラメ言ってたんじゃい。そういうワイルド先生だって思いきり誤診してたじゃないか!
ワイルド あ、あれですか? わしが見立てでは確かに恐ろしい伝染病だったのじゃが…。
デイトン あれはわしが見たところ、風邪をこじらせて肺炎になりかかってただけのような気がするがね。おまいさんは知らんじゃろうが学院のメイドさんが持ってきた薬で治ったんじゃ。
佐渡 伝染病と肺炎の区別もつかんのでは医者失格だな!
デイトン そういう佐渡先生は他人のこと言えませんぞ。
佐渡 何をいう! わしゃ誤診などしておらん。
デイトン 森さんっていったかな? おまいさんのフネに乗っていた唯一の女の人。なんであの人は死んどらんのに遺体安置所にいたのかな?
ワイルド そうですな、艦医のあんたが死亡診断をしない限りは死んだことにはならないのではないですか?
佐渡 じゃがあしいっ。デイトン先生、あんたは腰を痛めている患者をわざと痛めつけてなかったかな?
デイトン ありゃわし流の腰痛の治し方です。わしの時代はみんなああやってぎっくり腰を治したもんなんだよ。
佐渡 本当か? 何か嘘っぽいな。そういやあんたとわしの年の差はいくつなんだ?
デイトン わしが350歳くらい年上じゃ。
ワイルド ちなみにわしは佐渡先生より320歳くらい年上ってことになるぞ。
佐渡 ふん、年齢がなんだ? それよりこんな年の違うわしらはここにどうやって集まったんだ?
デイトン 佐渡先生、そんなヤボなこと考えるのはやめておきましょう。それにわしらが何語で会話しているかが問題になりますし。
ワイルド しかし皆さんはちゃんとした診療施設があっていいですな、わしは居酒屋で呑んでただけで自分の家や診療所がどうなっていたか知らないんじゃ。
デイトン わしもポップルさんのテントで何もないところから始めたからのう。煉瓦作りの家に越してからも何もなかったからなぁ。それに比べりゃ佐渡先生、あんたがいちばん恵まれておる。世界最新の医療設備で乗組員を守ってたんじゃからなぁ。
佐渡 それはよかったが、わしの場合はひとつ間違えりゃ自分たちだけじゃなくて地球に待つ人全部が死んじゃうからの。デイトン先生のように新天地でゼロから作る方が羨ましいですわ。ワイルド先生みたいなのはご免じゃが。
ワイルド わしだって好きであんなことしていたんじゃない。わしのところに来る患者なんか、ミンチンみたいなドケチだけだったからのう、患者は多いが全然金にならんのじゃ。
デイトン ほほう、おまいさんのとこにも患者は来てたのか?
ワイルド 失礼な、劇中で描かれなかった患者がたくさん来とるわい。
佐渡 わしゃガミラス人も診察したぞ!
デイトン わしはディンゴやら山羊まで診察されられたが、宇宙人というのも一度診察したいと思っておるのじゃ。
佐渡 あれは面白くなかった。まだ地球で人間以外の動物を診ている方が面白かったわい。
ワイルド そういえば人間と変わらないとか言っておったか?
佐渡 その通り。楽しみにしていたのに拍子抜けだった。
デイトン 患者を診るのに楽しみだなんて、聞き捨てなりませんな。
佐渡 いや、そうじゃないんだ。あん時は初めて生け捕りにしたガミラス人を、生物化学的に検査しただけであって…。
デイトン どうも未来の人間がやることは理解できぬ。
ワイルド そうさのう…
佐渡 ワイルド先生、そりゃキャラクターが違いますぞ。
デイトン のび太のくせになまいきだ!
佐渡 のび太って何じゃい?
ワイルド 何を言いたかったか分からなくなってしまったわい。
デイトン お〜い、主催者のはいじまとやら。酒はもっと無いのか〜?
佐渡 酒ならほれ、わしが持ってきておる。
ワイルド 今回の主催者は酒が飲めないらしいからな。
デイトン 酒が飲めない奴は大人とは言えん。
佐渡 その通りっ。
デイトン 佐渡先生、あんたとは気が合いそうですな。
佐渡 わしゃな、他の作品のキャラと絡む事はあってもあんたらのような名作劇場の人間と一緒になることは無かったんじゃ。今回のは新鮮で気に入った。
ワイルド わしなんか「小公女セーラ」でもマイナーだから声すらかからん。
デイトン わしが出てる「南の虹のルーシー」なんかそれ自体が世界名作劇場の中でもマイナーなんじゃ、だからなかなかお呼びが…。
佐渡 何だと? ちゃんと呼ばれてきたのか?
ワイルド 招待状ならほれここに。
デイトン でも今年になって衛星放送でやってくれたからまた忙しくなってきたんじゃ。
佐渡 ワイルド先生、この招待状は「ガラス屋の兄ちゃん」宛になっとるぞ!
ワイルド なんだと…本当じゃ。わしの扱いはあの一発屋よりも下だというのか?
デイトン まぁ、出たのが1回だろうが2回だろうが脇役は脇役ってことなんじゃろう?
ワイルド おのれー、はいじま許せん、出てこい。
佐渡 先生、抑えて抑えて。ここのはいじまって人は酒乱の人が一番嫌いなんじゃよ。
デイトン そうそう、中止にされたら酒が飲めなくなってしまう。
ワイルド こらぁ、管理人出てこい! だいたいわしらの考察が「南の虹のルーシー」に分量で負けてるってどういう事だ! 書き直せ! もっとわしの出番を増やせ!
(はいじまを探してそのまま退場)
デイトン あの先生ってああいうキャラだったかねぇ?
佐渡 わしゃ知らん。

…なんだか怖いことになっていますので、デイトン先生と佐渡先生のサシの会話も聞いてみたいところですが、ワイルド先生に見つかる前に盗聴器を撤収して逃げることに致します。あ、ワイルド先生だ、逃げろ〜…。

 という訳で、ワイルド先生に捕まったはいじまは、「小公女セーラ」のレビューの一部書き直しを約束させらられましたとさ。
 以上を持ちまして、「南の虹のルーシー」関連の連載は全て終了です。

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