・まずは交通整理(12月20日加筆)
新しい事実が判明する度にこの項は書き換える。なおこの欄においては、キャラクター名は原作(「世界名作劇場」版で初めて名が付いたキャラはその名前で)に準じた表記とし、原作や「世界名作劇場」版とどのように変わっているか分かり易くしようと思う。
登場人物
ミレニウス女学院 … ミンチン女学院
黒田セイラ … セーラ・クルー
黒田龍之介 … ラルフ・クルー
黒田薫子 … セーラの母
三村笑美子 … アメリア先生
三村千恵子 … ミンチン先生
三浦カイト … ベッキー
東海林まさみ … アーメンガード・セントジョン
武田真里亜 … ラビニア・ハーバート
小沼誠一郎 … 「料理番」(「世界名作劇場」版のジェームス)
小沼日出子 … 「女中頭」(「世界名作劇場」版のモーリー)
亜蘭由紀夫 … デュファルジュ先生
ネミィ … メルチセデック(「世界名作劇場」版のメル)
鈴村路美 … ロッティ・レイ
栗須慶人…クリスフォード
「柏原」…ラム・ダス(「世界名作劇場」版のラムダス)
原作との共通点(かつ「世界名作劇場」版との相違点)
・ラルフ死去時のセーラの反応は原作のそれに近い
・先生が教科ごとにたくさんいる
・セーラに小悪魔的要素がある
・最終回のミンチンとクリスフォードの会話は原作のそれに近い
・セーラがミンチンに「プリンセスに戻って良かったですね」的なことを言われ セーラは「自分はそれ以外のものになるつもりはなかった」旨を答える
原作との違い(「世界名作劇場」版と共通事項)
・エミリー人形が不在(これが最も大きな違い)
・舞台が現在の東京
・登場人物か全員日本人(インド人は除く)
・ラルフは最初からダイヤモンド鉱山を経営している
・セーラのインドでの生活が描かれた
・アーメンガード アメリア ガートルードが太ってない
・一人になったときのアメリアの性格(一人になると酒を呑んで気晴らしする上に卑屈になる)
・ベッキーが男と言うだけでなく頭が良くて勉強熱心で学校へ行きたがっている
・ベッキーが最初からいる
・マリエットに相当する人物がいない
・ミンチン学院に年少組が存在しない
・ミンチンとセーラの母が同級生
・セーラがフランス語を得意とする理由は「小さな頃から英才教育を受けた」から
・ネズミは最初ベッキーの部屋に出てくる
・理由はともかくセーラは授業中に欠伸をするらしい
・ベッキーが掃除に入ったセーラの部屋で居眠りをする セーラに誕生日プレゼントをする 等の富豪時代のセーラとベッキーの関係を強化するエピソードの省略
・誕生パーティ開催を聞いたセーラは困惑せず素直に喜ぶ
・富豪時代のセーラが「朝食を一人で全員分作る」エピソードを追加することで「料理番」との対立構造を明確にした
・バロー弁護士相当の人物がいない
・バローがいないのでセーラを引き取って下働きとして使うことを考案したのはミンチン
・ラルフの死因は熱病でなく事故
・クルー家はダイアモンド鉱山事業の失敗による資金枯渇ではなく鉱山事故による賠償で資産を失う
・理由はどうあれセーラは他人の話を聞いているうちに居眠りしてしまう
・ネズミの命名はアーメンガード相当人物と一緒の時
・ミンチンが些細な理由で屋根裏に上がってくる
・ベッキーはセーラのことなどより自分の私利私欲を優先する性格(それは違うと気付けばセーラに八つ当たり)
・料理番や女中頭は仕事の能率よりも目先の小銭を優先する
・理由はどうあれアーメンガードがセーラへのいじめに荷担する(「小公女」という物語を根幹から破壊する重要な点)
・セーラはミンチンが好きだと明言する(原作では「嫌いだ」とハッキリ言っている)
・学院のみんなが修学旅行に出る(行き先は上高地・昔は箱根だったらしい)
・セーラが院長に「あなたは間違っている」と突き付ける
・ミンチン学院に演劇をやる伝統がある
・アメリアは鈍感で空気が読めない(原作や「世界名作劇場」版では「空気が読めるからこそ逆らわない」性格である)
・ロッティは年少生徒ではなくアメリアの友人の娘で その父が出張中にアメリア相当人物が数日間預かるという設定に
・ロッティ相当人物がセーラの屋根裏部屋へ行くのは夜泣きしてどうしようもなかったから
・ロッティ相当人物がセーラの後を追っかけて台所までついて行く
・ベッキー相当人物やデュファルジュ相当人物までが「セーラママ」呼ばわりする
・アメリアがセーラに優しくした恩を売る
・ロッティ相当人物は生徒ではない
・セーラに給料が出てる(子供の小遣い程度)
・学院に授業参観がある
・「屋根裏パーティ」用のお菓子はセーラが用意する
・デュファルジュ相当人物がベッキー相当人物にも授業をつける事を申し出る
・アーメンガードが孤児
・クリスフォード相当人物はインドでなくアフリカで財産を築いた実業家
・クリスフォード相当人物とラムダス相当人物の役割が逆
・カーマイケルとその家族(原作の「大家族」)に相当する人物の不在
・デュファルジュ相当人物はセーラの母及びミンチン相当人物の過去を知っている(ミンチンは初恋の相手)
・セーラが金持ちに戻るのは鉱山が成功したのでなく 事故の責任がなくなったから
・デュファルジュ相当人物は実は他の名門学院の理事長だった
・学院経営は破綻寸前に追い込まれる
・セーラが財産復帰後の財力で学院を買い取る ただしミンチン相当が院長続行他が条件
・セーラがクリスフォードに引き取られた夜 屋根裏にベッキーのための「魔法」がされるのでなくセーラ本人が屋根を伝ってやってくる
・料理番と女中頭は他の料理人や女中の部下となる
・セーラを助けたパン屋は学院の専属パン屋となる
・ベッキー相当はセーラが学院を乗っ取ったことで学院の下働きを自ら辞める
・最終的にネズミは小屋も用意されて正式に飼われる
「世界名作劇場」版との共通点(かつ原作との相違点)
・ラルフは軍人ではなく実業家
・デュファルジュ先生の存在感が強い
・セーラが「はい、院長先生」を連発する
・ラルフ死去後のセーラの立場は「生徒ではない」ということを明確にした点
・下働きに落ちたセーラが着る服が学院にあったものでありセーラ私品の喪服ではない
・下働きになったセーラの仕事は「下働き」全般であり「教員の補助」ではない
・セーラが1日だけ生徒に戻るエピソード(「世界名作劇場」版第25話に相当)がある
・セーラが病気で倒れるエピソード(「世界名作劇場」版第35話に相当)がある(ただし下働きになって間もなく)
・「料理番」と「女中頭」は夫婦(原作では二人の関係は明確でない)
・学院の経営は厳しい
・「代表生徒」のシステムがありラビニア相当人物が担当
・アーメンガード相当が薬を出す役回りになっている
・セーラが下働きに落ちた直後にアーメンガードが学院に不在だった期間がない
・ラビニアが特別室に入るエピソードがある
・ベッキー相当人物が使用人休暇期間中に里帰りする
・ロッティが「セーラママ〜!」と五月蠅い
・「魔法」第一回目からベッキーの分を含めた二人分の食事が用意されている
・デュファルジュ相当人物が解雇される
・最終的にセーラが学院生徒に復帰する
・院長は最後にセーラに対し感謝の念を持つ
「世界名作劇場」版との違い(原作にはない部分)
・ピーターに相当する人物の不在
・誕生パーティ用のドレスをミンチンが購入するエピソードを始めとして誕生日プレゼントのエピソードを省略(ただし誕生パーティのドレスはミンチンが購入したという設定のみ生きてる)
・セーラが父の死を認識するのが誕生日よりずっと後
・モーリー相当の人物は学院の台所で働いている事や夫について不満を持っている
・セーラから食事の配膳を受けたラビニアが落とすのはパンではなく食器
・セーラが熱を出して倒れた原因はラビニア相当人物に水を浴びせられるという嫌がらせを受けたから
・セーラが1日生徒に戻る理由はデュファルジュ相当人物の友人でフランス語教育の権力者が見学に来るから
・セーラは代表生徒にならない
・セーラが1日だけ生徒に戻れという院長の命令を一度断る(どちらにしろ拒否はできないのだが) アーメンガードから服を借りない
・ラビニアが特別室に入った際にセーラは専属となる
・使用人に休暇が発生する理由が「夏休み」ではなく「修学旅行」
・ベッキー相当人物用が帰省の際にセーラも同行する
・ラビニア相当人物に学院を裏から操れるような権力はない
・セーラは院長から二度も追放を言い渡され その通り出て行く(「世界名作劇場」版では1度)
・追放を言い渡されたセーラは 一度目はロッティに救われ 二度目は教会に逃げ込む
・教会に逃げ込んだセーラがクリスフォードに助けられる展開となる
特にラビニア相当の真里亜と、ジェームス相当の誠一郎は、メイクや性格付け、それに声の出し方についてまで「世界名作劇場」版を意識したと思われる。その他、それぞれを演じる俳優さんが「世界名作劇場」版を見て勉強したのは確かだろう(ベッキーの動きやミンチンの怒鳴り声に面影が見られる)。また脚本についても「世界名作劇場」版をかなり意識したものではないかと推察される。 |