愛車で武蔵村山の自宅を出発し、箱根ヶ崎から国道16号をグルッと回って春日部駅近くに到着したのは、4月12日午前10時50分頃だった。その数分後には、私は「サトーココノカドー」の前に立っていた。
春日部駅東口ロータリーから西へ向かう道路に出て、最初の交差点から右を覗き込むと、早速「サトーココノカドー」の看板が見えた。今は亡き臼井儀人先生の漫画の世界が現実になった光景を見て、胸を熱くした一瞬の写真だ。
店の前に着いた、やっぱり「サトーココノカドー」だ。近くで見るとコウモリマークもしっかり考証されていて、ハトマークのパロディとして完成している。臼井先生はこんな光景を思い浮かべながら、自らの漫画にあのコウモリマークを描いたんだろうなぁ。
看板をアップで撮る、この看板塔は4面に店名とロゴが描かれているが、春日部駅側の2面が「サトーココノカドー」化された。春日部駅と反対側の2面はいつも通りの「セブン&アイ・ホールディングス」の看板のままである。
近付きすぎると「サトーココノカドー」の文字が切れてしまうので、もう一度下がって撮影。
しかし平日だというのに、多くの人がこの看板の写真を撮っていた。デジイチで撮影していた若い男性、スマホで友達と一緒に写ろうとしている中年女性、コンデジ片手に良いポイントはないかと歩き回っている若い女性…老若男女問わず「クレヨンしんちゃん」が愛されていると感じて嬉しかった。でも「クレヨンしんちゃん」以前から臼井先生作品を読んでいたなんていうのは私くらいなんだろうなぁ。
撮影中、女性2人組に「2人で写りたいからシャッター押してください」と頼まれ、iPhoneのシャッターを押した。
さらに下がって今度は街の風景の中に溶け込む「サトーココノカドー」の看板という構図にしてみた。
野原一家が住んでいる世界、野原一家が見ている世界…その風景が、まさに現実になっている。すごい!
「山内農場」を筆頭としたうの看板がなければ、もっと良い角度の写真が撮れたんだけど…3D写真ではそれを逆手に取った立体的な写真を用意しました。
さらに引いて春日部駅を通り越すと、こんな風に見える。完全に「サトーココノカドー」の看板が街の中に溶け込んでいる。この光景にまた胸を熱くした。
では店内に入ってみよう。店内では春日部にあるショッピングスポットの統一バーゲン企画である「みさえ ザ・バーゲン」が実施されている。残念ながらイオンモール春日部のセールは終わってしまったが…。
店に入るとこの手のスーパーの「おやくそく」であるイベント情報が。「みさえ ザ・バーゲン」は全館で実施とのこと。実際には1階の「婦人服ボンシリエバーゲン」も「みさえ ザ・バーゲン」として行われていた。
エントランスにはこのようなテーブルが置かれ、「サトーココノカドー」へのメッセージを寄せ書き出来るようになっていた。他の人の寄せ書きを見たら、皆さん「クレヨンしんちゃん」に出てくる「サトーココノカドー」に思い入れがあるようで…「ずっとやってくれ」という寄せ書きに同意するが、それは無理ってものだし、期間限定だからプレミアがあるんだよね。
そして「サトーココノカドー」期間中に店員が着用している法被がこれ。実は法被は数が足りなくて全店員に行き届いていないと、ある店員さんが教えてくれた。「終わったら欲しい」と言ってみたが、さすがに断られた。
 この法被着用の有無を問わず、店員が付けているネームプレートの店名も「サトーココノカドー」に変更されているのだから恐れ入った。マジで店全体が、店員全員が「サトーココノカドー」になりきってる。
1階のサービスカウンター。「サトーココノカドー」ならしんのすけに手を焼いている「まいごセンター」の女性店員がいなくちゃ…。
こちらも「サトーココノカドー」の大きなロゴマークを始め、「クレヨンしんちゃん」関連のディスプレイが激しい。
では、1階催事場「みさえ ザ・バーゲン」を覗いてみよう。このみさちゃん、よく見ると目がハートマークなんだな。
みさえって連載開始時は私よりずっと年上だったのだが、今はずっと年下になっちゃった。こんなに長く「クレヨンしんちゃん」が続くとは…国民的ヒット作品になるなんて、連載開始時は想像すらしていなかった。
「みさえ ザ・バーゲン」会場の様子。前述したように「婦人服ボンシリエバーゲン」も同じ場所で「みさえ ザ・バーゲン」として行われているのがお分かり頂けるだろう。。
会場を見渡すとあっちこっちにみさちゃんの顔が。なんかみさえが「春日部の主婦代表」みたいになっている…永遠の29歳、羨ましいなぁ。
あ、良い靴見つけた。ちょうど靴がボロボロになりかけていて買い換えを検討していたので、買っちゃおうっと。
…地元のスーパーじゃ、この靴はこの価格じゃ手に入らないからね。みさちゃんありがとう。
そしてバーゲン会場の一角に、このような記念撮影コーナーが設けられていた。平日のせいか家族連れとより若いカップルのよる撮影が多かったなぁ。
この記念撮影コーナーでは、貸し出し用の「サトーココノカドー」の法被が用意されていた。多分小柄な女性店員用の最も小さいサイズのものだろう。
 こんな感じで「サトーココノカドー」の1階を見て回り、いよいよ「サトーココノカドー」限定のネクタイを購入するためにエスかレターで3階へ上がる。

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