西武鉄道20000系フラれた
西武鉄道20000系誕生記念イベント列車追っかけ記


20000系イベント列車の雄姿

 去る2月20日、西武鉄道で新型通勤電車、20000系の誕生記念イベントが開かれた。地元西武新宿線の新車であり、近くの狭山線でのイベント走行ということで、他の予定を投げて行くことにした。
 さて、この新型車両である20000系であるが、この2月から西武新宿線の新しい戦力として取りあえず18両が投入されることになった(10両編成と8両編成1本ずつ)。この新型車を西武鉄道ホームページで「西武鉄道の箱入り娘」と紹介。そう、この子は女の子なのである。だから私は「今日は20000系と初デート」だと銘打って出かけることにした。

 20000系との初デートの場所は野方駅と最初から決めていた。きついカーブが終わったところの島式ホーム。この西武新宿方のホームエンドからの構図が私は大好きである。西武新宿線に新車が出るとまずここで撮影するのだ。だから当然のように20000系の撮影もここと決めていた。


野方のカーブ

 20日の当日、天気予報は雪。それだけで嫌な予感はした。朝、目を覚まして外を見るとあられが降っている。これなら長時間撮影地に留まっても濡れないな…という考えが甘かった。撮影予定地が狭いため早くから行って場所取りしなければならない。イベント列車は西武新宿9時32分発である。撮影地通過は45分頃だ。遅くても9時には撮影地に入りたいと思い、8時に自宅を出発して武蔵大和8時20分発の電車に乗った。小平から鷺宮まで急行に乗り、撮影地点である野方駅に到着したのは8時47分に着いた。野方駅は雨、ちょっと早すぎたと思いながら、ホームエンドにあるホーム監視テレビモニターを屋根にして、20000系の通過を待った。
 雨は激しくなるばかり、その雨をついてイベント列車の回送が通過した。20000系と最初の出会いである。
 「おおっ、きれいな子だ」…これが第一印象であった。


20000系と最初の出会い

 雨はなおも強くなる、私はその中をひたすら待った。冷え込みも更に厳しくなり、雨はみぞれ混じりになった。それでも私はたまに試験撮影をしながらテレビモニターの下で雨宿り。容赦なく降る雨は徐々に私の上着を濡らし、私の身体を冷やしていった。その中に到着する普通電車から、いかにも鉄道好きという感じの人が下りてきたが、私がホームの端で粘っているのを見て諦め顔で去って行く。何本か列車が通過して行く、何本目かの上り急行が旧タイプの101系であった。時刻を調べるとこの折り返しが20000系イベント列車直後に急行本川越で通過することがわかり、「よしこいつが通過するまでここで粘ろう」と決意する。

 野方駅到着から50分が過ぎた、「小江戸」号も1本見送った。普通列車も急行列車も、何本も見送った。
 もうすぐ通過時刻だ。

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