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3.「中央夜行」 115系300番台
こんな夜行列車の光景を再現したかった

 2015年、KATOから中央本線の115系300番台が発売される。私はこれを待ってましたとばかりに基本セットと増結セットの双方を購入し、3両編成×2の6連を組めるようにした。そして全車に室内灯も組み込み、夜行列車として完成させた。
 行き先は「中央夜行」の行き先として最も印象深い「上諏訪」を入れたかったが、300番台セットには「上諏訪」の行き先が入ってなかったのでこれは0番台から持ってきた。列車番号も1988年以前の「中央夜行」を示す441Mを入れているが、これは時代設定と若干合わない。なぜなら「441M」の時代は同じ115系新製冷房車でも6連固定で運行されていたからで、3連×2の6連なら「421M」になるはずだからだ。また車体は国鉄時代再現のままだし、列車無線アンテナなどがない1985年までの姿になっているから、かなり時代設定に相違がある。ただし国鉄時代末期の「中央夜行」は所定は6連固定だが、日によっては3連×2の6連が入ることもあったと言うから、完全な間違いではないと納得している。

 では、私が模型で再現した「中央夜行」をご覧戴こう。

 いつものカーブを曲がる115系新製冷房車300番台。屋根上の冷房装置が最大の目印だが、前面のライトが小さくなって凜々しくなった表情などうまく再現している。
 編成を横から、といっても3両目以降はトンネルで見えないが。
 製品は4両単位だから、3両編成×2の6連を組んだ私の元には、サハ115が2両使い道がなくて余っている。どうしよう…
 クモハ115をアップする。国鉄時代の姿で、JRマークは貼られていない。また列車無線アンテナもない。
 側面方向幕は使用されていない時代だが、その時代の再現がこれまた秀逸だ。
 では夜のシーンの再現だ。1992年3月改正までの「中央夜行」では、大月と甲府の長時間停車では進行方向左側にホームが来ていた。「ファインクラフト」の照明が再現されたホームを借りて、この光景を再現してみた。
 こうやって夜のホームに停めてみると、信州の鉄道を目指して闇夜の中央本線を西へ向かったあの日を思い出した。
 前照灯も室内灯もLEDになったから、停止させた状態で点灯できるのが嬉しい。
 こっちは後方から見た様子だ、テールランプはもうちょっとぼやけていても良いような気がするが。
 「中央夜行」に乗るときの私の定位置は、最後尾のクモハであった。
 一度で良いから、この列車を外から見て走る去るフールランプを眺めてみたかった。もう松本駅でこの列車と最後に別れてから、22年が過ぎたんだなー。時が流れるのは早いものだ。

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