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209系1000番台には、「先輩」がいる。
常磐緩行線に投入され、同じ1000番台を名乗り、元々は千代田線乗り入れ用として作られていて、そして車両工事によるピンチヒッターとして中央線にやってきて、やはり1編成だけの「レアもの」となったという同じ経歴を持つ「先輩」だ。
それがここですれ違い写真を載せた、中央緩行線の103系1000番台だ。209系1000番台と同じ常磐緩行線〜営団千代田線ルートで活躍し、その後中央線にやってきたていた車両だ。 |
ただこの103系1000番台と209系1000番台の違いもある。
103系1000番台は地下鉄乗り入れ車として中央緩行線にやってきたが、209系1000番台は地下鉄乗り入れを考慮せず中央快速線にやってきた点。
どちらもピンチヒッターとして中央線に来たが、103系1000番台はその後の情勢変化でそのまま中央緩行線に居座った点。
209系1000番台は常磐緩行線から直接中央線に来たが、103系1000番台は常磐快速線への転用を経てから中央線にやってきた点…などだ。 |
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いずれにしても同じ1000番台を名乗り、時代は違えど同じ目的で作られた車両が、改造工事による車両不足のためのピンチヒッターという理由で中央線にやってきたことは偶然なのか、必然だったのか… |
時代を超えた模型ならではの並びをご覧戴こう、次の登場はE233系登場まで20年以上にわたって中央快速線に君臨した201系だ。
このように並べるとよく解るが、なんだかんだいって209系は201系のデザインの流れを汲んでいるんだなぁ。オリジナルの209系はフロントガラスは1枚窓だが、基本スタイルと1000番台も同じで、その表情は201系に通ずるところがある。
史実では並んだことがないのに、こうやって並べても全く違和感がない。 |
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我が家の中央快速線201系は、その長い活躍の最末期のH編成にしている。6連と4連と組み合わせはE233系と同じく高尾方に4連に組み直し(E233系登場前は高尾方に6連だった)、E233系と並べて走らせても違和感がないようにしている。 |
そして我が家にもう1編成の201系があるので紹介しよう。それはこの写真にある通り、中央緩行線の黄色い201系だ。
20代半ばまで、中央線利用の場合は西荻窪駅が最寄りだったので休日を中心に黄色い緩行線電車にはよくお世話になった。本当は緩行線の103系とかも再現したいんだけど…それをやるとキリがなくなるから手を出さないことにしている。
行き先は「三鷹」を差したいが、入手してから10年以上そのままになっている。 |
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しかしこの201系、黄色がちょっと薄いんだよな。国鉄通勤電車のカナリヤ色は、もっとハッキリした黄色だったはずだ。
JRのロゴが灰色なのがこれまた面白い。 |
緩行線電車同士のすれ違い。この組み合わせのすれ違いは高架線ばかりだったと思うけど。
これらの電車が中央緩行線から消えて、何年経ったんだろう? 103系1000番台はそのまま引退したけど、201系はオレンジ色に塗り替えられて青梅・五日市線に転用された車両と、水色に塗り替えられて京葉線に転用された車両がある。どちらも現在は引退済みだ。 |
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それと中央緩行線といえば、黄色い帯を締めた205系の活躍も忘れていない。これも模型を揃えたいと思っている間に、入手困難になってしまった。
東西線乗り入れ車は301系とか103系1200番台といった「正統派」のほうも欲しかったんだけどねー。
今回は中央緩行線電車と営団5000系の並びとかもやりたかったけど、キリがなくなるのでやめにしました。 |
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