心象鉄道24.中央線の通勤電車たち
中央線の「レアもの」電車!

(KATO・トミックス・マイクロエース Nゲージスケール)


貸しレで「ちゅうおうせん」まつり!

本記事の模型車両撮影に使った貸しレイアウト
東京都西多摩郡瑞穂町「ファインクラフト」さんです。
(JR八高線箱根ヶ崎駅徒歩20分・駐車場完備)

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中央本線と私

 吉祥寺で生まれ、杉並で幼年時代を過ごし、以降は練馬の石神井で育ち、大人になっても多摩地域の立川に近いエリアを転々としながら生活している私にとって人生を通じて最寄りの国鉄(JR)主要幹線は中央本線であることは何度も語った。
 だから中央本線の列車たちは子供の頃からよく利用している。その際に見た中長距離電車達は以前に紹介したので、今回は我が家で再現している通勤電車を紹介しよう。
 杉並区に住んでいた幼年期は荻窪駅から、西武線沿線に引っ越してからの少年時代は西荻窪駅や吉祥寺駅から、様々な用事で中央線にのって出かけた記憶が残っている。その頃はどちらかというと黄色い緩行線の方がなじみ深かったが、大人になってからは立川を中心にしたエリアで過ごしてきたので快速電車の方がなじみ深くなった。

 そんな中央線の電車も我が家の鉄道模型のラインナップに数多く揃えられている。今回はそんな列車たちをアルバム形式で紹介していきたい。まずは画一化されていると思われがちな中央線の通勤電車の中で、「レアもの」と呼ばれる車両から紹介していこう。

 中央線通勤電車の「レアもの」第一弾は、現在の中央快速線で活躍する209系1000番台だ。中央快速線E233系の改造工事でのため車両不足に陥るため、ピンチヒッターとして常磐線からやってきたのは説明するまでもないだろう。
 201系の活躍が長く続いた中央快速線では、209系が投入されるきっかけもなく、今回が初入線だ。

 この209系1000番台は、1999年に常磐緩行線に投入された地下鉄乗り入れ車。以来常磐緩行線で活躍を続けていたが、地下鉄千代田線の運行形態が変わった2018年に運用離脱。帯色を変えてまさかの中央快速線転属となった。
 この実物の動きに応じて、元々常磐線の209系1000番台を製品化していたトミックスが、中央快速線仕様も模型化してきた。
 私もこれを入手(政府の特別給付金を充てたのはここだけの話)し、行き先等の表示は実車では平日に1日1回だけ運行される「99T」「中央特快 高尾」とした。

 実を言うと行き先は何を入れるか凄く悩んだのだが、常磐線時代は営業運転で優等運用に入ることはなかったはず(そして優等運用に入ることがないまま引退するはずだった)だから、我が家の模型では「特別快速」の姿にしてやった。
 私はこの209系1000番台に、まだ中央線では乗っていない。その姿は何度も見ているし、運用も掴んでいるのだが…電車で出かける用事があるときになかなか時間が合わない。
 仕事中に八王子の市街で踏切を通過してゆくのを頻繁に見かける。そりゃ、毎日同じような時間に踏切を通っているのだから当たり前だ。

 ちなみに常磐線時代には、2005年に地下鉄千代田線で1度、2013年に常磐緩行線で1度、それぞれ乗っている。実物は2編成しかないが、どちらも乗ったのはトップナンバー編成の方だ。
 その縁でこの模型も、トップナンバー編成に仕上げている。
 ちなみに我が家でも、209系の模型は初入線だ。いわゆる「走るルンです」シリーズでは、JR701系・E231系・E233系はあるのだが。

 模型を手にとってビックリ、209系の大きな特徴のひとつである台車の位置がキチンと再現されていない。1000番台も含めて209系の台車位置(空気バネ位置)は、一番端っこの客扉より内側のはずなのだが(広幅車体の500番台は除く)…この模型写真をどう見ても、他の20メートル4扉電車と同様、端っこのドアの真下に台車がある。
 実車の台車位置はこちらをご参照願いたい。これによって209系を真横から見た場合に印象的な「台車と車端の間の間延び感」がなくて、209系らしさが欠けてしまっている。この辺りはメーカーからアナウンスされていたのかな?
 現在の中央快速の主役、E233系と並べてみた。
 中央快速のE233系改造工事による車両不足は、ピンチヒッターとして209系1000番台投入でも間に合わないとのこと。
 どうするのかと思ったら…もう1編成足りない分は、中央快速仕様のE233系を1編成新造して対処とのこと。この増備されるE233系は、他線への転用が前提だという。
 前写真から並べているE233系は、KATOから発売のH編成だ。今回は普通に10両編成を組んでいる。
 中央快速線のE233系は、グリーン車連結の対応工事とバリアフリートイレ設置工事が行われていて、現在編成数が足りなくなっているのだ。
 そのために中央快速のオレンジ色の帯を締めた209系が見られるなんて…。

 209系1000番台の特徴は地下鉄乗り入れのための前面非常扉だが、この非常扉は中央快速転用で開けられなくなったという。
 扉の裏が中央快速線の保安装置の設置場所にされたからだ。
 これに近い光景は、八王子市街で何度も見ている。ただ表示している行き先が違うが…あ、この模型同士のすれ違いは、どっちも行き先が「中央特快 高尾」だ…同じ行き先の電車がすれ違うなんて…。

 実物同様左側通行で走らせているので、逆に走っているのは209系1000番台の方です(笑)。
 中央線E233系の改造工事の間だけの短い逢瀬を、これらの車両達はどう感じているのだろう。引退かと思ったらピンチヒッターとして中央線に連れてこられた209系1000番台はどう感じているのだろう?
 駅に停車中の光景。
 この209系1000番台は、SNSなどで「最近中央線に古い電車がいる」「ドアの上にテレビがない電車に当たった」などと鉄道好き以外でも話題になっているという。
 続いてはトミックスのE233系と並べる。トミックスのE233系もH編成だが、我が家では青梅・五日市線用の青編成として仕上げている。今回は6両編成だけで走らせた。
 209系1000番台は、定期運用では青梅線へ入線する列車には充当されないことになっているが、トラブルでダイヤが乱れた際に入線した実績はあるとのこと。さすがにその光景に私は出会っていないが…。
 並べた青編成が「立川」の表示を出しているのだから、209系1000番台は「青梅」とか出したいね。
 ちなみに209系1000番台も、青梅線に入るときは行き先表示の路線名は「中央・青梅線」に変わるんだそうだ。
 209系1000番台の「青梅特快」って、まだないのかな?
 青編成のトミックスE233系を単独で撮った。

 青梅・五日市線用の青編成にも、車両転配による波乱があった。
 南武線にE233系が新造投入され、南武線は全部新造のE233系に統一されると思ったら…何故か最後の1編成分(209系置き換え分)はこの青編成の6両編成が帯色を変えて転用されたのだ。
 よって南武線には、1編成だけ「よく見ると顔が若干違い、半自動ドア用の押しボタンが付いたE233系」が混じる結果になっている。
 KATOのH編成と、トミックスの青編成がすれ違い。この違いは以前に詳細に説明しているので、今さらいうことはないだろう。

 これらの実物も模型も、まさか209系1000系という変わり種が仲間になるとは思っていなかっただろう。

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