北海道・東北方面3.JR北海道/東日本24系客車「北斗星」
(KATO・トミックス・マイクロエース製Nゲージ)
高校時代にやった小加工


模型写真 ありゃ、片方の電源車が今回のテーマから外れてる…


 私が高校時代に行った旅の思い出の象徴は青函連絡船であると言うことはHP上で何度も言ってきた。高校時代の旅行の多くは津軽海峡で最期を迎えようとする青函連絡船のための旅行であった。
 ではその青函連絡船から鉄道による北海道連絡の歴史を受け継いだ列車達には興味がないのか?と問われれば、やはり青函トンネルを介して本州と北海道を結ぶ列車達も興味深いと答える。
 そして青函トンネル開業間もない時期、私がまだ高校生だった頃にアルバイトで得たお金をはたいて買ったのが寝台特急「北斗星」である。
 当時の私はこの「北斗星」を模型として我が家に再現するため、お金のかからないいろんなアイデアを考えた。その一端を紹介する機会としたい。

1.実車について

 寝台特急「北斗星」に関しては説明するまでもないだろう。ざっと説明すれば1988年3月の青函トンネル開通に伴って誕生した上野〜札幌間の寝台特急である。当初は定期列車2往復、季節臨1往復の3往復が設定され、定期列車はJR北海道と東日本が1往復ずつ担当することになった。
 青函トンネル開通と同時に運行開始した「北斗星」であったが、車両そのものは国鉄時代から準備されていた。A寝台2人用個室「ツインDX」は国鉄時代に改造が終わって東京の尾久客車区に配置され、上野〜青森間の寝台特急「ゆうづる」に暫定的に組み込まれた。食堂車は国鉄に余剰の特急客車食堂車がなかったため、昼間の特急から食堂車がはずされたために大量に余っていた特急型電車485系の食堂車を改造、これも国鉄時代に改造が終わり、連絡船に揺られて北海道へ渡りイベント列車に使用されていた。その他の豪華客車はJR化後に改造が始まった。それとは別に「北斗星」に使用されることとなる24系客車は、JR化の際にJR北海道と東日本に振り分けられた。
 「北斗星」は青函トンネルブームとバブル経済に支えられて連日満員となり、その後季節臨1往復が定期運行(北海道と東日本が隔日運行)に格上げ、それでもさばききれず繁忙期には臨時寝台特急「エルム」が1往復加えられた。
 さらに季節によってはトマムへの乗り入れも果たし、その後登場した豪華寝台客車「夢空間」も連ねた臨時列車も運行されている。
 しかし、その後の不景気と青函トンネルブームが去ったことによって利用客は減少、1往復は季節運行に戻って「エルム」もなかなか運転されないようになってきた。その打開策として「夢空間」の実績を踏まえた豪華新型寝台客車特急「カシオペア」が運行されるようになったのは記憶に新しい。
 「北斗星」は登場当時からシャワールームやロビーカーや個室の連結、完全予約制の食堂車の営業などを軸にした贅沢な内容を売りとした。「北斗星」の成功を受けて各地を結ぶブルートレインに個室やシャワーが連結されたのは周知の通りで、ブルートレインの豪華指向の先陣を切った列車でもある(しかしその後の積極性を欠いたためブルートレインそのものが存続の危機に瀕している)。

 私はまだこの「北斗星」に二度しか乗っていない。1988年4月に乗る予定だったが満席で断念、1990年夏にも同じく満席で「エルム」にせざるを得なかった苦い思い出もある。
 最初に「北斗星」のになったのは1996年大晦日、北海道旅行の帰りに「北斗星」6号の開放Bに乗ったのが最初であった。運行開始から実に8年以上が過ぎていた。二度目は1998年1月、妻との「もっと良い夫婦の日きっぷ」を利用した北海道旅行の帰りに利用した。

 模型では私が乗った時代ではなく、まだ連絡船の臭いが残る1988年頃の「北斗星」を再現している。連絡船イベント復活運行で海峡に最期の歴史を刻む青函連絡船と「北斗星」がほんの僅かの期間ではあったが、津軽海峡で競演した時代である。
 なお、この「北斗星」は我が家で唯一のブルートレインである。24系客車は「トワイライトエクスプレス」も保有しているがこっちはブルーではないので厳密にはブルートレインではないと思う。


2.模型について

 寝台特急「北斗星」使用の24系がNゲージ鉄道模型に登場したのは1988年末だったと思う。まずはNゲージの老舗KATOからJR北海道仕様の24系が発売された。同時に専用塗装のEF81やED79も発売され、「北斗星ブーム」は模型にも広がっていった。
 続いてすぐにトミックスからもJR北海道仕様とJR東日本仕様の双方が発売になった。長年に渡ってこの3商品だけで、その後実物が個室の増結などで編成内容が変わっても模型の方はそのままだった。私は「北斗星」登場時の編成が組めればいいから問題なかったが、時代ごとの最新編成を再現したい人には不満が多かっただろうと思う。「カシオペア」は両社から商品化されたとはいえ、これは「北斗星」ではないから別問題だろう。
 その状況を打開したのはやはり破竹の勢いで商品展開を広げるマイクロエースだ。数年前に豪華客車「夢空間」や最近の個室車や改造車などを入れた「北斗星」セットを発売、あっという間に店頭から姿を消した状況を思うとこれもかなりのユーザーが「待っていた」と言うことなのだろう。
 その後、マイクロエースによる「夢空間」車両の再販(塗装の間違いを修正)、トミックスから最新の編成による「北斗星」再販の予告など、「北斗星」仕様の24系を巡る動きはここ数年で大きく変化した。
 再現された客車も各社で違う。KATOとマイクロエースは基本的に24系25型初期車を北海道乗り入れ仕様に改造したタイプを、トミックスは24系25型後期車をそれぞれ再現している。初期車と後期車の違いは寝台側窓の大きさ(初期車は大きく後期車は小さい)、車掌室側車端部デザインの違い(初期車は出っ張っており後期車は平面)などがあり、別形式と思えるくらい外観が違う。
 また、「北斗星」より先に出た九州ブルートレイン用の24系では、KATOとトミックスで車体長が違うという問題があったが(KATOがエラー)、「北斗星」仕様。ではどちらもスケール通りになっている。つまり両社を混用しても違和感がなくなったのである。しかし車内灯はKATOが標準装備、トミックスとマイクロエースは別売となっており、混用するためにはトミックスの方に車内灯をつける必要が出てくる。


トミックスの「北斗星」(左)とKATOの「北斗星」(右)
顔がかなり違うのは素人でも分かるだろう

 私が購入した「北斗星」はKATOの北海道仕様とトミックスの東日本仕様である。その後昨年になってマイクロエースの「夢空間」を購入し、「夢空間」3両以外にセットされているB寝台車については高校時代に買った車両で状態の悪い物と差し替えをする予定である。

 なお、今回は客車だけの紹介となるが、我が家には「北斗星」牽引用の機関車も数多く揃えている。
 まずはなんと行ってもKATOのEF81、これは「スーパーエクスプレスレインボー」指定の95号機を「北斗星」牽引に充てている。通称「星ガマ」と言われるEF81「北斗星」仕様も持っているが、こちらは東北本線の客車普通列車を再現するために購入したのであって、「北斗星」牽引には基本的には使用しない(ただ我が家の「北斗星」を2編成同時に動かすときは使わざるを得ないが)。
 次にKATOのDD51。我が家の「北斗星」は青函トンネル開通直後という時代設定のもとで動かしているので当然オレンジ色の国鉄時代のまんまのDD51である。ただし製品そのままではなくスノープラウを取り付けるなど北海道仕様に近い形にして雰囲気を出している。こちらも「北斗星」牽引用の青いDD51を持ってはいるが、これは「トワイライトエクスプレス」牽引用に購入したものでやはり「北斗星」には基本的には使わない事になっている。


3.小加工を重ねて…

 さて、「北斗星」を購入した高校時代に話が戻る。
 最初は「北斗星」にそんな手をかけるつもりはなかった。少なくとも最初にKATOの北海道編成を買ったときはほぼ完成品のまま楽しんでいた。しかしトミックスの「北斗星」が我が家に入線すると、KATOの「北斗星」との相違点が多く、まずはこれを統一する作業から開始することとした。
 最初は連結器の統一である。当時の保管方法は基本セットは製品状態のまま箱に入れ、増結単品車はまとめて2つのケースに収める方式とした(現在は1編成1ケースに改めた)。KATOとトミックスで性能上の最大の違いは連結器であり、KATOは当時開発したばかりのKATOカプラーを、トミックスは昔ながらのアーノルトカプラーを装着していた。前述の保管方法だとKATOにはKATOの増結単品車を、トミックスにはトミックスの増結単品車を選んで連結せねばならず、いちいち選ぶのが面倒なので増結単品車を完全共通運用する目的でトミックス製品もKATOカプラーに交換することとした。
 次に車端部に着いているトイレ・洗面所の窓である。実物は白ガラスが入っていることが多く、KATO製ではこの白ガラスを表現してこの部分の窓は白とされている。ところがトミックス製は客室部と同じ透明パーツとなっていた。そこでこの部分の窓パーツを裏から白で塗り、外観を統一することにした。
 さらにKATO製には車内灯が着いていてトミックス製ではオプションとなっている。これも増結単品車を共通運用する上で問題になった。編成を組んでみて車内灯が点灯している車両としていない車両が混在していたらみっともない。そこでトミックス製に別売の車内灯を組み込むことにした。
 ここまでの仕様統一工事が終わった車両の中で、車掌室がついている「オハネフ25」については非車掌室側についているテールランプに赤の色差しを行った。いや、全く意味はないが気が向いて工場入場の単車回送シーンをやるときには必要不可欠だなぁと思っただけ。まだこの色差しが役に立った事はない。


KATO(手前)とトミックス(奥)仕様統一後にオハネフ25を非車掌室側から見た

 さて、これらの仕様が統一されると買って最初に気になった点の加工をしようと企み始めた。
 それはKATOのオロネ25−500である。外観はA寝台2人用個室車「ツインDX」の特徴をきちんと出していたのだが(B寝台車と比較すると上段寝台用の小窓がある)、内装がB寝台車オハネ25の部品流用で「個室車」にはなっていなかった。それもそのはず実物がオハネ25を改造して作ったのだから、実際に客が乗るわけでない模型なら内装はそのままで良いだろう。
 しかし、別の事実があってトミックスのオロネ25−500は車内が個室になっている点がきちんと再現されており、部屋と廊下を仕切る「壁」によって窓越しに向こう側が見えないのである。B寝台客室流用のKATOオロネ25−500では「壁」がないので向こう側が丸見えである。
 そこでKATO製のオロネ25−500に対しても実物同様、各寝台を個室にしてやることとした。プラ板をB寝台内装高さ×廊下長さに切り出し、接着剤で廊下の寝台側に貼り付けてやった。それだけではベッドがB寝台のままなので個室内でベッドが向かい合わせになってしまう、これじゃ「ツインDX」ではなくB寝台4人用個室「カルテット」になってしまう。「ツインDX」ではB寝台1区画サイズが4人分の寝台だったものを2人分撤去して2人用とし、開いたスペースにソファなどを置いているのだ。
 最初は実物通り個室内の片側のベッドを撤去しようかと考えたが、これをやるとベッド撤去跡を塞ぐのが大変になる他、内装部品の強度低下による破損や組立不良を引き起こす可能性が出てきた。そこでベッドとして残った側は実物の「ツインDX」のベッドと同じ色に塗り、撤去された側は塗装しないという工法を試してみた。車内に入ってガラスパーツ越にしか見ないのだから、視覚効果で室内を再現しようと考えたのである。模型の内装パーツの場合、作り込みより色で決まる場合もある。
 その通りにやってみて組み立てたら、確かに見苦しくないほどにはなった。でも間近で見るとないはずのベッドがやっぱ見えてしまい鬱になる。

改造後のKATOオロネ25−500
間近で見なければキチンとツインDXになってるぞー
内装改造の様子を分解してみてみる
個室の壁を作ってベッドを塗装で再現…近づいて見ないで!

 さて、オロネ25−500の改造が終わると色々欲が出てくるものである。つまり他もいろいろと気になり始めるのである。気になると些細なことでも我慢できなくなってしまい、ついには修正という方向へ動くのである。
 次に気になった車両はKATO製の食堂車、スシ24−500である。この車両には車内灯の他に食堂の「テーブルに載せられた卓上灯」を模した赤い透明プラパーツに電球が組み込まれていて光る、というギミックが実装されていた。これが点灯すると標準装備の車内灯の光とともに車内のムードを出す…と思ったら内装パーツがプラ成形色である白のままで、実物のような雰囲気が出てこない。
 そこで「ツインDX」の個室内一部を塗装したことにヒントを得て、食堂車の車内も実物と同じように塗装してみることにした。テーブルは木目調、しかも濃い色の木目材を使用しているので「ぶどう色2号」、つまり旧型客車と同じ色にしてみた。床は赤い絨毯が敷いてあるように見えたので、ちょっと落ち着きのある赤として国鉄特急色の赤にしてみた(ちなみに「ツインDX」のベッドも同じ赤にしている)。食堂の椅子はテーブルより明るめ、マルーン系の茶色を探してきた。チョチョイのチョイで色を差して見て出来たらこんな感じになった。

車内の塗装が完成した食堂車
そう、「北斗星」JR北海道仕様の食堂車はこんな雰囲気ですよ!
食堂車の内装
ついでに調理室側廊下壁も塗ってみたけど、これは失敗かも?

 もうこうなると調子に乗ってくる、つまり「ツインDX」と食堂車だけ内装が塗られているのは中途半端だと自分で作った理由に自分で納得して、KATO製を中心に組成される北海道編成の個室車両だけでも室内を塗装しようと始めてしまった。当時高校卒業を目前に控えた身分だったから、時間はいくらでもあったのでこういう金のかからない改造は始めたら止まらなかった。
 次に手をかけたのはオハネ25−500、ロビーとシャワー設備を併設した1人用B寝台個室車「ソロ」である。特に窓が大きいロビーは塗装する必要性を強く感じた。ロビーのソファは「黄色5号」として床はライトグレーにした。「ソロ」は明るい緑色のベッドが特徴なので、東急電車の旧型車に使う「東急ライトグリーン」を用いてみた。個室内の床はロビーより暗い色の用なのでダークグレーにした。

塗装したロビーとソロ
ソロは窓が小さいので目立たなかったが、ロビーは塗って良かった!
ソロとロビーの様子
窓のないシャワー室は塗らなくて良いよね?

 最後にオロハネ25−550、A寝台特別個室「ロイヤル」とB寝台2人用個室「デュエット」の合造車である。「デュエット」は実物同様「ソロ」と同じ色にした。「ロイヤル」は床と壁はライトグレー、ベッドとソファは「ツインDX」と同じ赤である。室内を塗装した効果は大きく、「ロイヤル」の雰囲気は上手く出たと自画自賛している。

室内塗装後のロイヤルとデュエット
写真じゃ分かりにくいが、ロイヤルの雰囲気が良いんだ!
中身の様子
凹凸が多く塗るのに一番苦労したのもこの車両。

 ここまで来たら一般のB寝台も…と思ったが、車両数をみて萎えた。それに塗料を探しに行ったときに実物のベッドの色にそっくりな色の塗料を見つけられなかったのもあるし…。
 それと、トミックスのJR東日本編成も同じように個室車とロビーだけでも塗装しようと思ったが、こちらは車内のカラー写真が載っている資料が少なくて挫折した。辛うじて食堂車とロイヤルは内装色がよく分かる写真を見つけたが、なぜかトミックス、東日本仕様の食堂車内装だけは塗装済みでやんの。それにロイヤルだけ色が分かってもロピーやB寝台個室車の内装色が分からないのが痛かった。「ツインDX」は国鉄時代にまとめて改造しただけあって、所属会社が違っても内装色が同じであった。したがってこいつだけ室内を塗装してみる事にした。こちらはKATO製と違って内装がB寝台車と作り分けられており、ベッドも半分なくなっていてそこにソファと大型テーブルまで実物通りにセットされていた。明らかにKATOの「ツインDX」より作りでは上を行っているのだが、こちらはKATOと違い客室窓が小さいタイプをプロトタイプとしているので、劇的な外見の変化とはならなかった。

トミックス製のツインDX
写真では分かりづらいが、ソファと大型テーブルが見える。
塗装後の車内
ソファが塗りにくくあっちこっちではみ出してる。

 我が家の「北斗星」のグレードアップ記はここまでである。ここからはこの模型の将来を考えなければならない。
 だが、我が家の「北斗星」には今後の課題が山積みである。一言で行ってしまうと模型とは言え、既に購入から15年以上が経過しており、老朽化が進んでいることである。
 例えば全車に車内灯がついているからこそなのだが、この車内灯の玉切れが出始めていて現在その把握に全力を挙げているところである。何せ「北斗星」×2編成+予備車数両という全部合わせて30両以上になる陣容である。実際に編成を組んで走らせないことにはどの車両で玉切れを起こしているか見当もつかない。これについては予算が付き次第、編成単位で蛍光灯色の車内灯に取り替えたいと思っている、実物同様の白い室内の灯りを再現できる上にLED球のため寿命も長く、消費電力が小さいのが魅力的である。
 最大の悩みはトミックス製車両の塗装の劣化が激しく、特に金色帯の色落ちが激しくなっていることである。これについての抜本的対策は塗り直ししか考えられないが、東日本編成個室車の帯の細さはこの塗り直しのためのマスキングを困難にしている。実はかなり前からこの色落ちは問題となっていて、トミックスが東日本編成を再販した際にこの中の一部車両を欲しがっていた知人との共同購入というかたちで再購入している。再購入した車両では帯の色落ちは初回品ほど酷くなく、これは同じような問題が他でも発生していて再生産の際に改善されたと考えるのが妥当だろう。しかし、再購入は個室車など一部に限られ、特にB寝台車は初回生産品のまま放置せざるを得ない状況が続いている。早期にこの問題解決に取り組むべきであるが、暇がない。
 さらに細かいところで言えば、これもトミックス製で顕著なのだが走行抵抗が大きいことである。ただでさえ全車車内灯装備という電気喰い虫で機関車のパワーが落ちるところへ、集電系がへたっているのか走行抵抗がどんどん大きくなっているのである。我が家ではKATO製のEF81やDD51に牽引させているが、先日伊豆の某旅館のレイアウトでこの「北斗星」を運行した歳、トミックス製の東日本編成が勾配を登れず運転を諦めるという事態も発生している。これも客車の消費電力を下げるために車内灯をLED化すことと並行して早急な対策を立てねばならない。
 我が家には同時期、或いはこれより古い模型はいくつかあるが、この「北斗星」ほど老朽化の著しいものはない。

 前述したが、当初は基本セットと増結単品でそれぞれバラバラにケースに収納して保管していたが、この方式だとブックケース4箱に及ぶため収納に難があった。そこで今の家に越してきたときに「北斗星」に限らず、ブックケースによる収納で非効率なものは徹底的に洗い出して効率的に収納することとなった。
 私が再現した「北斗星」は電源車込みで11両編成が2編成。今は便利な世の中でウィンというメーカーからブックケースの中敷きだけ販売されているのである。これを使えば7両しか収納できなかったブックケースに最大11両収納が出来るようになる。
 「北斗星」についてはこうして中敷きを別売品に替える事によって11両ケースをふたつ作り、2編成2箱となって非常に効率的に収納できた。しかも編成=箱となったため編成も固定化して編成を組むときに迷うことがなくなり、外での運転会への持ち出しが容易になった。ただこれで編成を調整したら、増結用単品はメーカー問わずに在庫がある方を買い足していた事実が判明し、編成を組んでもメーカー違いが混じる事になってしまった。
 去年になってマイクロエース製の24系も加わったが、まだ編成に混ぜていないので今回は詳細は省いた。いずれ「夢空間」とセットで紹介したいと思う。


 いかがだっただろうか、私が高校生だった頃にチマチマとグレードアップに勤しんだ「北斗星」。やはり自分で手塩にかけて育てた車両だけあって、どんなに老朽化してへたっても大事な車両であります。
 高校時代から大事に育てている車両、まだ他にも存在する。さすがに中学以前の車両は当時酷使したせいもあってもう殆ど残っていないが。そんな車両もいずれ紹介したい。

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