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2019年10月20日追加記事
鉄道コレクション600形(II)

鉄道コレクションからも京急600形(II)冷房車が登場

 私が子供の頃の京浜急行の思い出を彩る車両のひとつが、600形(II)であることは過去にも書いた。この電車が懐かしくて、私は高校生だった1980年代半ばにこの電車の模型をキット製作するかたちで手にした。
 ところが2018年の年末、鉄道コレクションからついに600形(II)の冷房改造車が限定発売でリリースされた。鉄道コレクションの限定品では、何年か前に600形(II)の冷房改造前が出ていたので「冷房改造車が出るのは時間の問題」と待っていたのが実現したかたちだ。
 このたびこの鉄道コレクション600形(II)冷房車も購入、このたび走行可能な整備が完了したので紹介しよう。本当は3編成12両が欲しかったが、予算の都合で2編成8両だけとなってしまった。

 我が家にやってきた鉄道コレクション600形(II)、当時の雰囲気を上手く捉えていて気に入った模型だ。
 前述したように今回購入したのは、2編成8両編成分。車号は以前から持っているグリーンマックスキット組み立て品の続き番として、609〜612の編成と、613〜616の編成とした。
 行き先は「快特1A 久里浜」を差した。子供の頃の記憶にある「快速特急」だ。
 いつもの橋梁を行く。18メートル車体に2扉、扉の間に並ぶ大きな窓、パン付き車の集中冷房とパン無し車の分散冷房…現在の画一的な電車とは違う魅力がある。
 2編成の連結順序を変えると、種別と行き先が変わるようにした…それは「通勤快特3B 品川」。
 これは私が小学生の時に、京急沿線の親類の家に泊めてもらってまで追いかけた列車。京浜蒲田を始発電車で出て浦賀へ、折り返しで乗った600形(II)を再現した。
 本当は12両編成にしたがったが、予算の都合で8両が限界。「金沢八景より手前」ということで納得している。

 こういうかたちで連結順序の入れ替えが発生するので、運転妻はボディマウントタイプのTNカプラーとした。それだけで済むと思ったら昼間部の連結面間隔が長くて雰囲気が出ないので、結局全部TNカプラーを装備することに…。
 1000形(I)とすれ違いをさせてみた。この組み合わせは私が子供の頃を思い出す、今となってみれば「古き良き時代」の再現だ。
 今回、600形(II)はちょっと暗めの赤で再現している。1000形(I)の鮮やかさとはかなり印象が変わるが、どっちも京急の赤としては正解のように感じた。
 そして2000形とすれ違いさせた。当時の京急のフラッグシップで、600形(II)との交代劇を演じた。
 2000形が1編成しか無かった頃は、1A運用が600形、3A運用が2000形という感じだったのを覚えている。つまり600形が来ると、1本見送れば2000形だった訳だ。
 駅に停車中の快速特急、こんなシーンは上大岡駅で見られた記憶がある。
 あれから長い月日が過ぎて、今は2000形ももうこの世にいない。そんな時代が来るなんて、小学生の頃は思ってもいなかった。
 最後の写真は、600形(II)を待避する都営5000形だ。昼間のパターンダイヤでは、都営車の急行川崎ゆきの次が快速特急品川行きで、先行した急行は平和島で快速特急を待避するダイヤだった。
 上りはその逆で、平和島で快速特急が都営車の急行を抜き、快速特急から都営線方面への接続列車となるダイヤだった。

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