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本記事の模型車両撮影に使った貸しレイアウト
東京都西多摩郡瑞穂町「ファインクラフト」さんです。
(JR八高線箱根ヶ崎駅徒歩20分・駐車場完備)

2018年12月4日追加記事 70000系GSE車
我が家に最新型ロマンスカー入線!

 小田急電鉄といえば東京と箱根や江の島を結ぶ特急列車「ロマンスカー」、これら特急列車「ロマンスカー」に使われている「SE車」(Super Express)と呼ばれる豪華高速電車群にこの春、新たなラインナップが加わった。
 新たに加わった新型電車は形式名を70000系と言い、車両愛称は
Graceful Super Express」の頭文字を取って「GSE」車となった。「Graceful」は「優雅な」という意味である。
 そして2018年の師走が目前に迫った頃、Nゲージ鉄道模型でもこの小田急GSE車がラインナップに加わった。GSE車の模型を世に送ったのは、LSE車などのロマンスカーファミリーを古くから手がけているトミックスだ。

 このGSE車にはまだ乗った事は無いが、興味があるので模型が出ると決まったら当然のように予約注文した。そして我が家のロマンスカーファミリーのフルコンプリートを目指しての入線のはこびとなった。

 今回は、追加で購入したGSE車をアルバム形式で紹介していこう。

このたび購入したGSE車だ。
赤い車体がとても印象的で、前面展望スタイルが「ロマンスカー」の血筋を受け継いでいることを示している。
だがGSE車では連接車ではなくなった。ボギー車7両編成の構成で、箱根特急と通勤特急双方での使用を前提にしている。
先頭車をズームアップ。
先頭デザインについては、これまでのロマンスカーでは丸みを帯びたデザインが主流だったが、今回は角張ったデザインが特徴的だ。
展望室背後と車端部に乗務員室扉を備えているのが特徴だ。
いつものカーブを行く。情報目線で見ると運転室のフロントガラス上面のカーブが印象的。展望室の隅柱が銀色に塗られているのがワンポイント。
展望室の窓が大きく、車内の座席がよく見える。
この模型では展望室の座席がキチンと下まで再現されている。昔のロマンスカーの模型は、展望室の座席は背ずり部分しか再現されてなかったよなぁ。
いつもの鉄橋を行く。
この車両を真横から見ると、赤い車体もそうだが、車体下部の機器類を覆う銀色のカバーがとてもよく目立つ。
GSE車が、渋沢〜新松田間の四十八瀬川沿いを行くとこんな風景になると思う。時間ができたら、実物の撮り鉄に行きたい。
GSE車が製造された理由は、旧式のロマンスカーを置き換えるためだ。
GSE車によって置き換えられたのは、1981年に登場した7000系LSE車だ。37年の長きに渡って新宿と箱根や江の島を結び続けた名車は、寄る年波に勝てずついに引退の時を迎えたのだ。
LSE車が登場したのは、私が小学3年生の時。小田急線でこの電車を初めて見たときの感動は、今も自分の胸の中にある。
そして憧れ、自分で乗る機会を掴み…と色々と思い出がある電車だ。子供の頃、この電車が古くなって引退するのはずっと未来の話と思っていたが、その日がやってきた不思議を今は感じている。

7000系LSE車の長生きしたのは、後輩車両である10000系HiSE車と20000系RSE車が、その特殊構造故に短命に終わったからだ。後輩車両が短命であったがために、長生きせざるをえなくなってしまった。
この春、やっとGSE車という後継車両を得て、37年の長い生涯に幕を閉じた。
GSE車の模型が手に入ったら、一度やってみたかった「並び」はこの組合せだ。
GSE車の実物写真を初めて見たとき、「こいつにソックリ」と思ったからだ。

「こいつ」とは名古屋鉄道7000系…泣く子も黙る「パノラマカー」である。
赤一色の車体塗装、角張った前面展望デザインと、この2形式は共通点がとても多い。
名古屋鉄道7000系は1961年登場、この2車の間には半世紀もの月日が挟まっている。その月日分の変化を無視するととてもよく似ていると、私は思うのだ。
実物では叶うことのないこの夢の共演は、模型ならではだ。
ちなみにGSE車とパノラマカーって、前照灯の位置が同じなんだなー。

次ページではGSE車を、歴代ロマンスカーと共演させてみたシーンをご覧戴こう。

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