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500系「リバティ」と「スペーシア」買い直しの話
現在の東武鉄道行ってみようか!

 このたび、我が家でも東武鉄道500系「リバティ」を導入しました。この試運転がてら、貸しレで「東武まつり」を実施しましたので、これを機に我が家の東武鉄道の模型を紹介し直そうと思います。
 時代設定も滅茶苦茶ですが、基本的には東武本線系統です。

今回撮影に使った貸しレイアウト
東京都西多摩郡瑞穂町「ファインクラフト」さんです。
(JR八高線箱根ヶ崎駅徒歩20分・駐車場完備)

 以下アルバム形式で、紹介していこう。

・500系「リバティ」
 現在、東武鉄道の特急の主役に上り詰めたのは、2017年に新たにデビューした500系「リバティ」だ。その「リバティ」が「ファインクラフト」のいつものカーブを行く。

 私はこの車両は実物を見ただけでまだ乗ったことはないが、その美しさに惚れて思わず模型も購入した。
 「リバティ」のNゲージ模型はおなじみトミックスと新参ポポンデッタの競作となったが、私は色々と検討した結果、トミックスの通常品を購入とした。購入後、中間の連結器はすべてTNカプラーに変更してある。
 「ファインクラフト」のいつもの橋梁を行く。
 「リバティ」は3両編成を基本とし、これを2本つなげることで東武本線系特急の特徴である「行き先が2つに分かれる」という問題を解決した…つまり編成内容やコンセプトは古の東武特急、それも1960年代の1700系「白帯車」の時代に戻ったということだ。
 先頭車をズームアップしよう。
 ベージュを基調としたデザインも、古の東武特急車のデザインに戻ったと私は感じた。
 一方で窓周りグリーンで処理し、さらに現在の東武鉄道のイメージカラーである青い帯も入れている点は、現代の過去をうまく融合させた秀逸なデザインだと私は感じている。
 中間車の窓がない部分(トイレ設置部分)には、大胆に斜めの帯を入れている。かつてのお堅い東武鉄道を思えば、信じられないものだ。
 この「リバティ」を、トミックスは美しい車両としてうまく再現している。一方のポポンデッタの方は、ネット上で発表された写真を見る限りは「迫力」に重きを置いているように感じる。
 私はこの車両は「美しい」と感じたので、トミックスを選んだわけだ。
 そして前述した「3両編成を2本つなげる」ということは、当然前面スタイルは貫通タイプとなる。東武鉄道はここもうまく仕上げたと感心する。
 JRのように極端な高運転台にはせず、通常フロア高さの範囲内でまとめてきた(それでも高運転台構造だが)。
 この形状で貫通型だと、小田急のEXEやMSEやJR東日本253系のように切妻構造に近い形になりそうだが、「リバティ」では半流線構造にしてスピード感・迫力・美しさの3点をうまく両立させたと感心した。
 これまで私は、最も美しい貫通型前面はJR東日本の253系だと思っていたが、ついにそれを破る貫通型が出てきたと感じたものだ。
 トミックスではこの前面デザインを「美しく」再現すると共に、これが中間に入ったとはには貫通扉を開いて幌がつながる外観を別パーツで再現している。
 私はこの模型は6両編成で走らせることを前提にしているため、中間に封じ込められる先頭車にはこのパーツはつけっぱなしになるだろう。小田急MSEの時の対応とは逆だ。

 この機構、JR東日本のE351系の模型にも付けて欲しかったなぁ。あれこそ切り離して使うことは絶対になさそうだから。
・100系「スペーシア」〜訳あって買い直しました〜
 続いては1990年から東武鉄道で絶賛大活躍中の「スペーシア」だ。
 この模型は以前からグリーンマックスのを持っていたが、我が家のグリーンマックス製「スペーシア」に修復不能な破損が生じたので、今回買い直したので紹介する。

 ちなみに「修復不能な破損」とは…我が家のグリーンマックス製「スペーシア」は2018年のある日、箱を空けて確認したら先頭車のフロントガラスが真っ二つに割れていたのである…しかも両方とも。
 購入から20年以上も経たキット製品、交換パーツが残っているはずもなく、そのままお蔵入りせざるを得なくなってしまった。このパーツについて、自作も含めてなんとか修復できないかと考えているが、良案浮かばず。
…という訳で我が家の「スペーシア」はトミックス製品に変わりました。しかも、この旧塗装の製品を探すのが大変でしたよ。「スペーシア」と言えばやっぱりこの塗装、現在のいろんな色に塗り変わったのはやっぱりなじめない。

 これは新品同様の旧塗装品を、やっとの思いでネットオークションで探し当てたものだ…実物の方もリバイバルカラーでこの塗装に戻る車両があるとか…。
 いつもの橋梁を渡る、トミックスの「スペーシア」も独特の「限界一杯感」をうまく再現した迫力ある模型だ。
 ただトミックスの「スペーシア」、私が購入した商品のロッドだけかもしれないが、説明書の編成説明がおかしい。100-4号車の向きが逆だぞ?
 バブル期独特の「のっぺり」デザイン、そこに迫力と美しさを同居させた流れるようなボンネット…こんな美しい車両もそろそろ引退の時が見えてきた。「スペーシア」に代わる日光・鬼怒川方面への豪華版新型特急の登場が発表されたのだ。
 恐らく今後は、「スペーシア」の後を継ぐ豪華版車両と、「リバティ」の2本立てになるのだろう。東武特急の歴史がまた大きく変わろうとしている転換点にいるのかもしれない。
 今回私が購入したトミックスの旧塗装「スペーシア」であるが、これは「スペーシア」がJR乗り入れを果たした直後にトミックスが改めて「新発売」した製品だ。
 箱には「初回品」との注記があり、6号車に貼り付ける「グリーン車」マークがインレタ対応になっている限定品だった。
 妻面に帯が回っていないことから昔の姿にはならないので、私はこの模型を「JR乗り入れ仕様車」として再現することにした。
・東武〜JR直通特急
 100系「スペーシア」がJR乗り入れ仕様なら、やはり対抗馬としてこいつを出さないわけにはいかない。JR東日本485系の東武乗り入れ仕様、老舗KATOが出した秀作だ。
 2011年に253系にバトンタッチして東武乗り入れ特急の任を解かれたが、この車両で東武鉄道を走ったときの興奮、この車両を東武鉄道の線路で見た興奮は今も忘れない。
 何度も言うことだが、この国鉄の名車が東武鉄道の線路に完全にはまっていたのだ。
 いつもの橋梁を行く。この485系が当時の「東武カラー」で出てきたときは驚いたよなぁ。
 それよりも、JRから東武に乗り入れるのが485系と聞いて本当に驚いたものだ。大手私鉄の路線を国鉄の名車が特急として走るなんて…と
 その驚きは「乗りたい」という思いになり、直通運転開始からわずか数週間後にこれに乗って鬼怒川へ行くという素早さだった。もちろん帰りは「スペーシア」で走るJRの線路を楽しんだ。
 この485系は、JR各社の485系更新車の中でも私が最も気に入っているのも事実。
 基本的には485系3000番台と同じだが、前面の大半を額縁処理せずに、485系独特の車体構造を活かしてあっさりとした処理にしたのは秀逸だと思う。
 いつものカーブで「スペーシア」と485系が並ぶ…初期の東武〜JR乗り入れ特急の姿だ。
 今は485系は253系に置き換わり、「スペーシア」の塗装は違う。時代は着実に流れているのだ。

 しかし、現在の東武乗り入れ特急に使われている253系はどこも模型にしてくれないのかな?
 253系の東武乗り入れ車もカッコイイと思う、でも「スペーシア」の現行塗装はやっぱりちょっと…。
 いつもの橋梁ですれ違いをさせてみた。この東武とJRの乗り入れ特急にはどんな将来が待っているのか、発表があった新型特急で乗り入れが続くのか…これもじっくり見守りたいと思う。

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