下り「成田エクスプレス」を今度は先ほどより望遠気味に狙ってみた。
 この日は空がとてもきれいな色を出しており、前面の大きなフロントガラスにこの空と雲が写り込む。空港特急らしく「空」を連想させてくれるひとつの特徴だ。
 こんな空を映す写真が撮りたかった。
 続いて登場はE217系だが、横須賀線120周年のヘッドマーク付き。
 こちらは更新後の姿で、帯色が薄い青となってE217系のロゴマークもJR東日本の英社名に変わっているのがよくわかる。
 113系下り列車、このカーブに8両編成がきれいに入り込む。やっぱり色が塗ってある車両は逆光にも映える。
 下り「成田エクスプレス」をもっと寄せて撮ってみた。下り列車の中では最も上手く撮れた一枚で、フロントガラスに映っている空と雲の具合がいい味を出している。
 この日最後の「成田エクスプレス」の写真は、「YOKOSO JAPAN」のマーク入り。このマークが253系の美しい「顔」を台無しにしてしまっている。
 それがなきゃ空の写り込みがよく出ている写真なんだけどなー。でもちょっとボケてるか。
 こうしてこの日の撮影は終わった。「成田エクスプレス」の撮影はもう一度くらい出来ればなーと思う。
 やはり1990年代になってから登場した特急電車が消えて行くという事実が、まだピンと来ない部分もある。この「成田エクスプレス」と同級生の車両は、日本全国何処へ行ってもまだ現役で「引退」などという噂すら立っていないのだ。これはやはり成田空港へのアクセス列車という性格上、併走他社に対する対抗上の問題や、車両技術的にも登場時期が悪くインバータ制御などが一般化する直前の車両だったことも影響しているはずだ。引退した253系が何処へ転用されるかという具体的な話はまだ耳にしていないが、もし他路線で活躍するようなことがあれば頑張って欲しい。
 211系の房総での活躍は短期間で、これは貴重な記録になることだろう。国鉄時代最末期という微妙な時代に生まれたために全国的には数も少なく、限られた場所でしか活躍していない車両だからこそ千葉での活躍は将来「あったの?」という感じになってくるかも知れない。その時にはこのサイトが…続いていればいいなぁ。
 そして113系、この時代を築いた車両のJR東日本からの完全撤退はもう既にカウントダウンに入っている。2010年3月改正で1往復だけ残っていた都心乗り入れ(両国からの荷物輸送)もついに無くなり、後は日を追って投入される209系改造車との入れ替え劇を待つだけだ。まだ数が多く大騒ぎになっていない間に記録できたことはよかった。こちらも機会があればまた追っかけたい。
 これらの車両の一日でも長い活躍を祈って、今回の日記を終わりたい。
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