2010年4月26日 京成電鉄本線酒々井〜宗吾参道間

 2010年ゴールデンウィークの旅行の初日、私は国道16号をぐるりと回って千葉県にやってきた。この旅行の最初の立ち寄り地点として京成電鉄「スカイライナー」撮影を選んだのだ。駅間で線路の様子を見ながら移動し、適当に車を止めて線路際で何気なく「いい構図はないか」とファインダーを覗くと突然踏切が鳴動した、そして現れた車両は…。

 撮影地を「ここ」と決めたわけではない段階で、突然ファインダーの中に姿を現したのがこの新型「スカイライナー」だった。実物を見るのは二度目、やっぱ洗練されている。
 新型「スカイライナー」を後追い撮影しようとしたら、ちょうどいいタイミングで通勤電車とすれ違い。結局良い写真にならす。
 時計を見たらもう通常の「スカイライナー」通過時刻が迫っていた。と思うとすぐ踏切が鳴動し、印旛沼の方向から白いボディが近付いててきた。自慢のリトラクタブルライトを全開にして、AE-100系「スカイライナー」が一陣の風になって通過して行く。
 こんどは振り返りも上手く行った。ボケたのはピンボケではなく、この日の暑さで陽炎が出ていたのが原因だ。
 この顔、リトラクタブルライトを収納したこの顔がAE-100系らしくていい。1980年代後半から1990年代初頭にかけての電車で流行った「のっぺり」感が良く出ている。ライトを開けるとこれが「眠たそうな顔」に変わっちゃうんだよなぁ。
 宗吾参道駅の向こうですれ違いのダイヤなので、すぐに上野行きの「スカイライナー」がやってくる。振り返りの写真しか公表しないのは、前を撮ったとき思い切り失敗したのはここだけの話。
 後部とはいえAE-100系らしい迫力のある写真になったと思う。
 本当はAE-100系をこの角度で撮りたかったという見本というわけではないが、この日最初の通勤電車の写真。
 AE-100系とほぼ同時期にデビューした3700形。90年代の通勤電車らしい左右非対称の顔だが、正面の扉に種別を示す「看板」(といっても表示装置だが)が残っているのはご愛敬。
 だけどLEDだと写真写りがよくない…。回送電車だが佐倉からは営業列車となって客を乗せて都心を目指す。
 続けて現れたのは1982年登場の3600形。これも80年代の車両としては珍しく、正面扉に種別「看板」(といっても表示装置だが)が付いている。
 次に現れたのは何故か京浜急行、しかも赤くないし…最近は「青い京急電車」もいると言うのは知っていたけど、こんなところで突然で食わすと何が起きたかと考え込んでしまう。
 次の上り「スカイライナー」も前向きでは撮影失敗。なんかこんなんばっかだ。後ろはさっきと同じ写真に見えるが、陽が高くなった分車体の色が引き立つような写真に変わった。
 でこの失敗で次の「スカイライナー」を待つことに。
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