2010年4月26日〜 京成電鉄スカイライナー撮影行

 東京の海外への玄関口となっている成田空港。ここは東京都心から大きく離れているためこの間の往来が活発なのは皆さんご存じの通りだろう。
 その東京都心と成田空港を結ぶ鉄道がここ数年で大きく変化した。JR東日本が空港アクセス特急「成田エクスプレス」を全部新車に置き換えると、京成電鉄はかねてから建設を続けていた成田空港への最短ルートとなる「スカイアクセス」線を完成させ、ここに下写真に示す新型車両「スカイライナー」AE系を投入してきた。この新型スカイライナーはデザイナーの山本寛斎氏がデザインを担当するなど話題を集めると共に、東京都心と成田空港を最短ルートで結ぶだけでなく在来線最速の160km/h運転を行い、所要時間を大幅に詰めるという実用性も兼ね備えている。
 もちろん新型車が出てくると檜舞台から去る名優もある。これまで「スカイライナー」として活躍してきたAE100系は都心と成田空港を結ぶ主役の座から降り、京成本線各都市を結ぶ座席指定特急電車「シティライナー」として活路を見いだすことになった。だが必要な車両数が大幅に減るため、一部に廃車が出ている。しかも2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震の影響による節電対策で、「シティライナー」は長期運行の憂き目に遭い現在は全く運用されていない。
 このAE-100系のデビューはバブル真っ盛りの1990年、私は仕事の都合でこの車両が営業運転開始前に誰よりも早く乗るという幸運を掴んでいる。そういう体験をした車両は今のところこのAE-100系だけで、それほど印象に残っている電車でもある。
 この撮影行では、AE-100系がまだ空港特急の主力として活躍している姿を記録しようと、2010年ゴールデンウィークに計画し、実行したものだ。


この日、試運転が繰り返されていた新型「スカイライナー」AE系。


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