2014年7月19日 西武鉄道新宿線 田無〜花小金井間

 7月19日の朝、私は花小金井駅の東側にあるカーブでカメラを構えた。今回の「おくちちぶ」撮影には色々と場所を考えたが、運行が2日しかないのでやり直しが効かない前提で動かねばならない。するとカブられる可能性のある上り線越しの撮影はなるべく避けたい。と言う理由で最初に選んだのが「花小金井のカーブだ」。
 場所を決めてカメラを構えると、いきなり演じられたのは「スマイルトレイン」こと30000系のすれ違いが演じられていた。でも中途半端なすれ違いで顔の並びにはならなかった。
 振り返って「後撃ち」すると、こんな良い感じの写真となる。しかし後ろに立派なマンションが建っちゃったなぁ。
 続いて20000系の下り電車、LEDの電光掲示が途切れ途切れになっちゃった。今度は30000系とのすれ違い、悪くないタイミングだ。
 この撮り鉄は曇天で日差しの向きを考えずに済むのは良かったけど、たまに雨がポツポツと落ちてくるのが…頼む、9時まで持ってくれー。
 西武新宿線のクイーン「小江戸」号登場、この写真までに今回の撮影の構図が確定した。
 既に20年戦士の10000系NRAだが、飽きのこないデザインだと思う。
 「小江戸」を後撃ち。よっし、本番の「おくちちぶ」もこのカットで行こうっと。
 旧2000系がやってきた。
 いよいよ3000系が新宿線本線運用を失い、ついに東村山以東では一番古い型式の電車になってしまった。
 いよいよ、この旧2000系の淘汰が始まるまでカウントダウンが始まっている。私が最も愛した電車の引退劇が始まろうとしていることを、今回の撮り鉄でハッキリ認識している。
 上記列車の後撃ち、シングルアームでも「前パン」はやっぱり良いね。といっても最後尾だけど。
 6000系キターーーーー!
 新宿線、いや西武鉄道に2本だけ残っているオリジナルの6000系。この撮り鉄日記で6102編成を捕まえたことは記したが、トップナンバーの6101編成はこのサイトでは初紹介。
 このトップナンバー、営業運転開始の1992年6月に追いかけ回した記憶が鮮明に残っている。
 6101編成の後ろ姿。ちょっと露出がズレた。よく見たらパンタも少し切れ気味だし。
 30000系スマイルトレイン、初めて撮った10両貫通編成。こいつが最後まで新宿線本線運用に残っていた3000系にとどめを刺した。
 うーん、ちょっと露出が狂うなぁ。
 この頃は少しだけ雲が薄くなって、空が明るくなったんだよね。そういうのにすぐ対処しろよ…。
 そしていよいよ次は本番だ。もう「おくちちぶ」は田無にいる。
 「おくちちぶ」来た。私が最後に「おくちちぶ」乗った1993年12月5日以来、20年と7ヶ月ぶりに私の目の前に姿を見せた。
 しかし、この前撃ちの写真は失敗だ。車体を手前に寄せすぎたと出来上がった写真を見て後悔。だが後撃ちに気を取られて、この失敗に気付いたのは数分後だ。
 ま、ヘッドサインが解るので良いか。
 でも後撃ちは最前部車両が画の外にあるとは言え、上手く決まったと思う。新宿線らしい、カーブを行くNRAに「おくちちぶ」のヘッドサイン、これを待っていたんだ。
 さすがに「レッドアロークラシック」が運用に入るなどのサプライズはなかったが、これでいい。
 旧2000系が撮りたくて、もうしばらく撮影地に留まった。すぐ現れたのはNRAの「小江戸」号。うーん、「おくちちぶ」をこんな感じで撮りたかった。
 しかし、同じ場所、同じ構図でNRAを3回も撮影するとは。
 後撃ちは全く同じ写真が3枚に、うち一枚はヘッドサインは「おくちちぶ」だが。
 今日の最後は、10両編成の先頭に立つ旧2000系。新2000系4連を後ろに従えて、威風堂々と新宿線を行く旧2000系があと何年見られるか、不安を感じながら撮った一枚だ。
 こんな感じで1日目の撮影は終了したが、肝心な「おくちちぶ」ではシャッター押すのが遅れるという失敗となってしまった。連写を使わない「せーの撮り」のため神経を集中させたが…ファインダーの中に「おくちちぶ」のサインを出したNRAが現れた瞬間、感動で気が緩んでしまった。
 これではいかんと、翌日の撮影計画を立てることになる。1日目の上りは夜、残ったチャンスは明日の1往復だ。
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