2014年7月20日 西武鉄道新宿線 東村山〜所沢間(その2)

 空を見上げると入道雲、そして遠くから聞こえる雷鳴。日没や目的列車通過より前に、撮影のリミットタイムが来そうで怖いが続行だ。
 それより、もっと辛かったのはこの撮影地には蚊が多かったことである。列車を待っている間は対策が取れるのだが、列車が接近してカメラを構えるとそちらに集中するため、無防備になってしまう。
 撮影が終わって家に帰ったら、腕など何カ所も蚊に刺されていてかゆかったのなんの。
 今度は下りの「小江戸」号が現れる。西の空は晴れているのでたまに車両に夕日が差し込んだりしてくる。
 今回ほど、この西武新宿線のクィーンを写真に納めた機会はなかったかも。
 その「小江戸」号とすれ違うのは新2000系ラストランバーの2055編成。この戸袋窓のない新2000系を今話題の「赤い西武」にすれば良かったじゃないかと思うのは、私だけではないと思う。
 「小江戸」号を追うように、夕日を浴びてやってきた下り列車は6000系の6102編成だ。こっちの編成もやっと今回の撮り鉄でまともな写真が残った。
 6102編成が所沢駅に飛び込む。
 この西武鉄道に2編成だけ残った6000系オリジナルタイプは今後どうなるのだろう?
 ここまでリニューアルなどもしていないし、もう登場から20年以上経っているし…引退はないにしても外観の変化を伴うような変化がいつ来ても良いよう、来れば積極的に写真に残すようにしている。
 新2000系6連が国分寺線乗り入れ列車として通過していく。やはり国分寺線全列車を3000系にすることは、本線運用との絡みで無理なのかな?
 この上り「小江戸」号が、「おくちちぶ」の露払い列車だ。つまりこの日のこの時刻、西武新宿線上り方向は特急が2本続く事になる。昔の新宿線から考えたら、信じられないダイヤだ。
 さすがに後撃ちはブレが出るようになってきた。もうちょっとだが、やはりこの時刻の撮り鉄は無謀だったか?
 この列車の撮影直後、「おくちちぶ」が池袋線の線路を所沢駅に進入していくのが見えた。
 いつ上りに「おくちちぶ」が来るかと思って待っていたら、ここでサプライズ。
 前述したように「おくちちぶ」と下り電車がここでカブるダイヤだったのだが、そのカブりそうな列車がこの3000系だ。
 上りに神経を集中していたが慌てて撮影。まさか今日、3000系を2編成も撮影できるとは思わなかった。
 3000系を後撃ち、もういつ「おくちちぶ」が来てもおかしくないタイミングだが、この通りカブられることはなかった。だが最初の場所でカメラを構えたら、あの場所では下り列車の撮影は無理なのでこの3000系は撮れなかったことになる。
 そして国分寺線から乗り入れの3000系が、所沢駅手前のカーブに消えると、入れ替わりにターゲットである「おくちちぶ」がやってきた。
 ちょっとブレがあるものの、自己満足は出来る写真となった。
 後撃ちも少しブレたが、個人的に楽しむなら問題ないだろう。こうしてたった2日間の「おくちちぶ」復活劇が終わった。
 私は蚊が酷いのと雨が今にも降り出しそうだったので、逃げるようにこの場を撤退。そしたら「おくちちぶ」の次の上り列車が旧2000系でやんの…トホホ。
 こうして、今回の撮り鉄は終了した。特急「おくちちぶ」の復活を機会に、様々な西武電車の写真を記録してみた。
 「おくちちぶ」の復活は今後もあるのかどうか、それはまだ現段階では解らない。今後、紅葉シーズンや秩父夜祭り、そして来年の秩父の夏祭りでの同行を見守りたい。そしてこの「おくちちぶ」の運行が定着することを願ってやまない。
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