2015年4月29日 函館港

 約20時間の道南一周ドライブを終えた私は、4月29日正午過ぎに函館駅に到着した。
 愛車の旅ながらも函館駅に立ち寄ったのは、朝市エリアで海産物の昼食を取りたかったこと、そして何よりも今回の旅でどうしても寄らねばならない場所があるからだ。
 そして函館駅まで来たとすうことで、会社向けと自治会仲間向けのお土産もここで購入と。
 昨年4月、実に13年ぶりに訪れた函館駅であったが、その時はホームしか見ていない。
 そして今回、14年ぶりに函館駅前に立ってその変貌に驚いた。
 函館駅前にあった「津軽丸」の錨とD51の動輪は、海辺に移動していた。かつてはこの辺りが函館駅だったはずなんだけど。
 そして上の写真を撮ったときに、ふと沖に目をやった。
 ちようど現在の津軽海峡の女王、津軽海峡フェリー「ブルーマーメイド」が函館湾を横切ってフェリーターミナルへ向かっているところだった。その威厳たっぷりな姿に、しばし見とれていた。

マーメイドタン・・・(;´Д`)ハアハア
 そして私が立ち寄らねばならない場所というのは、もちろんこの船だ。
 函館駅が移動し、彼女だけがかつての桟橋跡に一人取り残されたようで見ていて悲しかった。

…彼女の名は、かつての青函連絡船「摩周丸」だ。ここを時間を掛けて見学、特にパソコン画面に過去の航海記録が保管されているコーナーにしばしはまり込んでいた。
 見学を始めたときは昼過ぎだったが、追えた頃には夕方が迫っていた。
 「摩周丸」から函館山を見上げる。今日の函館山は下半分が霧に包まれてどうにも見通しが悪い。
 この光景を見て、今夜予定していた函館夜景見物中止を決定した。
 お台場にいた「羊蹄丸」や、青森の「八甲田丸」は、複数の撮影ポイントがあり津軽丸形を様々な角度から撮影することが出来た。
 だが「摩周丸」はこの角度しか撮れるところがないんだよなぁ。
 船橋部分をアップで撮る、「摩周丸」では前面部の窓が全て作り直されているので、かなり雰囲気が変わってしまっているのが残念。
 だけど船内、しかも客室が一部当時のままで保存されているのは嬉しい。窓ガラス越しにしか公開できないのが残念だが。
 上記写真とほぼ同じ角度の「羊蹄丸」。ブリッジやその下部の窓が改造されてしまっているのがよくわかる。

 「羊蹄丸」がお台場から去った後、津軽丸形に逢うには青森か函館まで来なきゃならなくなってしまった。でも本来は、それが自然なんだよね。
 「摩周丸」の見学を終えた私は、愛車で函館市街を駆け抜け、「摩周丸」を遠くに見ることが出来る場所へ来た。ここがどこかは次ページで。

次のページへ