陽が高くなって行くと同時に、八ヶ岳に雲がかかり始めた。山が一部隠れてしまうのは残念だが、冬山の緊張感が漂ってくるのもこれまた良い。
 下り列車の音が聞こえたので振り返ると、ブルーサンダーが牽引する貨物列車の登場だ。慌ててシャッターを切ったのでこんな悲惨な写真になってしまった。
 上写真の貨物列車の写真が上手く行かなくってガッカリしていたら、続けて上りの貨物列車が来た。こっちは上手く撮れて満足。
 帰宅してから写真を見て気付いたのだが、ここで撮影したのはブルーサンダーの試作機だった。
 昼前に小淵沢付近で「スーパーあずさ」同士がすれ違うので、この辺りでは下りが先にやってくる。この下り列車の写真では背景の山が飛んじゃったなぁ。やっぱり逆光は辛い。
 上記の下り列車が通過して数分で、上り「スーパーあずさ」がやってきた。今度は前面への影の映り込みも無く、バッチリ決まったと満足できた。


2017年12月9日 JR東日本 中央本線線 塩崎〜韮崎
 「長坂のカーブ」で満足のいくE351系の写真が撮れたことで、撮影地を変えることを決断した。話相手になっていた2人のうち、地元の若い男性はもうしばらくここで粘ると言うのでお別れ。中学生の方が金銭的に辛そうなので、助手席に乗せることにした。まず甲府市街まで降りて昼食とし、その後に韮崎駅近くの塩崎川橋梁へ行くことにした。冬の昼過ぎ、もう光線的に辛かったなぁ。
 塩崎川橋梁に着いたのは、もう次の下り「スーパーあずさ」がやってくるギリギリの時間だった。並行する道路の橋から慌てて構図を決めると、すぐにE351系がやってきた。
 トンネルから飛び出してきた「スーパーあずさ」を良い感じに撮れたと自画自賛、ぶっつけ本番の割には上手く行きすぎ。
 一枚だけでは勿体ないので、こんな感じで中間の写真も入れたみた。付属編成がぶら下がっているE351系独特の雰囲気の写真になったと思う。
 下り「スーパーあずさ」に続いて上りが来るので、慌てて上り列車撮影のポイントに移動。すると今度はE257系の「かいじ」が通過していったので、慌てて後撃ち撮影…奇跡的にきれいに撮れた。
 そして今日の最後の一枚は、塩崎川橋梁上り線を行くE351系だ。背景には甲斐駒ヶ岳がうまく写り込んでいて中央本線の空気を伝える1枚だ。
 この写真の出来に満足し、同行していた中学生をまた助手席に乗せて中央道を東京方面へ飛ばして帰宅。

続きは12日後だ。
 
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