1945年8月5日昼頃、この地にある湯ノ花トンネルに長野行き419列車が差し掛かっていた。
そこに東京郊外の都市や輸送機関を攻撃目標としていた米軍機(2機または3機)が襲いかかる。米軍機は419列車に対して機銃掃射の反復攻撃を行う。419列車は湯ノ花トンネルに突っ込んだところで停止してしまい、客車は米軍機の機銃掃射を繰り返し受けることになってしまった。
この銃撃により、419列車の乗客のうち少なくとも52名が死亡、133名が重軽傷を負った。これは日本の鉄道に対する空襲で最悪の惨事と言われている。
今回の撮影行では、工程上の都合とは言えここで手を合わせることを後回しにしてしまった。ここまでの撮影失敗はその罰が当たったと考え、まずこの石碑と湯ノ花トンネル坑口に手を合わせた。
高尾〜相模湖間の裏高尾で列車の撮影をする人は、ここで起きた出来事を理解して、この石碑に手を合わせて欲しい。 |
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