新井踏切での撮影を終えると、旧甲州街道を歩いてまた最初の小名路踏切に戻って来た。ほどなくE257系の「あずさ」が峠から下ってきた、こういう写真を撮りたかったんだ。
 ここでの撮影は昼過ぎの「スーパーあずさ」が来るまで粘るので、長丁場です。公開はこの1枚だけにしますが、「山スカ」の写真も何枚も撮っています。
 今は日差しがとても良いんですけど、上り「スーパーあずさ」が来る13時頃にはどうなっていることやら…。
 昼前の時間帯はE257系の「あずさ」が立て続けにやってくる。変わり映えは無いけど、取りあえずどっちも撮影した。
 側面の菱形模様デザインもバッチリで「らしい」写真になっていると思う。
 下りのE257系も何枚か撮っているが、みんなこんな風に顔が真っ黒になってしまい公表に耐える写真じゃないので、この1枚だけ公開。
 上りの「かいじ」が峠を下ってきた。貫通型先頭車のヘッドサインは小さく、近くで見ないと何の絵が描いてあるのか良く解らない。でも平仮名表示の時にシャッターが落ちて良かった。
 下り「スーパーあずさ」通過、正午を回ってからの通過なので前面に上手く陽が回り込んでくれた。満足のいく一枚だ。
 下り「スーパーあずさ」通過直後、上りの「スーパーあずさ」の時間にはまだ早いタイミングで踏切鳴動。すると峠を下ってきたのはブルーサンダー牽引のタンク貨物。
 タンク貨物の迫力が伝わってくる写真になったかな?

 でもそろそろ、上りの前部に陽が回らなくなってきたなー。
 そしてやっと本命が来た。この踏切でやっと撮り直し出来た上り「スーパーあずさ」だ。前面に少し影が出来たけど、悪くないと思う。LEDヘッドサインもバッチリ写った。
 でも少し思い残すことが残ったなぁ。ここは要リベンジか?
 そして今日の最後の一枚となる後撃ちだ。こちらは日差しも良くてバッチリ決まったと思う。やっぱり13時はもう上り列車の時間だ。
 この写真の出来に満足して手打ちとし帰宅。

 こうして今回の「スーパーあずさ」E351系の撮り鉄を追えた。今回この車両を追ってみて改めて感じたことは、運行本数の少なさによる希少性、速達便というエリート列車のみの運用、そして気品のあるデザインと大胆な高運転台スタイル…これらをまとめると「中央本線のクィーン」と呼ぶに相応しい存在だったと思う。その存在感は他の通勤電車はもちろん、後発の特急電車であるE257系をも圧倒していたのは確かで、中央本線のフラッグシップであったのは確かだ。
 E353系に置き換わると、速達便「スーパーあずさ」も普通の「あずさ」も同じ車両での運行になってしまう。車両は統一した方が鉄道会社側はやりやすいのは理解するが、中央線から「特別な存在」「孤高な存在」が無くなってしまうのはとても残念だ。
 そしてE351系に続いて、E257系も中央本線からの撤退がアナウンスされている。廃車が予定されているE351系とは違い、E257系は他路線へ転進という道をとなるようだ。いずれにしても現在は中央本線優等列車の歴史の転換点にあり、目が離せない状況が続くことだろう。
 その中でE351系には、「中央本線のクィーン」として最後まで無事故で精一杯走って欲しい。

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