2023年4月1日 西武鉄道新宿線 武蔵関〜東伏見間
 
武蔵関〜東伏見間、武蔵関公園付近は西武新宿線随一の桜の名所


 春が来た、と言うわけで花見がてらの撮り鉄へ、毎年西武新宿線で花見がてらの撮り鉄をしている…というものの「桜の咲き具合」「私の用事」「天候」の3点がどうしても合わず、2020年〜2022年は3年連続で花見がてらの撮り鉄が出来なかった。特に去年は「桜の咲き具合」「私の用事」の2点はクリアしたのに、決行当日はあいにくの雨で涙だった。
 今年はお花見撮り鉄が出来たので、2019年以来久々にその撮り鉄をサイトにまとめた。その花見がてらの撮り鉄のステージは、これも毎年恒例の場所となっている西武新宿線・武蔵関駅の少し本川越方の武蔵関公園の近く、線路が石神井川と寄り添う区間だ。
 ここで花見をしながら走る西武新宿線の電車の姿を記録した。やはり3年も間が空くと、走る電車たちも変わってしまった。

 2023年4月1日、新青梅街道をかっ飛ばして武蔵関駅近くのコインパークに到着した。そして武蔵関公園近くの「長者橋」付近の桜の様子を見ると、もう満開を通り越してかなり散ってしまっている状況だったが撮影決行を決断して、毎度来ている撮影ポイントへ行ってカメラを構えた。
今回も武蔵関駅近くの「長者橋」からスタートです。最初に撮ったのは30000系「スマイルトレイン」の回送電車。この電車も西武鉄道ではすっかり「中堅」になってきました。
続いて撮ったのは最新の通勤電車である40000系、池袋線ではロングシート車があるが、新宿線ではロング/クロス転換車しか見かけないような気がする…。
この40000系が、現在の西武鉄道の車両転配に大きな影響を及ぼしているのだが、今日はこの1編成しか見てない。
続いては20000系、もう登場から24年も経つんだな…以前ならその車齢の電車は「旧型」の部類に入っていたけど、現在の西武新宿線では違う。
私が若い頃で言えば、1986年に701系に出会うのと同じ…そう考えると「そんなに古いんだ!」と驚くしかない。
2000系がやってきた。新2000系の2065編成、記念すべき池袋線最初の2000系なのに、今は新宿線で活躍している。
先に書くが、今回の「撮り鉄」で強く感じたのは「2000系って減ったなぁ」ということで、私にとってこれがとても寂しい現実だった。

2000系の淘汰は着実に進んでいて、もう旧2000系の増結用の2連が何本かと、6連が1本残っているだけだという。その6連1本は、末期の3000系同様国分寺線に封じ込められていてこっちに来ない…もちろん、今回は1枚も撮れてないし、来るとも思ってない。
そして淘汰は新2000系にも及んでいる、この写真の編成のひとつ前の2063編成は既にこの世にいないし、4連の初期車が横瀬に送られているという…。
次に撮った2000系は、新2000系でもリニューアル工事施工の2081編成。
同じ2000系でもリニューアル工事施工車はまだ安泰だと思うけど…。
次に撮ったの6000系トップナンバーの6101編成、銀顔のまま新宿線での活躍してきたが、今後はどうなるのだろう?
兄弟の6102編成が工場から出てこないという情報があり、最近の他の6000系の動きと合わせて見ると気がかりだ。
ここでサプライズ、西武鉄道が誇る観光レストラン列車「52席の至福」がやってきたのだ。この車両の動きを事前に調べたわけではないので、いきなりやってきてビックリした。
「52席の至福」の後ろ姿を振り返り撮影した。この4000系も決して先は長くないと考えている、去年西武鉄道が発表した他社から中古車両を購入して支線系統で使うという計画で置き換えられるのではないかと。
2000系の4連×2の8両編成がやってきた。やっぱり新2000系と言えばこの編成でしょうって思う。
前述したように淘汰の波は2000系の4連に及んでいて、既に新2000系トップナンバーの2501編成などはこの世にいないという…これは4連後期車(編成番号失念)だけど、今回は顔が少し違うこの初期車を撮影は重要だ。
前の写真の解説に出た4連の初期車がやってきた、私が勝手に「正調新2000系」と呼んでいる車両で、上写真の車両と比べると前面扉の窓が小さいのがおわかりいただけるだろう。
これは2515編成だった記憶があるが、違ったかも…。

この顔の2000系、来年はもういないかも知れない。残っていたとしてもかなり数を減らしていて、限られた時間の「撮り鉄」で捕まえることは困難になっていることだろう。
そして西武新宿線のクィーン、NRAの「小江戸号」だ。
池袋線に新型の特急が登場してから4年が経とうとしているが、新宿線の特急については車両置き換えの話はまだ出ていない。
でもNRAも撮れるときに撮っておかないと、いつ姿を消すかわからない…。
こちらのポイントで最後に撮影したのはやっぱり30000系「スマイルトレイン」だ。
独特のユーモラスな顔が印象的に写ったと思った1枚だ。
川沿いの車両を横から見るようなアングルとなる場所に移動した。こっちの方が長者橋よりも花びらが残っているなと少し感動。
その桜のトンネルの向こうを、「スマイルトレイン」が駆け抜けてゆく。
やはり3年も空白があると、桜の枝の位置とか変わってしまって以前のような写真にならない。
構図を考え直しているときに20000系が通過。この箱形の電車の特徴が上手く出ている。
2000系4連×2がやってきた、こっち側は後期車の2523編成だが、向こう側には初期車の2507編成だ…よし、これが折り返してくるまで待つぞ。
「小江戸号」も桜を眺めながら通過してゆく。
この3年の間、西武鉄道を引退したNRAの一部が富山へ送られ、富山地方鉄道20020系として活躍が始まっている。初代レッドアローとともに彼の地で末永く活躍してほしいものだ。
また2000系4連×2がやってきた、こちら側は後期車の2525編成、そして反対側は初期車の2509編成だ…これの折り返しまで待てば、初期車を2連チャンで撮れるぞ…。
そして続いてやってきたのは、これまで西武新宿線では見られなかった車両だ。
6000系6103編成、副都心線対応工事施工の証である白い顔の6000系だ。
40000系オールロング車が地下鉄乗り入れ運用に入ったことで余剰となり、地下鉄乗り入れ装備を降ろして新宿線に転属してきたばかりの車両だ。いよいよこのタイプの6000系まで新宿線を走るようになってしまった。
この場所での撮影も〆は「スマイルトレイン」にした。このユーモラスな顔が現在の西武鉄道の主役なのは、異論を挟む余地はないだろう。
 ここまで撮影した後、東伏見駅方向にある踏切に移動した。
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