・East Coast Main Line : London-Peterborough Route
 東海岸本線:King's Cross(キングスクロス)~Peterborough(ピーターバラ)

ロンドン郊外を激走する Class91「InterCity 225」。

・収録車両
 Class 43 High Speed Train (HST)(高速特急気動車)
 Class 365 EMU in First Capital Connect livery(通勤電車)
 Class 801 Super Express(新型特急電車~日立製~)

・購入済みアドオン車両
 InterCity Class 91 Loco Add-On(特急列車「InterCity 225」)

・経由地
 King's Cross(キングスクロス)~Finsbury Park(フィンズバリー パーク)~Alexandra Palace(アレクサンドラ プレイス)~New Southgate(ニューサウスゲート)~New Barnet(ニュー バーネット)~Hatfield(ハットフィールド)~Welwyn Garden City(ウェルイン ガーデン シティ)~Stevenage(スティーブニッジ)~Hitchin(ヒッチン)~Biggleswade(ビッグルズウェイド)~Sandy(サンディー)~St Neots(セント・ネオツ)~Huntingdon(ハンティンドン)~Peterborough(ピーターバラ)



 イギリスの東海岸本線は、首都ロンドンからヨークシャーやイギリス北東地方を経由してスコットランドの首都エディンバラを結ぶイギリスの大動脈である。このうちロンドン郊外の通勤路線として機能しているロンドンのキングスクロス駅と、東部の宗教都市ピーターバラ(人口約16万人)を結ぶ122kmの路線が再現されているのが、本マップだ。


 起点のキングスクロスターミナルは、西隣にはドーバー海峡を越えるパリとを結ぶ「ユーロスター」の始発駅であるセント・パンクラス駅があり、さらに西へ行くとロンドンとスコットランドのグラスゴーを結ぶ西海岸本線の起点であるユーストン駅があるという、ロンドン市街の中でも鉄道ターミナルがひしめくところにある。特にセント・パンクラス駅はキングスクロス駅と接続しており、地下鉄駅も共有されている。
 このキングスクロス駅もアーチ天井が特徴であるが、これは2012年のロンドン五輪に合わせて復元されたものである。ゲームでもこの復元後の姿が再現されていて、古き良きヨーロッパの鉄道ターミナルが上手く再現されている。これについては後にスクリーンショットで紹介したい。
 またキングスクロス駅といえば、「ハリーポッター」シリーズの舞台の一つであり、こちらでご存じの方も多いことだろう。

 キングスクロス駅を出た列車はロンドンの市街地の地下をトンネルで抜け、「エミレーツ・スタジアム」という競技場を右に見ると、車両基地や貨物ヤードが広がる区間をとなる。アレクサンドラ プレイス駅で「ハードフォードループ線」が分岐すると、路線はトンネルが続く複々線区間となる。ロンドン郊外の丘陵地で、丘陵に沿って住宅街が広がる風景が続く。
 地形が緩やかになると共に沿線風景から住宅地が減り、短距離列車の終着駅であるウェルイン ガーデン シティ駅を通過する。ここで線路は一度複線となり、ミムラム川に掛かる長大なアーチ橋を渡る。この橋梁がこの路線のハイライトだ。
 路線は丘陵地をくぐるトンネルを何本か抜けると、再び複々線となってアレクサンドラ プレイス駅で分岐した「ハードフォードループ線」と合流して、本マップで最大の中間都市スティーブニッジ駅に着く。ちなみに本マップでは、「ハードフォードループ線」の線路のみが再現されているが、沿線風景は再現されていない。
 ここからはグレート・ウーズ川に沿った平原を突き進む形となる。ここまでの制限速度も解除され、特急列車は最高速度時速125マイル(200km/h)で疾走する。急カーブも曲線もないので、景色に変化はないが気持ちよく走ることが出来るので楽しい路線となる。
 ハンティンドンを通過すると最後の一駅がとてつもなく駅間が長い。下り線は2本、上り線が1本という3線区間となり、途中の信号場からは複線になったり、また複々線に戻ったりと線路の変化が激しい。そしてネイネイ川の立派なトラス橋を渡ると、列車はピーターバラ駅に到着する。マップ上はここからしばらく線路が続いていて、ピーターバラの操車場なども再現されている。

 この路線は「Train Simulator 2014」時代の路線で、私がこの「Train Simulator」本体を購入して間もない頃に購入した路線だ。そして購入した理由はこの路線自体の興味よりも、このマップのアドオンとして発売されていたClass91「InterCity 225」を走らせて楽しみたかったからである。
 「InterCity 225」は1990年頃にWOWOWで放映されていた「Railway Story」でイギリスが取り上げられた際、当時の最新車両だったこともあって大きく取り上げられていてここで興味を持った、電気機関車と客車で編成を組むが最後尾客車は運転台が着いた客車(DVT)で、電車同様の外観と運用がされている高速列車である。この機関車が客車と固定編成を組むから運転台が片側だけにあれば良いのに、キチンと両側とも運転台になっているのが律儀だ。だが前述のテレビ番組では後位側運転台が映っておらず、どうなっているのか気になって仕方が無かったのが、このゲームで解決した。
 よって下記のスクリーンショットも、「InterCity 225」が主である。

 なお、メニューページに示した画像は、なぜか本マップ用ではないアドオン車両のClass390を走らせたときのものだ。


・世界の車窓から
 
複々線区間を疾走する「InterCity 225」、私はこの車両を欲しさに、この路線を購入したようなものだ。
本サイトでは主役として紹介する。
黄昏のスティーブニッジ駅に停車する「InterCity 225」。電動車は先頭の機関車だけで、客車列車だが最後尾客車にも運転台があるため固定編成を組み、電車同様に運用される。
路線の多くはこんな感じの大平原で、景色の変化に乏しいが飛ばせるので飽きない。
複々線の内側が急行線、外側が緩行線だ。
白昼のスティーブニッジ駅、確かに機関車というより電車的なスタイルだ。
ちなみに最高速度はHSTと同じ時速125マイル(200km/h)。「InterCity 225」という名称は最高速度225km/hという意味だそうだが、技術的理由でその速度は出せないままだ。
駅に停車する様子を眺めてみる。ビュフェ車が長距離列車である事を示すと共に、旅情を感じさせてくれる。
最後尾の運転台付き客車は「DVT」と呼ばれる。客車に運転室を付けた構造で、この車両のおかげで逆方向にも走れる。
ピーターバラ駅に停車中のDVTを先頭にした「InterCity 225」。この形態でも制限速度が課せられることはない。
黄昏のスティーブニッジ駅。運転台付き客車が荷物車とされているのは、かつてイギリスには200km/h以上の列車には先頭車に客を乗せてはならないという規定があった名残だとか。
Class91機関車を斜め後ろから見る。客車側にも運転台がある事が解る。ここがどういう顔なのか、テレビでこの機関車を見てから20年以上ずっと気になっていた。
ではネタを明かそう。
Class91を逆向きにして客車を牽引してみた。後位側はこういう「顔」だ。ゲームでもちゃんと運転席が再現されていて、運転可能となっている。
こちら側の顔は精悍な「前」の顔とは違い、ユーモラスで大好きだ。
前後での顔の違いは、日本のEF55を思い出す。しかしこんな顔の列車がやってきたら、脱力しそう。
「InterCity 225」と並ぶのが、本マップに標準でついているClass365形通勤電車。
Class365は「Great Western Main Line」の時に紹介した、First Capital Connect社の通称「ネオン塗装」だ。
続いて登場は、日本生まれのClass801。てーか、まだ実車はまだのようだ。2年後に Great Western Main Line に投入される予定とのことだが…。
既に営業運転をしている日本製のClass395よりも洗練されたデザイン。
ちなみに完成予想図にはヴァージン塗装などのバリエーションがある。。
キングスクロス駅に停車中のClass801、ここからはキングスクロス駅の風景を楽しんで頂こう。
駅で客扱いしている「InterCity 225」の雰囲気が良く出ているなーと思う画像。ホームを歩く人々の様子も良い。
アーチを背景に発車を待つ「InterCity 225」。
このアーチはガラス面積が大きいので、駅はとても明るいことだろう。
「InterCity 225」が並ぶ、でもこの車両は現在は全て違う塗装になっているらしい。
ホームの先端がちょっと曲がっている。日本のアニメ「小公女セーラ」で描かれたのはこの辺りか? 時代設定は違うけどね。
終着駅に到着した列車から、人々が降りてきたという雰囲気の画像にしてみました。
最後にキングスクロス駅に並ぶHSTの様子を載せておこう。「ナショナルエクスプレス・イーストコースト」の塗装だ。
HSTをフルスピードで走らせるのも、このマップの楽しみの一つ。


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