・Mittenwaldbahn:Garmisch-Partenkirchen - Innsbruck Route
オーストリア連邦鉄道 ミッテンヴァルト線:Garmisch-Partenkirchen(ガルミッシュ-パルテンキルヘン)~Innsbruck
Hbf(インスブルック中央)
鉄製のアーチ橋を行くローカル列車 |
・収録車両
ÖBB 2016 Euro Runner(オーストリア連邦鉄道 電気式ディーゼル機関車)
DB Regio BR 442 'Talent 2'(ドイツ鉄道 通勤電車)
その他、関連貨車
・購入済みアドオン車両
BB 4020 EMU Add-On(オーストリア連邦鉄道 通勤電車)
・経由地
Garmisch-Partenkirchen(ガルミッシュ-パルテンキルヘン)~Kainzenbad(カインツェンバート)~Klais(クレー)~Mittenwald(ミッテンヴァルト)~Scharnitz(シャルニッツ)~Gießenbach(ギーセンバッハ)~Seefeld
in Tirol(ゼーフェルト・イン・チロル)~Reith b.Seefeld Bahnhof(ライト)~Leithen(ライテン)~Hochzirl(ホホツィアル)~Kranebitten(クラーネビッテン)~Allerheiligenhöfe(アラーハイリゲンヘフェ)~Innsbruck
Hötting(インスブルック ヘッティング)~Innsbruck Westbahnhof(インスブルック西)~Innsbruck Hbf(インスブルック中央)
ドイツ南部のバイエルン州、本コーナーではここを通る鉄道としてドイツ鉄道の「Munich - Garmisch-Partenkirchen Route」を紹介したが、本路線はその続きでガルミッシュ-パルテンキルヘン駅からアルプス山脈の峠を越えてオーストリアに入り、オーストリアの主要都市のひとつであるインスブルックを結ぶ路線だ。「Munich
- Garmisch-Partenkirchen Route」とともにドイツ南部の主要都市ミュンヘンと、オーストリアはチロル州の州都バイエルンを結ぶ都市間路線を構成している。このマップはそのオーストリア側ということになる。
ガルミッシュ-パルテンキルヘンは以前に本コーナーで語った通り、アルプスの麓に拡がる人口2万5千の観光都市で、「Munich - Garmisch-Partenkirchen Route」の終点でここまでは紹介済みだ。
ガルミッシュ-パルテンキルヘン駅を出発した列車は、巨大なスキージャンプ台を眺めながらいきなり急勾配路線に入って行く。周囲の風景は鬱蒼とした森で、「Munich - Garmisch-Partenkirchen Route」で遡ってきたロイザッハ川の支流のひとつの谷間を上り詰めて行く。やがてこの小さな川の谷間を上り詰めて小さな峠を越え、路線は下り勾配に転じる。この下り勾配を降りきると谷間に古い市街地が拡がり、列車は路線名にもなっているミッテンヴァルト駅に到着する。
ミッテンヴァルトは人口約8000人、標高900メートルの小さな町だが、ここはバイオリンの生産地として世界的に有名な街だ。ここを出ると列車はイーザル川に沿って勾配を上ってゆく。次のシャルニッツ駅までに列車は国境を越えてオーストリアに入り、ここからさらに2駅目のゼーフェルト・イン・チロル駅が本路線の最高地点で、町の標高は1180メートルだ。
ここから列車は斜面にへばりつくように急な下り勾配を下って行く。最急勾配は日本風に言えば33パーミルで、ブレーキに気をつけないとすぐに速度オーバーしてしまうから注意が必要だ。
この区間に本路線のハイライトであるシュロス橋(Schlossbachbrücke)だ。この橋梁はシュロス川の深い谷間を乗り越える鉄製アーチ橋で、全長66メートル、高さ約70メートル、薄い淡緑色に塗られたアーチ橋は不思議なほど風景に溶け込んでいて美しい。
やがて標高が落ちて行くと、アラーハイリゲンヘフェ駅の辺りからインスブルック郊外の住宅街が沿線に拡がる。列車が右にカーブして市街地に飛び込むとインスブルック
ヘッティング駅を過ぎ、インスブルック市内を流れるイン川を渡る。この橋梁がまた美しいデッキトラス橋で、街の中をゆったり流れる川の風情が伝わってくるようだ。そしてインスブルック西駅を過ぎると、終点のインスブルック中央駅に到着する。
本マップには標準として付いてくる車両は、主に貨物列車を牽引するオーストリア連邦鉄道の2016型ディーゼル機関車と、「Munich - Garmisch-Partenkirchen Route」の際にも紹介したドイツ鉄道の低床通勤電車422型「Talent」だ。さらに別売アドオンとしてオーストリア連邦鉄道4020型通勤電車が用意されていて、峠を行く様々な列車を再現してプレイすることが出来る。また既存のドイツ鉄道やオーストリア連邦鉄道の車両を走らせて遊ぶのも悪くないだろう。
では、以下に本マップのスクショをアルバム形式でごらん戴こう。 |
・世界の車窓から
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ガルミッシュ-パルテンキルヘン駅に集う「Talent2」、車両の詳細は以前に紹介済みなので飛ばして、この列車に乗ってまずは全線走ってみよう。 |
ガルミッシュ-パルテンキルヘン駅を出ると列車は西へと進路を取るべく左へのカーブを描く。その時、後方には雄大なアルプスの山が見える。 |
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ガルミッシュ-パルテンキルヘンはかつての冬季五輪開催都市、ウインタースポーツが盛んな町でこのようにスキージャンプ台を眺めつつ行く。
日本で言えば大糸線か? |
ガルミッシュ-パルテンキルヘンの町を出ると、こんな感じの森の中の急勾配をひたすら登る。小さな川が寄り添う区間もある。 |
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そして森林風景が続いている間に、列車は小さな峠を越えて勾配は下りに転じる。 |
そして下り勾配を下りきったところに、小さな町が拡がる。「バイオリンの里」として世界的に有名なミッテンヴァルトだ。 |
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ミッテンヴァルト駅を出てしばらく行くと、今度はこんな風情のある駅に到着する。ここが国境の小駅であるシャルニッツ駅だ。
ここからはオーストリアとなる。 |
そして路線は峠であるぜーフェルトの町を過ぎ、下り勾配を一気に下る。その途中にこんな美しい鉄製アーチ橋がある。これが本路線のハイライトであるシュロス橋(Schlossbachbrücke)だ。 |
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シュロス橋を角度を変えて見る。場所は、斜面に深く切り込んだ谷を迂回したヘアピンカーブの奥だから、見つけやすいですよ。 |
さらに険しい山道を下って行く。トンネルの合間に設置されたスノーセットを行く。 |
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急勾配を下りきらないうちにインスブルック郊外の住宅街へと入り、このような立派なコンクリート橋で主要道路を越えると、そこはもう市街地だ。 |
上画像の角度を変えてみた。斜面にへばりつくような住宅街は、平地が少ない日本ならよく見られる光景だ。 |
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そしてインスブルック市街を流れるイン川を渡る。このデッキトラス橋も美しく、この路線でのプレイを盛り上げてくれる。 |
上カットを角度を変えて見る、川面に映る列車の姿が良い感じ。 |
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そんなこんなで終着駅のインスブルック中央駅に到着。全駅停車しながら全線走って70~80分程度。 |
ここからは車両の紹介だ。
こちらは本マップに標準装備のもうひとつの車両であるオーストリア連邦鉄道2016型ディーゼル機関車。箱形の角張りつつも流線型を意識した日本ではあまり見ない造形の機関車だ。 |
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2016型を非公式側から見てみる。側面は日本のJR貨物DF200型にどことなく似ている。コンテナ車を沢山繋ぎすぎると勾配を登れなくなるので注意。 |
貨物列車を牽いて峠を目指す電気式DL、この機関車も迫力があって好きだ。 |
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最後に本機関車をドアップで見てみる。エンジンの咆吼が聞こえそうなショットだ。 |
こちらは別売アドオンのオーストリア連邦鉄道4020型電車。日本風に言うとMc-T-Tc(クモハ-サハ-クハ)の3両編成を組んでいて、こちらはMc車側だ。 |
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こちらは4020型のTc車。上写真と違って屋根上がスッキリしているでしょ? |
Mc車を斜め上から見るとと、電動車としての機器類が屋根上にも載っているのが分かる。日本の電車ではあまり見かけない光景だ。 |
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ホーム目線でこの電車をみるとこんな感じ。日本の鉄道旅行でもよく見られたシーンだと思う。 |
車内はボックスシート、扉の脇にある風除けが目立つ。 |
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そして、日本のローカル電車と違い、なんか骨組みばかりが目立つシートだ。だけど日本の一部にある真っ平らな転換シートよるはよほど良いと思う。 |
最後は、本路線にICE-Tを走らせてみた。イン川の橋梁は何を走らせても美しい。 |
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川は「ゆったり流れている」感で再現されている。そんな川を渡る列車もゆったり走っている感じがする。 |
インスブルック市街から峠へ向けて登る列車、速度が出せないので車体もあまり傾かない。 |
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シュロス橋を渡るICE-T、この橋も何を走らせても美しいなぁ。 |
日本の鉄道シミュレータでは、こういう土木構造物の再現というのはあまり考えられていないような気がする。土木構造物があって、その上に線路があってこその「鉄道」なのに…車両が主役なのは分かるけど、日本の鉄道趣味はそっちに傾きすぎのように感じるのは、このゲームをプレイする度に思うこと。 |
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