・RhB Enhancement Pack 01(Albula Line: St Moritz - Thusis Route)
 レーティッシュ鉄道:GE 4/4 III形電気機関車(世界遺産登録活動塗装)・EWii形客車

・収録車両
 GE 4/4 III 形電気機関車 650号機(世界遺産登録活動塗装)
 EW ii 形客車
 その他、関連貨車

 本サイトで紹介済みのTrain Simulatorのルート、「Albula Line:St Moritz-Thusis」のアドオンの車両を紹介したい。

 今回追加の車両は、「Albula Line:St Moritz-Thusis」に標準で入っている GE 4/4 III 形電気機関車の特別塗装機の650号機と、1世代前の客車である EW ii 形客車だ。

 E 4/4 III 形電気機関車の650号機は、アルブラ線とベルニナ線の世界遺産登録を目指した活動の一環として、2007年に特別塗装に塗り替えられた。車体側面は水色をベースに、ラントヴァッサー橋を渡る列車のイメージを描いたものとなった。この特別塗装機が登場した翌年、2008年にアルブラ線とベルニナ線は共に世界遺産に登録されたが、その後も本機はこの記念として特別塗装のまま営業運転に就いている。
 EW ii 形客車は、1962年から製造が始まって1970年代のレーティッシュ鉄道の主力として活躍していたEW i 形客車の改良版で、1977年から1984年まで68両が製造された。車体は元になったEW i 形と同じアルミ製で、車体寸法や外観もこれに倣っている。ただし、客室窓の複層ガラス化により車内の保温性を向上、クロスシートのシートピッチを拡げて居住性を改善、台車を改良して乗り心地を改善するなど、設備面での改善を図った内容となっている。
 現在、氷河急行はパノラマ客車が担当しているのでこの車両が使われることはないようだが、それでもレーティッシュ鉄道の第一線でまだ活躍している車両だ。

 ここからはこれら追加車両のスクショをご覧戴きたい。


・世界の車窓から

本路線のハイライト、ラントヴァッサー橋を渡る今回の追加車両達
ラントヴァッサー橋のイラストを描いた列車が、まさにその場所を通っている状況だ。
今回の追加車両であるGE 4/4 III 形650号機とEW ii形客車で編成を組んだ。
GE 4/4 III 形電気機関車 650号機は、アルブラ線の世界遺産活動のための特別塗装。
ラントヴァッサー橋のイラストは、上手く出来ていると感心する。
途中駅で発車を待つ650号機。
GE 4/4 III 形の一般塗装機と並べてみた。真っ赤な電気機関車ばかりのところにこれが一機混じっていたら、さぞかし目立つことだろう。
なお、レーティッシュ鉄道には他にも多くの特別塗装機がある。一時期は日本語で「箱根登山鉄道」とレタリングされた機関車もいた。
こちらはEW ii 形客車、日本の国鉄にあった軽量客車にソックリな車体だ。こういう客車は、今の日本にないなぁ。
まずは二等車の外観を見てみよう。平滑な車体に大きな窓、均整が取れたスタイルだ。
その二等車の車内だ。ごくごくありふれたボックスシートだ。なお、客室窓は条件が揃うとランダムに開くようになっている。
こちらは一等車、窓上の黄色いラインが印象的だ。二等車とシートピッチが違うので、窓が大きくその数も少ない。
一等車もボックスシート、回転もリクライニングもしない。これがヨーロッパスタイル。1列と2列の配置が途中で逆になっているのが特徴。
そしてこれは荷物車。客車なのにパンタグラフが取り付けられているのが特徴だ。このパンタグラフから暖房用の電源を直接取っている。

すれ違う列車から見たEW ii 形客車、ここから少し冬の様子を見てみる。
サンモリッツ駅に停車中のGE 4/4 III 形の一般塗装機。ゲーム設定を「冬」にすると、車体下部などに着雪が表現される。
冬のGE 4/4 III 形を反対側だ。この着雪具合が冬場の緊張感を上手く演出している。

…ちなみに私は、シナリオモード以外で本ゲームをプレイする場合は、季節設定は実際の季節に合わせることにしている。
駅に停車しているEW ii 形客車を旅客視点で見てみた。旅情がそそられるなぁ。
こちらも車体下部をよく見ると、着雪しているのがよく分かるだろう。
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