「Microsoft Flight Simulator」で空の旅!追加記事2(2022年9月11日)

「Honda Jet」で空の旅!


ついに「Microsoft Flight Simulator」に「Honda Jet」が来た!

 2020年夏に私のPCに戻ってきた「Microsoft Flight Simulator」、一昨年に購入してプレイしてからこのゲームで操縦してみたいと思っていた機体がひとつあった。

 それは日本の自動車メーカーであるホンダが生み出した小型ジェット機「Honda Jet」である。2003年に実験機を製造して飛行試験を繰り返し、2012年から量産と販売活動を開始、2015年より納入が始まったビジネスジェット機である。その先進的な設計と乗っている人に優しいキャビン、さらに速度や燃費といった性能もよく、このクラスのジェット機では出荷台数世界一も記録している…という日本人として誇らしい航空機だ。

 日本の自動車メーカーではホンダが最も好きで、現在は様々な事情があって他メーカーのクルマを所有しているとはいえ、歴代の愛車のほとんどがホンダという私にとってこの機体は実に興味深いものだった。実験機の登場は私の三代目の愛車「モビリオ」を購入した直後、四代目の愛車「インサイト」を購入した頃は量産開始に向けて試験飛行の最終段階という時期で、私が「愛車を代える」という節目の前後で世間で話題になっていた機体でもあるのだ。

 もちろん、この「Honda Jet」がPCゲーム上で操縦できたらな…という思いは昔からあった。実はまだ「Honda Jet」が試験飛行中だった2000年代後半の頃、「Microsoft Flight Simulator」の前作である「Flight Simulator X」で「Honda Jet」の機体を作ってくれた人がいて、それはキャビンに和服の女性が乗っているなどの遊び心があるデータだったのも覚えている。これで当時も楽しんだが、OSやPCそのものが変わってしまった今ではそれをプレイするのは困難と言わざるを得ない。

 そして今年の夏、久々に「Microsoft Flight Simulator」を立ち上げてみたらマーケットプレイスに「Honda Jet」を見つけて大喜びした。海外のゲーム機体製作メーカーが作った物で、個人レベルの製作ではない質の高い仕上がりで、見つけてすぐに「購入」ボタンを押してしまった。
 ただしこの機体、商標関係の問題があるようで公式には「Honda Jet」を名乗っていない。機体データの商品名も「HJET」という「いかにも」だけど違う名前になっている。これは「Train Simulator」の日本路線でJRのロゴが一切出てこないのと同じようなものだと理解している。「HJET」という商品名でも、登録されている機体形式は「HA-420」という「Honda Jet」の正式名なのだ。

 そして機体の立ち上げ方法や操作方法を色々と調べ、このたびやっとこの機体でまともに飛べるようになったので、このサイトで機体について紹介したい。

 いつものようにアルバム形式で、「Microsoft Flight Simulator」にデビューした「Honda Jet」を紹介しよう。


・「Honda Jet」の機窓から
 まずは外観を見てみよう。
 「Honda Jet」の特徴がよく出ている。垂直尾翼に突き刺さるような水平尾翼、主翼上に設置されたエンジン、特徴的なノーズ…日本の自動車メーカーが追求したジェット機の理想型だ。
 後ろから見ると、独特のエンジン取り付け状況がよくわかる。
 このクラスのジェット機ではエンジンは胴体につけられるが、そうするとただでさえ狭い客室が余計に狭くなってしまう…これを解決するべく取られた構造だ。
 そして実際に採用すると、騒音や振動の低減だけでなく、最高速度が上げられることにもなった。

キックピットは言うまでもなくグラスコックピット。
ガーミンの汎用システムだが、ゲームではドアの開閉などもできる。
スクリーンショットは夜のしかとってなかったんです…。
 飛ばしてみると、このゲームの機体では変な癖がなく、私のような「へっぽこパイロット」でも難なく操縦できます。
 エンジンの取り付き方が本当に特徴的ですね。
 着陸してみました。外部電源を接続する設定をすると、このような発電機が機体脇に現れます。
 ドア開閉のギミックもありますので、本格的な「飛行機ごっこ」ができます。
 キャビンドアだけでなく、前後のカーゴドアの開閉も可能です。
 後部カーゴドアがうまく見えないですね。エンジンの向こう側にちょこっとだけ開口部が見えると思うのですが…。

 この機体をお持ちの方は気付かれたと思いますが、エンジンの「Honda」ロゴはMODを使って書き換えたものです。
 つづいて機内の様子です、この機体はギャレーがないので、客席が5席あります。

 これにパイロットが一人と、コパイロット席に1人で定員7人。
 ワンマン運行可能なので、コパイロット席に客を乗せるのもありだそうです。

 ワンマン運行対応で、灯具類が自動化されているのは驚いた。
 お客さんを表示することもできます。いつも同じ顔ぶれですが(笑)。
 左側の男性との比較で、機体のサイズが分かりやすいかと思います。狭いですけど、小型機ですから当然…でもこのクラスでは広いとのこと。

 正面奥の扉を開くと…
…なんとトイレが再現されています。

 このトイレ、実はとてもこの機体を語るには大事なことです。
 このサイズのビジネスジェットはトイレがないのが普通だってことです。カーテンで仕切られた区画で簡易トイレに用を足すことになるんだそうです。

 このクラスの機体にトイレを設置したことが、「Honda Jet」人気の理由のひとつだとか。
 夜の客室の様子です。航空機独特の薄暗い機内の雰囲気が上手く出ています。
 頭上には読書灯もあって、暗すぎて困ることはなさそうです。
 最後に機窓からの風景を見てみましょう。
 旅客機とは違い小さな主翼、その先の大きなウインクレット…。

 こういう飛行機も乗ってみたいけど、まぁ財力的にも立場的にもムリだろうなぁ。

 だから「Flight Simulator」ではプライベート機ばかり操縦しちゃいます…そろそろ旅客機も良いかな?

さらに見てみたい方は、こちらのプレイ動画もどうぞ。
「Microsoft Flight Simulator」プレイ動画 「Honda Jet」で北九州空港ILS進入(約28分)

このような素晴らしい機体を作ってくれた制作者様に
心より感謝します。




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