2020年夏に私のPCに戻ってきた「Microsoft Flight Simulator」、一昨年に購入してプレイしてからこのゲームで操縦してみたいと思っていた機体がひとつあった。
それは日本の自動車メーカーであるホンダが生み出した小型ジェット機「Honda Jet」である。2003年に実験機を製造して飛行試験を繰り返し、2012年から量産と販売活動を開始、2015年より納入が始まったビジネスジェット機である。その先進的な設計と乗っている人に優しいキャビン、さらに速度や燃費といった性能もよく、このクラスのジェット機では出荷台数世界一も記録している…という日本人として誇らしい航空機だ。
日本の自動車メーカーではホンダが最も好きで、現在は様々な事情があって他メーカーのクルマを所有しているとはいえ、歴代の愛車のほとんどがホンダという私にとってこの機体は実に興味深いものだった。実験機の登場は私の三代目の愛車「モビリオ」を購入した直後、四代目の愛車「インサイト」を購入した頃は量産開始に向けて試験飛行の最終段階という時期で、私が「愛車を代える」という節目の前後で世間で話題になっていた機体でもあるのだ。
もちろん、この「Honda Jet」がPCゲーム上で操縦できたらな…という思いは昔からあった。実はまだ「Honda Jet」が試験飛行中だった2000年代後半の頃、「Microsoft
Flight Simulator」の前作である「Flight Simulator X」で「Honda Jet」の機体を作ってくれた人がいて、それはキャビンに和服の女性が乗っているなどの遊び心があるデータだったのも覚えている。これで当時も楽しんだが、OSやPCそのものが変わってしまった今ではそれをプレイするのは困難と言わざるを得ない。
そして今年の夏、久々に「Microsoft Flight Simulator」を立ち上げてみたらマーケットプレイスに「Honda Jet」を見つけて大喜びした。海外のゲーム機体製作メーカーが作った物で、個人レベルの製作ではない質の高い仕上がりで、見つけてすぐに「購入」ボタンを押してしまった。
ただしこの機体、商標関係の問題があるようで公式には「Honda Jet」を名乗っていない。機体データの商品名も「HJET」という「いかにも」だけど違う名前になっている。これは「Train
Simulator」の日本路線でJRのロゴが一切出てこないのと同じようなものだと理解している。「HJET」という商品名でも、登録されている機体形式は「HA-420」という「Honda
Jet」の正式名なのだ。
そして機体の立ち上げ方法や操作方法を色々と調べ、このたびやっとこの機体でまともに飛べるようになったので、このサイトで機体について紹介したい。
いつものようにアルバム形式で、「Microsoft Flight Simulator」にデビューした「Honda Jet」を紹介しよう。 |