「Microsoft Flight Simulator」で空の旅!
・2023年11月26日
 プレイ動画追加


PC上で大空の旅へ出よう!

 2020年夏、あの「Microsoft Flight Simulator」が帰ってきた。

 航空機操縦シミュレータゲームに限らず、乗り物操縦シミュレータゲームとして最も長い歴史を持つ「Microsoft Flight Simulator」は、2006年の「Microsoft Flight Simulator X」リリースを最後に新作の開発が打ち切られ、他社作があるとは言えフライトシミュレータゲームをする人の数が減ってしまったのは確かだろう。
 私もその一人で、2013年に「Windows 8」のPCに買い換えたことで「Microsoft Flight Simulator X」のプレイが不可能になり、同じ頃に「Train Simulator」等の他の魅力が高いゲームと出会ったことで、他社のフライトシミュレータゲームを購入することもなくフライトシミュレータから離れていた。
 その間に私がはまっていたゲームは、本サイトに紹介したとおりだ。

 そして昨年、「Microsoft Flight Simulator」が新作になって帰ってくることが予告された。私のこのニュースに注目し、少しずつヴェールが剥がされていく本ゲームの発売を楽しみにしていた。そして発売とほぼ同時にダウンロード購入、ゲームが起動するまでに色々とトラブルもあって苦労したが、8月の末にはやっとプレイできる状況が整った。

 ゲームの内容は様々なところで紹介されているから詳細は省くが、大まかに説明すれば以前のバージョンよりもさらに詳細になった世界中の地形の風景の中を、自分なりのスタイルで飛び回れるゲームだ。本当に好き勝手に飛ぶこともできるし、完全ではないとは言え再現されている航空管制に従って現実的な飛行もできる。地元の周囲を飛ぶのもよし、世界各国の名所を探して飛ぶのもよし、エアラインごっこや軍用機ごっこもよしと、本当にいろんな遊び方ができる点は、前作以前と同じだ。

 このページでは私なりの「Microsoft Flight Simulator」の紹介をしていきたい。

・追加記事
 「Honda Jet」で空の旅!(2022年9月11日公開)
 「Vision Jet」で空の旅!(2022年12月25日公開)

・はいじまの「Microsoft Flight Simulator」プレイ動画
 その1 熊本空港から阿蘇山周辺を遊覧飛行(約36分)
 その2 羽田空港滑走路22 LDAアプローチ(約17分)
 その3 熊本空港滑走路25 RNAVアプローチ(約20分)
 その4 大阪空港滑走路32R RNAVアプローチ(約22分)
 その5 羽田空港滑走路16L VORアプローチ(約18分)
 その6 松山空港滑走路14 ILS Z アプローチ(約22分)
 その7 長崎空港滑走路32 ILS Y アプローチ(約28分)
 その8 函館空港滑走路12 ILS Y アプローチ(約18分)
 その9 羽田空港滑走路34R ILS Z アプローチ(台風接近下)(約21分)
 その10 北九州空港滑走路18 ILA Z アプローチ(約28分)
 その11 平壌 順安国際空港滑走路35 ビジュアルアプローチ(約22分)
 その12 ロシア ユジノサハリンスク空港滑走路01 ILSアプローチ(約21分)
 その13 台湾 松山空港(台北)滑走路10 ILSアプローチ(約29分)
 その14 札幌 丘珠空港滑走路14 RNAV Z アプローチ(約20分)
 その15 稚内空港滑走路26 RNAV アプローチ(約21分)
 その16 高知空港滑走路32 ILS Z アプローチ(約20分)
 その17 香港 啓徳空港滑走路13 IGSアプローチ(約17分)
 その18 オホーツク紋別空港滑走路21 RNAV アプローチ(約25分)
 その19 羽田空港から北朝鮮へ 元山葛麻飛行場滑走路33R ビジュアルアプローチ(約38分)


・東京の機窓から
 

調布飛行場のエプロンで離陸の時を待つ。
色々とプレイした結果、シーラス社(アメリカ)製のSR22がもっとも扱いやすかったので、
今回のゲーム紹介もこの機体でのフライトで行おう。

SR22のコックピット、操縦桿はサイドスティックでグラスコックピットの
最新鋭の小型機で、自家用機の新標準とも呼ばれている。

まず、この機体で三宅島までの往復フライトをしてみよう。
調布飛行場の滑走路35から離陸する。離陸したらすぐ旋回して逆方向の南を目指す。

「Microsoft Flight Simulator」の購入にあわせ、フライトスティックとスラストレバーも購入しなおした。フライトスティックは左手操縦出来るものを選び、このSR22やエアバスA320の操縦で実感的になるよう考えた。
離陸してすぐ右旋回、進路を真南に向けてまず伊豆大島を目指して飛ぶ。
今回は有視界飛行で巡航高度6500フィートを飛行予定。

この調布飛行場南側の景色がとても良いでしょう?
これまでの「Microsoft Flight Simulator」とは風景のクオリティが全く違い、地理が解れば目視だけで目的地にたどり着けるようになった。

この東京郊外のベッドタウン上空の様子、どうです?
私の自宅だって、外観は違うけどちゃんと特定できる形で再現されている(詳細後述)。

巡航高度に達しました。
この雲の描画が実写みたいで本当にきれいなんです。

巡航高度に達すると、程なく湘南海岸から海上に出ます。
江ノ島がとてもリアルに描かれています。前のバージョンでは緑一色の島だったのに…
海上に出ると景色に変化はなくなりますが、しばらくすると伊豆大島が眼前に現れます。
伊豆大島を通過して、さらに南へと進みます。
成層火山の山体に刻まれた細かい谷間が、きれいに再現されていますね。
続いて利島の上空を通過します。伊豆の島々って私が住むのと同じ東京都なんだけど、行ったことがありません。是非とも行きたいです。
…でも飛行機でなくて、船で行きたいですね。

画面右には有視界飛行で参照用のマップが、中央にはメッセージが出てますけど気にしない。
新島上空に達しました。ここで進路を南東に変えます。
ここも行ってみたい島のひとつだけど、実現できるかなぁ?
しばらく行くと前方に現れる大きな島が、目的地の三宅島です。
着陸のために高度を落としつつあります。
三宅島にそびえる雄山をグルッと回り込んだ向こうに、目的地の三宅島空港があります。
三宅島空港に無事着陸。雄山の山肌がきれいですね。着陸したら駐機場までタキシングしましょう。

折り返し、調布飛行場へ戻るフライトは早朝の設定にしました。
朝日を受けながら、離陸へ向けてのタキシングです。ゲームなのに離陸前の緊張感が盛り上がります。
離陸して海上を旋回します。この朝日の光景、気に入りました。

他に本ゲームを紹介するサイト等をみると、その多くが真っ昼間のフライトや夜景フライトの画像や動画で、朝の景色を行くものはあまり見当たらなかったので、ここに紹介することにしました。
三宅島に別れを告げ、いよいよ北上します。通過ポイントは神奈川県の葉山VORです。
帰り道でも伊豆大島を眺めます。往路で見た新島や利島は、彼方に小さく見える感じでした。
そして三浦半島の南端、城ヶ島が見えてきました。三崎港と城ヶ島は、以前に乗った旅客機から見たのと殆ど同じ景色ですね。

三浦半島の西海岸に沿って、北上していきます。
葉山VORはまもなくです。

葉山を過ぎると、右機窓に湘南海岸です。
あっちが江ノ島で、こっちが鎌倉だから、江ノ電はあそこを走っているなと。
反対側には横浜の海岸線の景色が広がる。ここまでリアルになるとは…
もちろんフライトシミュレータとはいえ、景色に航空関連以外のものも再現されている。道路やインターチェンジもあれば、鉄道路線だってちゃんとある。

以前の「Microsoft Flight Simulator」のマップ上には、鉄道はほとんどなかった。津軽海峡に橋が架かっていたのは大笑いしたが。
無事に調布飛行場に着陸。やはり着陸では神経を使うので、スクショを撮っている暇がありません。

最後に、もう一度調布飛行場を離陸して「東京見物」しましょう。
ここは調布の少し東の住宅街、本当に良い雰囲気で再現できています。
今回は雲の量を増やしてみました。

新宿の高層ビルを背景に飛ぶ。
以前は平面に高層ビルがポツンポツンと建っているだけだったのに、凄い進化。
2020年夏、このゲーム発売直前にオリンピックが予定されていた国立競技場。

あれ?
昔のまんまのような気がするが…
東京のベイエリア、お台場の上空です。実際はもっと高い建物が多かったような…
「船の科学館」が悲しいことになってる! 「宗谷」もいないぞ!
ネズミーリゾート上空です。ネズミーランドやネズミーシーだけでなく、周囲の施設も再現されています。
ネズミーランドのアメ○カ川には、ちゃんとマークトゥ○イン号が航行しているのが見える。
ネズミーランドで北へ進路を変え、荒川に沿って飛行しました。
これまで荒川の風景をこのような再現したフライトシミュレータって、なかったと思う。
東京スカイツリーと下町の様子です。
実は東京タワーをさんざん探したのですが、どうしても見つかりませんでした。あれだけでかけりゃあればすぐにわかるはずなのに。
隅田川とスカイツリー。春になったら桜色に染まったりすると楽しいですね。この景色、気に入りました。
私が育った練馬区上空にもやってきました。眼下に広がるのは石神井公園です、この再現度の高さは練馬区の人になら解っていただけるはず。

同じく練馬区上空、右下に見えるのは西武鉄道の
上石神井の車両基地です。

これも上石神井駅付近です。私の実家もこの中にあり、特定できる形で再現されています。
それだけではなく、私の出身小学校や中学校もちゃんとありました。
私が育った練馬区からさらに西へと飛び、村山貯水池(多摩湖)を遊覧飛行しました。

ちょっと靄が掛かってます。ゲーム側生成の天候でもこういう変化があります。
右は山口貯水池(狭山湖)、そして西武ドームを中心とした西武鉄道の行楽施設。

村山、狭山の両貯水池も今回はちゃんと「ダム湖」として描かれています。以前のバージョンでは単なる水たまりでした。多摩湖と立川市街の間に謎の湖があったりしたし…。

武蔵村山市の横田基地沿い、このキャプ画に我が家が写っています。
外観は違うものの、ちゃんと再現されていて感動しました。

横田基地上空で旋回して(いいのかよ?)、再び我が家の上空です。
私が住んでいる町も驚くほど精密に再現されています。
最後にもう一度、村山貯水池のほとりにやってきました。
東大和市のこの辺り、とても好きな場所なんですよ。過去に住んでいたことがあって、静かで自然があってとても良い場所でした。

この後、機体を南東へ向け、無事に調布飛行場に帰還しました。

以上が私なりの「Microsoft Flight Simulator」の紹介でした。
本当に面白いゲームで、以前のバージョン以上にはまり込んでいます。

また以前はこのゲームでは、ジェット旅客機で計器飛行をすることが多かったですが、
今回は小型機で有視界飛行ばかりしています。
それほど景色の再現がすごいんです、景色見ているだけで退屈しません

そのせいか、近距離ばかり飛んでいてまだ関東地方の外に出ていませんが…。

願わくば、マイクロソフトさんにはこのゲームの日本語対応をお願いしたいものです。
そして多くの日本人にも、このゲームの魅力を知ってもらいたいと思います。


さぁ、もっとこのゲームを楽しむためにテイクオフ!


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