「Microsoft Flight Simulator」で空の旅!追加記事3(2022年12月25日)

「Vision Jet」で空の旅!


「Microsoft Flight Simulator」に超軽量ジェット機登場

 2020年夏に私のPCに戻ってきた「Microsoft Flight Simulator」、一昨年に購入からはこのゲームでは好んでプライベート機やビジネスジェット機を選んで操縦体験を楽しんでいる。
 そんな私が興味があった機体がひとつある。それが今回紹介するシーラス社製の「Vision SF50」、通称「Vision Jet」である。

 これはアメリカはミネソタ州にある小型機を中心した航空機メーカー、シーラス社と言えば本コーナーのトップで紹介している「SR22」も含めて単発のプロペラ機が主流で、アメリカを中心に自家用機などの軽量機を多く送り出している。そんな航空機メーカーの手による単発で小型のジェット機がこの「Vision Jet」だ。

 この機体はこれまでシーラス社が多く手がけてきた単発のプロペラ機と、世界に広まっているビジネスジェット機の間を埋めるというコンセプトのものである。単発プロペラ機のように気軽に軽快に使えるとともに、ジェット機ならではのスピードを両立した機体で、自家用機としてもビジネス機としても使えることが売りだ。
 「Vision Jet」は2006年に開発が始まり、2008年に試作機が初飛行、2016年にアメリカで型式証明を取得して販売が開始され、翌年には欧米各国がこれに続く。インターネットで調べたところ現段階では日本での型式証明取得はまだのようで、予約販売の段階だとのことだ。

 「Microsoft Flight Simulator」では前作の「FSX」の時代に、型式証明取得用の試験機体をモデルにしたと考えられるアドオンがあった。私はこれを購入しようか悩んでいるうちに「FSX」から離れていったという経緯がある。
 そして今年の冬が訪れた頃、「Microsoft Flight Simulator」のマーケットプレイスにこの機体がラインナップされたのだ。「Microsoft Flight Simulator」用の機体データを作ったメーカーは、「Honda Jet」と同じ「Flight FX Projects」というメーカーだ。

 私はこの小さなジェット機に以前から興味があった。ビジネスジェットよりも小さく、それでも居住性を重視して膨らんだ形の機体。それでいて美しい流線型に惹かれ、シミュレータでこの機体を操縦したら楽しいだろうなと思っていたのだ。
 そんな訳で、予算が付いたところでこの機体データを購入、この機体での飛行方法を色々と調べてやっと飛べるようになったので今回紹介することにした。

 いつものようにアルバム形式で、「Microsoft Flight Simulator」にデビューした「Vision Jet」を紹介しよう。


・「Vision Jet」の機窓から
 外観をいきなり後から見てみよう。
 「Vision Jet」の特徴はエンジンの配置と尾翼だ。

 単発のジェットエンジンはキャビンの上部に乗せられたため、垂直尾翼を付けることが出来ない。
 そこで垂直尾翼と水平尾翼の機能をまとめ、斜めに交差する×形の尾翼となったのだ。
 前から見てみる。
 キャビン部分が大きく膨らんだ独特の形と、先端からそこへ繋がる流線型がとても印象的だ。
 側面に3つ並んだ大きな窓が気持ちよさそうだ。

 塗装はゲームでは3パターン用意されているが、私はその中ではこの黒いのが気に入ったというより他が気に入らなかったので、このカラーで紹介してゆく。

コックピットはやっぱりグラスコックピット。
ガーミンの汎用システムで、基本構成は単発プロペラ機の「SR22」と同じなので
私はすんなりと入ってゆくことができた。

操縦桿はサイドスティック、大きな液晶ディスプレイ2面の計器。
大きなフロントガラスと相まってとても扱いやすい機体でもある。

コックピットの夜景はこんな感じ。
実はこの記事を書いている時点では、まだこの機体で夜間飛行はしていませんが…。
 機内の様子、基本構成はキャビンは2席。
 大きな窓から日差しが差し込み、機内はとても明るい雰囲気だ。

 この座席にはなぜかヘッドフォンがあるけど、これは何なんだろう?
 起動後の設定でコンフィグレーション変更ができる。三列目座席を追加してキャビンを5席にすることができる。
 だがこの三列目席、真ん中のシートは良いが、窓際のシートはとても小さくて大人が座るのは難しいと思う。
 夜間のキャビンはスポットライトに照らされ、夜間飛行の緊張感がうまく再現されている。

 このスポットライトの灯りで読書もなんとかなりそうだ。
 ちなみにキャビン前方にはテレビモニターも設置されている。
 飛ばしてみた。
 速度はビジネスジェットよりも遅いものの、単発プロペラ機よりはうんと速い。ターボプロップの同じ程度かな。

 この時は高度24000フィートで、速度マッハ0.5で巡航したけど…こんな感じで良かったのかな?
 単発のプロペラ機とは違い高い高度だが、ビジネスジェットほど高くもない。
 だから美しい山や湖を眺めながらの飛行となり、飛んでいてとても楽しい機体だ。
 富士山上空を飛行する「Vision Jet」…こんな光景はゲームじゃないと見られない。
 こま機体でもあっちこっちへ飛んでみようっと。

 しかし、富士山は実物もゲームも美しい…。

さらに見てみたい方は、こちらのプレイ動画もどうぞ。
「Microsoft Flight Simulator」プレイ動画 「Vision Jet」で高知空港に着陸(約20分)

このような素晴らしい機体を作ってくれた制作者様に
心より感謝します。


富士山と「Vision Jet」
こんな光景はこの季節ならでは。


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