2020年夏に私のPCに戻ってきた「Microsoft Flight Simulator」、一昨年に購入からはこのゲームでは好んでプライベート機やビジネスジェット機を選んで操縦体験を楽しんでいる。
そんな私が興味があった機体がひとつある。それが今回紹介するシーラス社製の「Vision SF50」、通称「Vision Jet」である。
これはアメリカはミネソタ州にある小型機を中心した航空機メーカー、シーラス社と言えば本コーナーのトップで紹介している「SR22」も含めて単発のプロペラ機が主流で、アメリカを中心に自家用機などの軽量機を多く送り出している。そんな航空機メーカーの手による単発で小型のジェット機がこの「Vision
Jet」だ。
この機体はこれまでシーラス社が多く手がけてきた単発のプロペラ機と、世界に広まっているビジネスジェット機の間を埋めるというコンセプトのものである。単発プロペラ機のように気軽に軽快に使えるとともに、ジェット機ならではのスピードを両立した機体で、自家用機としてもビジネス機としても使えることが売りだ。
「Vision Jet」は2006年に開発が始まり、2008年に試作機が初飛行、2016年にアメリカで型式証明を取得して販売が開始され、翌年には欧米各国がこれに続く。インターネットで調べたところ現段階では日本での型式証明取得はまだのようで、予約販売の段階だとのことだ。
「Microsoft Flight Simulator」では前作の「FSX」の時代に、型式証明取得用の試験機体をモデルにしたと考えられるアドオンがあった。私はこれを購入しようか悩んでいるうちに「FSX」から離れていったという経緯がある。
そして今年の冬が訪れた頃、「Microsoft Flight Simulator」のマーケットプレイスにこの機体がラインナップされたのだ。「Microsoft
Flight Simulator」用の機体データを作ったメーカーは、「Honda Jet」と同じ「Flight FX Projects」というメーカーだ。
私はこの小さなジェット機に以前から興味があった。ビジネスジェットよりも小さく、それでも居住性を重視して膨らんだ形の機体。それでいて美しい流線型に惹かれ、シミュレータでこの機体を操縦したら楽しいだろうなと思っていたのだ。
そんな訳で、予算が付いたところでこの機体データを購入、この機体での飛行方法を色々と調べてやっと飛べるようになったので今回紹介することにした。
いつものようにアルバム形式で、「Microsoft Flight Simulator」にデビューした「Vision Jet」を紹介しよう。 |