・Frankfurt-Fulda:Kinzigtalbahn Route
 ドイツ鉄道:フランクフルト-ゲッティンゲン線・Frankfurt (Main) Hbf(フランクフルト中央駅)~Fulda(フルダ駅)


ドイツの在来線を振り子車両でぶっ飛ばす!

・収録車両
 DB BR 411 ICE-T(高速列車用固定編成電車「ICE-T」)
 DB BR 114(旅客用電気機関車)
 DB BR 146.2(旅客用電気機関車)
 DB BR 193(貨物用電気機関車)
 DB Doppelstock coaches & cab car(中距離用二階建て客車および制御客車)
 その他関連貨車およびAI用の旅客列車

 ドイツ第五の都市フランクフルト・アム・マイン(以下フランクフルトと称する)、ここから北東へ進路を取る路線が今回紹介する「フランクフルト-ゲッティンゲン線」だ。全長154kmの路線のうち、フランクフルト中央駅から約110km、以前紹介した「ハノーファー-ヴュルツブルク高速線」と接続するフルダ駅までが再現されている。

 路線は大きく二つに分かれる。
 前半はフランクフルト中央駅からハーナウを経てゲルンハウゼンまでの盆地を走る平坦区間。特にハーナウから先は直線的な線路で、最高速度200km/hで走れる区間もある。
 そして後半はゲルンハウゼンからフルダまでの区間。ここはこれまでの盆地風景から一転して山岳区間となる。山岳区間と言っても日本のそれよりは穏やかだが、線路は速度制限がある急曲線を繰り返しながら勾配を登り、長大トンネルで峠を越えたあとは終着駅へ向けて一気に下ってゆく山岳コースだ。
 こんな前後半で味が全く違う路線となる、とても楽しいマップである。

 このルートはドイツ国内の大都市を結ぶ主要ルートである。フランクフルトとベルリンやハンブルクを結ぶルート上にあり、多くの特急列車が走るだけでなくスピードも求められる区間である。ここに前述した山岳コースが立ちはだかる区間でもあるのだ。

 そんな路線マップにセットされる車両は「ICE」ファミリーの一員である「ICE-T」だ。「ICE-T」は当サイトで紹介済みの「ICE 3」と同時期に開発された動力分散式の特急電車で、高速新線での高速走行を追求した「ICE 3」とは対照的に在来線での安定走行を追求した動力分散式の電車だ。その最大の特徴は振り子車両であることで、本ゲームでも急カーブで車体を傾かせながら走る様を体験できる。
 ローカル車両としては、ドイツの都市近郊で中距離輸送を担う二階建ての制御付き客車が収録された。もちろんこれを牽引する電気機関車もセットされる。また本路線の貨物列車も運転可能で、これを牽引する貨物用の電気機関車の収録されている。
 これとは別に、他マップの収録状況に応じて他の「ICE」ファミリーの特急電車や、「Sバーン」の通勤電車もプレイできるようになる。また別売オプションで同区間を走る格安列車ブランドの「FlixTrain」を運転できるDLCがある。

 これは「Train Sim World 5」の付属マップで、「Train Sim World 5」で新たに対応した振り子列車の機能を存分に楽しめるマップでもある。だが「Train Sim World 5」はそれまでの「Train Sim World 4」などと比べてとても重く、これまで私のPCでは満足に動かなかったので紹介を見送っていた。このたびPCを買い換え、グラフィック面の強化を図ることができたので「Train Sim World 5」も問題なく動くようになったため、本マップの紹介をすることにしました。

 では、車両の紹介をアルバム形式で行おう。


・車両の紹介

車体を傾けて急曲線を行く「ICE-T」
「Train Sim World 5」の新機能「振り子車両対応」を活かしての収録だ
(4両目以降が傾斜してないのはバグかな?)
 ドイツが誇る高速電車「ICE 3」に似ているが、車体傾斜機能を追加した在来線向けの特急電車だ。
 在来線だけを走るのでなく、高速新線に乗り入れる列車にも使われる。
 最高速度は230km/h、振り子動作時の最大傾斜角8度。本マップでは速度制限のあるカーブを「本則+30km/h」で走行できる。
 デビューは「ICE 3」より少し早い1999年。起伏が激しいドイツ南部や、高速新線整備が遅れる旧東ドイツ地域で、「インターシティ」と呼ばれる在来線特急列車の置き換え用として開発された。
 またオーストリア国鉄にも同形車が存在する。

 実物は5両編成と7両編成の二種類があるが、本ゲームでは7両編成のみの再現。
 「ICE-3」に似ているが、前面の傾斜角度や、ヘッドライトの形状、前面の塗装(帯が前面に回っていない)、運転席後ろの展望席部分の窓配置、車体幅などに違いが見られる。
 運転台は「ICE 3」とほぼ同じ、おそらくその画像を並べてもらわないと違いがわからないと思う。
 ワイパーの停止位置がど真ん中で、運転するたびにワイパーを動かして端っこに寄せねばならないのが面倒。
 一等車の車内、解放室については「ICE 3」とほとんど変わらない。回転も転換もしない点を含めて…。
 だが一等車のコンパートメント部分は印象がかなり違う。
 コンパートメントの側通路には一人掛けの座席が並び、コンパートメントの区分壁は天井まで達しておらず、上部が吹き抜けになっている。
 「ICE-T」では一等コンパートメントは4人部屋となっている。前述したように区分壁の上部は天井につながっておらず、また通路とを仕切る扉も設置されていない。
 要は「セミコンパートメント」ってやつだ。
  「ICE-T」では「ICE 3」と同様、運転席背後の区画は展望室となっている。
 もちろん、展望室というより「サイレントスペース」として使われているのも「ICE 3」と同じだ。
 二等車の車内も「ICE 3」とほぼ同じ。ただ車体幅が狭い分、通路が少し狭くなっているのは二等車だと顕著になる。
 もちろん座席は回転も転換もしないし、二等車ではリクライニングもない。向かい合わせになっているところには大型のテーブルが設置されている。
 二等車でも運転席背後区画は展望席、事実上のサイレントスペースだ。
 二等展望席の車内を見ると、車体幅の狭さが際立つ。
  二列目の座席に座ってみた、前面展望はこんな感じ。
 やっぱりあまりよく見えないか…。
 編成中間に連結される食堂車…「ICE-T」では二等コンパートメントと合造なので、日本の旧国鉄風に言えば「モハシ」になる。

 ちなみに編成はT'sc-Ms-Md-T-M-M-T'cの7両編成となる。
  こちらは食堂のカウンターも「ICE 3」にソックリだ。カウンターの脇に立食テーブルがあるのが楽しそう。
 食堂はこんな感じで、やはり「ICE 3」にソックリだ。

 日本の鉄道に照らし合わせれば「ビュフェ」に相当するもので、食事をカウンターで購入して自分で席に持って行くスタイルだ。


続いてローカル車両の紹介
二階建ての制御付き客車 766.2系制御客車だ
 本マップに登場するローカル客車は、766.2系客車。
 1970年代から製造されている二階建て制御客車の第四世代目に当たるもので、1997年から製造が始まったグループだ。
 運転台は標準的なドイツの電車のそれとほぼ同じ。
 最高速度は160km/h。
 運転席背後区画は階段の踊り場的な狭いスペースで、座席もない立食スペースになっている。
 いわゆる「かぶりつき」も可だ。
 客室扉は一階席にあるため、車端の平屋部分には扉などはない。
 では、客席の様子を見てみよう。
 これは一等室、日本で言えば近郊電車のグリーン車ってところで、中間車の一部の二階に設定される。
 2-1配置の座席と、向かい合わせ部分には大きなテーブル。ただ座席は回転もリクライニングもしないのは欧州のおやくそくだ。

 網棚が狭そうで、大きな荷物があるときに不安なつくりだ…。
 続いて二階の二等室、座席配置は2-2となり、向かい合わせ部分の大型テーブルがない。
 でも見晴らしは良さそう、これが日本で言うところの普通列車の普通車なんてうらやましい。
 一階席はすべて二等室、二階席と同じ二等座席が並ぶが、ちょっと圧迫感がある。。
 一階席の半分はこのように折りたたみシートによるロングシートの区画になっている。
 ここは車椅子対応区画であると同時に、自転車を持ち込む際に利用する区画でもある。
 通常の二等客室とは、ガラス戸で仕切られているのも特徴。
 車端の平屋部分もすべて二等室で、ここには通常の二等座席が変わった配置で設置されている。
 ボックスシート用の座席が横向きにつけられている様は、ちょと違和感。
 このローカル列車用に二種類の電気機関車が用意される。
 こちらは146.2形電気機関車、2001年から製造された。定格出力5600kw、最高速度160km/h。
 同じくローカル列車牽引に使われる114形電気機関車。これは東ドイツ国鉄の243形電気機関車を元に、東西ドイツ統合後に112形として製造された電気機関車が転属等によって改番されたもの。
 定格出力4000kw、最高速度160km/h。

 機関車の違いによる性能や運転感覚の違いもキチンと再現される。特にブレーキの反応の違いは顕著だ。
 制御客車側で運転する際は、この違いを確認してから運転しないとたいへんなことになる。

…続いて、今回も車窓風景を「プレイ動画」で紹介しよう。

・「世界の車窓から」
 フルダ駅→フランクフルト中央駅 「ICE-T」による全線プレイ動画(約60分)

「ICE-T」で全線走ってみました。
カーブで車体を傾かせて走る振り子車両の迫力をお楽しみください。

 今回は紹介を省きましたが、他マップのインストール状況によっては他のICE車両も登場します(運転できるものもあります)。
速度は在来線並で車体傾斜もなく速度制限も高めですが、ドイツの高速電車を存分に楽しめますので、
面白いので多くの人にお勧めできます。


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