・Washington DC - Baltimore Route
 全米鉄道旅客公社(Amtrak):Washington Union Station(ワシントン ユニオン駅)~Baltimore Pennsylvania Station(ボルティモア ペンシルベニア駅)

高速旅客列車が行き交う北東回廊

・収録車両
 Acela Express(高速列車用固定編成電車)
 GE P42DC(旅客用ディーゼル機関車)
 ASC-64(高速列車用電気機関車)
 MP36PH(ローカル列車用ディーゼル機関車)
 Amfleet(高速列車用客車)
 Viewliner(長距離旅客用客車)
 Multi-Level Cab Car(ローカル用2階建客車)

・購入済みアドオン車両
 なし

・経由地

 アメリカの鉄道と言えば貨物輸送というイメージが強い人も多いだろう。このサイトでアメリカの路線をいくつか紹介してきたが、すべて大陸横断ルートの一角を担う路線で貨物輸送が中心の路線ばかりであった。
 だがアメリカにも旅客輸送が活発な鉄道はある。大都市にある地下鉄やトラム、それに高架鉄道といった都市鉄道は当然のことながら、それら都市鉄道以外で最も旅客輸送が活発なのは「北東回廊」と呼ばれる路線だ。

 「北東回廊」は北米東海岸の大都市を結ぶ路線で、北はボストンからニューヨーク、フィラデルフィア、ボルティモアといった大都市を経由して、合衆国の首都ワシントンDCを結んでいる。
 この区間は大都市が続くためアメリカでは最も人口密度が高く、アメリカの他の地域と違って自動車交通主体の都市構造とすることが困難な上、距離的に鉄道が航空機にも対抗できる区間でもあるため、鉄道による旅客輸送が活発なのだ。その内容は大都市の通勤列車(ローカル列車)だけでなく、都市と都市を結ぶ高速列車にまで及んでいる。

 「Train Simulator」においてもこの「北東回廊」を成す路線はいくつか再現されている。古くは2001年夏にマイクロソフトが発売した「Train Simulator」にもこの路線の一部が再現されている。
 今回はこの「北東回廊」の最も南側の区間を成している合衆国首都ワシントンDCと、メリーランド州最大都市ボルティモアを結ぶ41マイルの路線を紹介しよう。このゲームのDLCでは2020年末に発売の「Washington DC - Baltimore Route」として再現された区間だ。

 路線は淡々と「北東回廊」最南の2都市を結んでおり、実は車窓風景には全区間通じて大きな変化がない。この辺りは本ページで公開する動画をご覧いただこう。

 車両はアメリカ唯一の高速電車である「Acela Exprees」が主役的な扱いで収録されている。最高速度125mph(200km/h)のアメリカ唯一の本格的な高速電車で、フランスのTGVを基本にアメリカ東海岸の風土に見合った改良を施した車両は「アメリカ版新幹線」といえるだろう。
 これにASC-64電気機関車牽引のアムフリート客車も運転できる。これはかつてこの「北東回廊」で活躍した特急列車「メトロライナー」の流れをくむ高速列車で、最高速度は「Acela Express」と同じく125mphを誇る。
 これにディーゼル機関車牽引のローカル客車列車が加わる。通勤列車はダブルデッカーで、客車にも運転台があるプッシュプル形態での運行だ。

 今回は本コーナーでのこれまでの路線紹介から指向を変えて、アルバム形式ではなく動画でのゲームの様子を紹介しよう。


・世界の車窓から(「撮り鉄」動画・約5分)


・ワシントンDC→ボルチモア 全線プレイ動画(約34分)



 
 全線走っても40分弱ですのでとても手軽にプレイできる路線だから、
「Train Simulator 2022」のお持ちの方には是非とも手に取っていただきたいDLCだ。

ちなみに、実物の「Acela Express」は近々新型に置き換えられるということのようである。
世界の鉄道運転ゲームプレイヤーにおなじみのこの車両の一日も長い活躍を願わずにいられない。


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