・West Highland Line Extension Route
 ウェストハイランド線:Fort William(フォート ウィリアム)~Mallaig(マレーグ)

スコットランド北西部の複雑な海岸線を行く客車列車

・収録車両
 BR Class 37/4 diesel locomotive
 Mk1 coaches in BR blue/grey livery and Scotrail West Highland green/cream livery
 Mk3 BR blue/grey livery sleeper coaches
 (その他貨車数種)

・購入済みアドオン車両
 (いまのところなし)

・経由地
 Fort William(フォート ウィリアム)~Banavie(バナビ)~Corpach(コーパック)~Loch Eil Outward Bound(ロック エイル アウトウォード バウンド)~Locheilside(ロックエイルサイド)~Glenfinnan(グレンフィナン)~Lochailort(ロッカイロート)~Beasdale(ビーズデール)~Arisaig(アリセグ)~Morar(モラー)~Mallaig(マレーグ)




 スコットランド最大の都市、グラスゴーから北西へ100マイル。グレードブリテン島の北西に位置する人口約1万人の海に面した小さな町がフォートウイリアムだ。グラスゴーから北西を目指してきた鉄路は、ここで方向転換して西を目指す、ここが今回紹介する「ウェストハイランド線」だ。
 この路線はのんびりしたローカル線だ。まるで高原風景のような広々とした風景の中を、短い編成の客車を牽いたディーゼル機関車がのんびり走る。または短い編成の気動車がトコトコと走る路線で、トレインシミュレータにはありそうでないタイプの路線だ。
 フォートウィリアムを出発した列車は、バナビで運河に掛かる可動橋を渡ると、大西洋から長い腕を伸ばすエイル湾に沿って走る。湾が尽きると山岳路線の様相を呈し、有名な「グレンフィナン陸橋」という壮大なアーチ橋を渡る。この景色はシミュレーターでもとても美しい。グレンフィナン駅は山の中の交換駅と言った感じで風情がある。ここを過ぎると峠越え、高い山に囲まれた峠を越えると今度はエイルト湖という湖を車窓に眺めつつ進む。ロッカイロート駅からは複雑に入り組んだ海岸線を行く、ここの風情は「さいはて」の情緒があって好きだ。
 アリセグからは平原風景に趣を変えるが、やはり沿線はだだっ広い平原が続くだけ。最後に左車窓に大西洋が広がると、終点マレーグ駅だ。
 この路線も多くの区間で時速30~40マイルの制限速度が掛かるので、距離の割に完走するのに時間が掛かる。全線走ると2時間程掛かるため、プレイするのは決まって用事のない休日に限られる。
 機関車にはこの路線独自の、無線を使用した保安装置が再現されている。駅に到着すると無線で列車指令と連絡を取り、進路の確保しなければならないのだ。もちろん対向列車があるときは進路は確保できず、出発が認められない。この無線交信に緊迫感があり、乗り物を運転しているという緊張感を味わえるマップでもある。
 長いし保安装置の扱いは面倒だしで敷居が高い路線でもあるが、景色はとても美しいので本ゲームをお持ちの日本人には是非ともプレーして欲しい路線だ。

 ちなみに、この鉄道の実物の方の説明は下記へ。
欧州ローカル列車の旅:グラスゴー~マレーグ
2013年に本路線を含むグラスゴーからマレーグまで鉄道旅行した方の記録です。ページの中程に「フォートウィリアム~マレーグ」と書かれているところから、本路線の紹介になります。その手前の区間も、「West Highland Line (South) Route」として本ゲームのアドオンが用意されています。


・世界の車窓から

フォートウィリアム駅構内、この路線の起点は小さなターミナル駅といった感じだ。ゲームではBGMに海鳥の鳴き声が旅情を添える。
フォートウィリアム駅全景、2本のホームと2本の引き込み線、ロンドンからの寝台列車の終着駅でもある。
バナビの可動橋、閘門が並ぶ運河が欧米らしくて良い。この運河はグレードブリテン島の向こう側へ続いている。
制限時速5マイル、ソロリソロリと渡る。
同じ橋梁を反対側から見る。横に旋回するタイプの可動橋だ。こういう気動車を走らせると、ローカル線らしくなって良い。
画像のClass158は別売。
エイル湾に沿って走る。最初は海じゃなくて湖や大河だと思った。でもこの辺りはかなり奥。

そして世界的に有名なスコットランドの鉄道風景の名所のひとつ、グレンフィナン陸橋を渡る。
見事なアーチ橋が美しいだけでなく、列車から見る景色も最高だ。一度いってみたいなぁ。
グレンフィナン陸橋を車内から見る。この路線は雪景色もとても美しい。
グレンフィナン駅に到着、山の中の猫の額のような土地に、保守用の引き込み線を備えた交換駅を無理矢理置いている。こんな駅は日本のローカル線ではよく見かける。
グレンフィナン駅に停車中の旅客列車、無線で進路確保を確認したら出発だ。

運転席の右側にあるのが、無線通信による運転保安設備。
この装置を使って指令と通信しながら、進路を確保する。
峠を越えると今度は風光明媚なエイルト湖に沿って走る。景色に変化があって楽しい路線だ。
蒸気機関車を走らせてみた。制限速度が低いから観光列車のつもりでのんびり走らせれて、旅情を楽しもう。
この辺りの大西洋の海岸はリアス式海岸で複雑な地形だ。海が近いのにこんな山岳風景が続く。
そして辺りが平原風景に変わると、終点マレーグは近い。
マレーグ駅、海辺の小さな町の小さな終着駅。全線プレイして着くと「はるばるやってきた感」を感じる。


前のページに戻る