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・「ふしぎな島のフローネ」のオープニング
「裸足のフローネ」 作詞/作曲・井上かつお 編曲・青木望 歌・藩恵子

 実は最近までこの曲の正式なタイトルを知らなかった。それはともかく高音部が凄く印象的な曲なのは確かだ、そして南国を連想させるアレンジに南の島を走り回るフローネの画像…物語の冒頭部分ではなんでこんなオープニングが流れているのか理解できなかった。ロビンソン一家のオーストラリア行きが決まってから「ああ、そういう話なのね」となんとなく予想する材料になったのだが。
 詩の内容にしろ背景画像にしろ、無人島でのサバイバル生活による明るい部分ばかりが強調されているように感じる。藩恵子さんの歌声もなんか楽しそうだ。こうして物語は楽しいもので無人島はパラダイスだとオープニングで主張しておいて、実際の家族の道のりは困難の連続であることを強調する狙いがあるのだと思う。
 ちなみにこの曲も、「世界名作劇場」シリーズのオープニングテーマの中で空で歌えるほど覚えていた曲のひとつである。ちなみに歌う藩恵子さんは「世界名作劇場」シリーズのオープニングを3作(「ふしぎな島のフローネ」「わたしのアンネット」「愛の若草物語」)担当したが、そのうちの一作目がこれだ。この人は今後、「わたしのアンネット」で主演とテーマ曲の双方を担当することになる。この作品では声優としての出番は無かったが、ララァ・スンの方で忙しかったのだろう。

・「ふしぎな島のフローネ」の主要な登場人物

ロビンソン家
エルンスト・ロビンソン 主人公の父、スイスの医師であったが知人に誘われて新大陸オーストラリアへの移住を決意する。
 …「何でも出来る父親」というイメージが強いが、見直してみるとよく失敗もしている。その失敗の処理が上手なのがこの男の魅力だ。
アンナ・ロビンソン 主人公の母、臆病で疑り深い性格だが一家の精神的支柱であったことは言うまでもない。
 …彼女の本領は無人島に上陸してから発揮される。「南の虹のルーシー」のアーニーとは全く違うタイプの賢母だ。
フランツ・ロビンソン ロビンソン家の長男で音楽をこよなく愛する。嵐では波にさらわれたり無人島では怪我したりと、踏んだり蹴ったりな役。
 …どう見てもアムロですね、ありがとうございます(意味不明)。
フローネ・ロビンソン 主人公でロビンソン家の長女、何事にも前向きでどんな物にも興味を示す。だからこそ色んな騒動の主でもあるのだが…。
 …アニメ主人公の女の子で、人から「ブス」とハッキリ言われたのが今でも印象に残ってる。
ジャック・ロビンソン ロビンソン家の次男でまだ幼児、泣き虫だが時折幼いながらも自分の役割を理解し、やるべき仕事をこなす。
 …年齢設定間違ってないか? 行動パターンがどう見ても6〜7歳。
マリー ロビンソン家が移住前に雇っていた家政婦。
 …最初はこの人も一緒に漂流するのかと思った。
その他
ウィリアム・モートン ロビンソン一家より後に無人島に漂流してきた船乗り、人が嫌いでなかなかロビンソン家の人々に打ち解けなかったが…。
 …このオッサンも騒動を起こす張本人だった記憶が、声は波平さん。
タムタム モートンと一緒に漂流してきたオーストラリア原住民の少年、白人を恨んでいる。
 …放映当時、森永乳業が「タムタム」って名前のムース系のデザートを販売していて、それが美味しかったことを思い出した。
船長 ロビンソン家が移住のために乗った移民船の船長、生命を賭してフランツを助ける。
 …「世界名作劇場」シリーズ一カッコイイ船長さんだった。物語が一家5人だけになる前の最後の登場人物。
エミリー 移民船でロビンソン家と知り合った少女でフランツと仲良くなる。
 …この娘が救命ボート上で叫ぶ姿は、なぜか印象に残った。
動物達
ジョン 船長が飼っていた犬、海難事故の後ロビンソン一家と行動を共にする。
 …事故後画面に全く出てこなかったのに、一家が船から脱出するときに思い出したかのように画面に出てきて助かったずるい奴。
メルクル 無人島上陸後に一家の寝床に現れた新しい「家族」、プチクスクスの子供とのこと。
 …確か親はエルンストが射殺したんじゃなかったっけ?
エリック 一家が洞窟に新居を構えた際に、白骨死体とともに発見されたヤギ。
 …
ベイス 同じく洞窟に引っ越した際に発見したエリックの子供、このヤギを巡って一騒動ある。
 …

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