コーナートップページに戻る


祝!中央快速線12連化&グリーン車連結決定!
〜 追加記事・中央快速E233系12連化工事 〜

私がこのE233系に見ていた夢とは…

 我々、多摩の民の足といえば中央快速線。この路線の主役であるE233系電車の模型は以前にも紹介した。今回はその追加記事である。
 その我々の足である中央快速線に対する最大の不満、それはいつも混雑していることである。最寄り駅の青梅線昭島駅なり青梅線からの乗換駅である立川から都心までの小一時間、時間帯にもよるが混雑している電車に押し込められての移動は決して快適とは言えない。座れないのは当たり前のことで、ラッシュ時間帯ではまさに「ぎゅうぎゅう詰め」の車内に「押し込められて」の移動だ。これに以前から嫌気が差していて、時間が合えば多少金が掛かっても特急を利用するようにしているし、夕方〜夜にかけての下り利用では全車指定の「中央ライナー」「青梅ライナー」を積極的に利用している。だがこれらは時間も本数も限られており、また特急は大部分が新宿発着で新宿以東へ行く場合は使い物にならない。「中央ライナー」「青梅ライナー」は人気列車で、満席で乗れないときもある。携帯予約のシステムを利用して昼間のうちに席を押さえてやっと乗れるなんて日もある。
 こんな中央快速線の現況についてずっと以前から「何とかならないか?」と思っていた。そこで私が「これがあったらいいのに」と思っていたものは「グリーン車」である。東海道本線や横須賀・総武快速線に連結されていた普通グリーン車を連結してくれれば、多少金が掛かっても快適に移動できるのではないか。特に東北・高崎・常磐の各線にグリーン車が連結されるようになるとその思いは強くなった。せめて特快だけでもグリーン車は連結できないのか?と。
 E233系登場の頃にJR東日本の「中央快速線車両に関するアンケート」の配布を受け答えたことがある。このアンケートの「中央快速線に望むサービス」を自由筆記する欄に「グリーン車の連結」と書いた。
 だが中央快速線の混雑は201系が新車になっても改善される様子もなく、そのまま全車両がE233系に統一されてしまった。グリーン車連結は夢になって潰えたかに見えた。
 快適な中央快速線を…その思いで、以前模型で「中央快速のサロ」を1両だけ作ってブログで紹介したことがある。そんな模型を作ってしまいたくなるほど、私にとって「中央快速線にグリーン車連結」は実現して欲しい夢だったのだ。だって、夢にも出てきたんだもん…。

 月日は流れ2015年2月、私が見たニュースサイトに信じられない文字が並んでいた。それは「中央快速線にグリーン車」の10文字、私は信じられなくって目をこすって画面を見直してしまった。やっぱり同じ文字が並んでる…慌てて記事を見ていると「東京オリンピックまでに中央快速線電車を2両増結して12両編成にし、増結分の2両はグリーン車となる」というものであった。夢にまで見た中央快速線のグリーン車が、5年後には現実になるというまるで夢のような記事であった。
 この記事に私は大喜びであった。まだ5年先の話とは言え、都心への移動が快適になるという夢が叶うのだ。しかもこれまでの特急や「中央ライナー」「青梅ライナー」のように時間や本数が限られているのではない、中央快速線全列車にグリーン車が連結されるというからさらに驚いた。

 この報道に喜んだ私は、前述の以前作った「中央快速のサロ」を活用して我が家のE233系を5年後の姿にしてしまおうと考えた。我が家にはE233系が2編成、1本は中央快速線の「H編成」でもう1本が青梅・五日市線用の「青編成」を再現している。前者がKATO製品で後者がTOMIX製品という違いはあれど、外見上殆ど変わりのない車両が2本いることになる。おかげで貸しレなどに持ち出すのはいつもどっちか1本になってしまい、地元の愛すべき車両だというのに稼働率が低い模型になってしまっていた。
 ならばこのうちKATO製品の「H編成」の方を「未来の姿」にしてしまおうと考えたわけだ。そして幸いなことに、グリーン車のタネ車はもう我が家にある。

 グリーン車のタネ車は、以前KATOが増結用にバラ売りしていた常磐線E531系のグリーン車である。本当は東海道線用E233系のグリーン車をタネ車にしたかったが、これにはバラ売りはないのでこうなった。実は前述の以前作った「中央快速のサロ」はこのグリーン車2両だけバラ売りを活用して作ったものだ。つまり以前作ったのとその当時に手をつけなかったもう1両のグリーン車を使えば、我が家の中央快速線E233系に2両増結が出来るというわけだ。

 まず、以前作った「中央快速のサロ」について帯色を変えるステッカーを剥がして一度元のE531系グリーン車に戻した。そして新たに中央快速線帯色のステッカーを自作し、E531系グリーン車の帯色を常磐線の青から中央快速線のオレンジに変えるという方法を採った。
 帯色ステッカー自作に使用したソフトはジャストシステムのお絵かきソフトの「花子」である。実物写真とKATOの模型を参照しながら慎重に帯色を調色し、テスト印刷の繰り返し。色が決まったらその色に帯の寸法を示す枠線を引いて光沢ステッカー用紙に印刷、こから寸法に従って切り出して帯を貼り付けた。
 こうして中央快速線E233系用のグリーン車が完成、これをE233系「H編成」の3号車と4号車の間に組み込んだ。こうして我が家の中央快速線E233系は実物より5年早く12両編成となり、グリーン車も連結されたのだ。

 以下にこの模型を「ファインクラフト」に持ち込み、サロを組み込んだ状態での試運転を行った写真を示そう。5年後の中央快速線の予想図を、私が夢にまで見た未来の中央快速線の姿をご覧戴こう。こんな「未来の姿」を前もって作ることが出来ることも、模型ならではのことだ。

 カーブを行く中央快速線、カーブの向こうに見える2両のダブルデッカー車、これが増結されるグリーン車だ。
 駅に停車中の様子、さすがに10両が12両になると「長い」と感じるようになる。10両編成まではよく走らせるので、見慣れているせいもあるだろう。
 4両目と5両目が2階建てのグリーン車になっていることが、この写真で解るだろう。
 グリーン車部分の拡写真、JR東日本からの「中央快速線グリーン車連結」のプレスリリースに、こんな感じのイメージ図が出ていました…って感じの写真にした。
 実際にはどうなるかは解らないけど、ここでは他線のグリーン車と同じ構成になるという前提で作ってみた。
 こちらは乗務員室が設置されているサロE232。
 快速全列車にグリーン車を連結するとなると、車内清掃員やグリーンアテンダントが何人必要になるんだろう?
 こちらは手洗い・洗面所設備があるサロE233。
 中央快速線通勤電車にトイレがつくのかなぁ? グリーン車だから「トイレは我慢しろ、漏れそうなら一度下車しろ」ってことはないでしょう。
 グリーン車を連結したE233系編成を俯瞰で見る。こんな平坦路線は、現在は立川以西か青梅線かってところだろう。
 グリーン車2両を俯瞰で見る、この光景が現実になる日が待ち遠しいね。
 橋梁を行く。編成のど真ん中に連結のダブルデッカー車2両が走り抜ける光景は、いつ見ても圧巻だ。
 そういえば、我が家には近郊形サロを組み込んだ編成はなかったなぁ…。
 編成を正面方向から見る。
 5年後にはこれが当たり前になる、それまでに模型で何度もこの編成を走らせてその日を待とう。

 次ページ以降では、我が家の中央線車両の模型を紹介しよう。

次のページへ