心象鉄道8.JR東日本E233系0番台 |
1.地元の電車 地元の車両というのは鉄道模型で揃える絶対条件としている。5年前まではずっと西武線沿線だったこともありKATOの西武新101系等をこのルールによって購入したし、その後日野に越してからは流石に多摩モノレールは断念したが中央線の車両を地元の車両として揃えた。それがJR201系電車や、E257系等である。 この秋、私は武蔵村山に越したのだが今度は最寄り路線が青梅線ということになった。そこで青梅線の車両を揃えようと思ったのだが、これがなかなか無いのである。何よりも青梅線の歴史を紐解けば開業以来ずっと乗り入れやお下がりの車両だけで運行されてきた事実が一番の要因となるだろう。 仕方がないので今まで所有していた201系やE233系を青梅線乗り入れ運用なのだと言い張ったり、E257系を「青梅ライナー」だと言い張ったりしようかと考えたが、そういう人間につけ込むような製品をTomixが出してきた。TomixがE233系を製品化し、しかも青梅・五日市線専用車である通称「青編成」にも仕上げられる仕様として出してきたのである。 そこで私としては「青梅線」再現用にこのTomixのE233系を買うことになったので、今回は既に持っていたKATO製品との比較を中心に紹介することとしよう。 |
2.E233系
E233系は首都圏通勤電車の現時点における完成版としてJR東日本が満を持して世に送り出した車両である。2006年秋に落成し、その年末より中央線で営業運転を開始したのがその最初であり、現在も増備が続いている「標準型」と言える電車であろう。 |
3.模型のE233系
E233系も実車が登場すると、すぐにNゲージメーカー2社から発売予告が入った。最初のラインナップは老舗KATOから「H編成」が、Tomixからは「T編成」という組み合わせで双方のメーカー商品を同時に買ってもダブらない、微妙に競作となるのを避けたようにもみえる商品展開であった。これによって当初はどちらのメーカーのE233系を買うかは、メーカーごとの仕上がりの好み等で決めるのでなく、4両編成+6両編成で分割可能な「H編成」が欲しいか、10両編成内に中間運転台のない「T編成」が欲しいかという基準となった。現に私の周囲でE233系を購入した人の判断基準もそうであった。 |