北海道方面 6.JR北海道ほか・津軽海峡線の仲間たち
「青函トンネル開業30周年!」

(KATO トミックス マイクロエース Nゲージスケール)


青函連絡船の歴史を引き継いで30年!

本記事の模型車両撮影に使った貸しレイアウト
東京都西多摩郡瑞穂町「ファインクラフト」さんです。
(JR八高線箱根ヶ崎駅徒歩20分・駐車場完備)

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1.青函トンネル開業30周年!

 1988年3月13日、この日は北海道の鉄道の歴史が大きく変わった日だ。長く建設が進んでいた青函トンネルがついに開業し、これまで津軽海峡を結んでいた青函連絡船に代わって新たな北海道連絡の歴史を刻み始めた日だ。当時の私は17歳高校二年生で青春のまっただ中、この出来事は私の記憶に深く刻まれている。
 今年、2018年はそれからちょうど30年になる。そこでこのたび、我が家にある津軽海峡線の模型を紹介していきたいと思う。陸路による北海道への旅行へは津軽海峡の横断は避けて通ることは出来ず、津軽海峡線の列車達も何度も利用しているし、実際に乗っていなくても気に入っていて模型で再現している列車もある。そんな列車たちに今回は登場頂こう。

 本当は青函連絡船を出したいんだけどなぁ、「羊蹄丸」の模型があるがこれはまた別の機会に紹介したい。

2.ED79形電気機関車

 津軽海峡線の模型を紹介するにあたり、避けて通れない車両は私が勝手に「海峡の渡し守」と命名しているED79形電気機関車だ。国鉄時代に開発され、東北地方で余剰となったED75を改造して作られた青函トンネル専用のこの機関車が「津軽海峡線の旅情」だったのは誰もが認めるところだろう。碓氷峠におけるEF63と同様、一定区間でしか見られない名物機関車だった。
 北海道新幹線開業を機に全機引退したが、我が家の模型ではこの機関車は不滅だ。我が家には津軽海峡線の列車を再現するため、3機のED79が用意してある。

 まず1機目のED79は、KATOによる0番台機。この機には1号機のナンバーを入れてある。
 実は高校生時代に「北斗星」を揃えたときに、EF81やDD51を揃えるのを優先したら、このED79まで手が回らなくなってしまった。よって私が模型のED79を手に入れたのは比較的最近で、10年位前のことである。
 当時は既にKATOの電気機関車は「クイックヘッドマーク」になっていて、ヘッドマークの着脱が自由になっていた。このため本機は、我が家では「北斗星」「トワイライトエクスプレス」「カシオペア」の牽引を担当している。
 2機目はトミックスによる0番台機。これは後述する100番台機と一緒に、2009年頃に購入したものだ。KATO機があるのに、トミックス機を改めて購入した理由は、100番台機の紹介のところで後述する。本機のナンバーは11号機としている。
 我が家で単機で使う際は、快速「海峡」や臨時列車の再現用として使っている。
 3機目は2機目と同じくトミックスのものだが、こちらは100番台だ。100番台は貨物列車を重連牽引するための補機専用機で、抑速ブレーキや保安設備などが省略されているため、単機で青函トンネルを通過することはできない。いわゆる「ブースター」だ。
 本機の実物は、通常時は旅客列車を牽引することはなかった。ただし、1988年秋に来日した「オリエントエクスプレス」客車は重量があるため、青函トンネル通過時は100番台と重連での牽引となった。
 前述の0番台機と一緒に2009年頃に購入したもので、これらはKATOから「オリエントエクスプレス'88」が発売された際に、オリエント急行の青函トンネル通過シーンを再現するために購入したものだ。
 我が家ではコンテナ貨物は手を出していないので、この100番台機は「オリエントエクスプレス'88」専用機になっている。ヘッドマークも付けっぱなしだ。
 なお、「オリエントエクスプレス」青函トンネル通過時に、実際に牽引した機関車の番号は解らないので、番号違いは容赦して頂きたい。我が家ではこの機には105号機のナンバーを入れている。

3.快速「海峡」

 続いて紹介するのは、2002年の東北新幹線八戸開業まで海峡を結んでいた快速列車「海峡」だ。青函トンネル旅客列車の主役として、青い客車で運行されていたこの列車が懐かしい方も多いことだろう。
 この列車がもっとも青函連絡船の雰囲気を出していたんだけどなぁ、でも正直言って「ドラえもん」のラッピングがされた頃からそんな雰囲気がなくなっちゃったなぁ。津軽海峡を渡る列車の中で私が一番気に入っていた列車は、誰がなんと言ってもこの「海峡」だ。

 編成を組んでみた。ED79と青い50系のこの編成が、青函連絡船亡き後の津軽海峡の旅情だった。
 客車を見てみる。
 我が家の「海峡」はマイクロエースの最初期製品、その後リニューアル品も出ているがこちらは他に欲しい物が重なっていた時期で「リニューアルのためだけに新しく買う」なんてことが出来なかったので見送った。確かに妻面のディティールが少し悪いが、この50系でも十分に雰囲気は出ている。
 基本セットだけでなく、増結セットも2箱購入。基本セットに入っているカラオケ車やカーペット車は連結せず、普通車だけで8両編成にして1990年代前半の「海峡」を再現している。
 こちらは本州の50系を改造したオハフ50−5000。大きな窓から見える転換シートが良い味出している。アンチ転換シートの私であるが、快速「海峡」の50系に乗るときは座席に座らず、最後部デッキで後方の景色を眺めていた。青函トンネルの設備をこの目で見ながらの旅だった。
 こちらは北海道の50系を改造したオハフ51−5000。北海道仕様の小さな二重窓をうまく再現していると思う。
 なお、我が家に入線した「海峡」用の50系は、カトーカプラーへの交換と、トイレ付き車についてはトイレの窓を裏側から白く塗る小加工をしている。ただ連結面間隔が広すぎるので、いつかTNカプラー化したいと思っている。
 編成を前から見てみる。こうして見ていると、青森駅の6番ホームに佇む「海峡」の姿を思い出す。
 何度かそれを尻目に、フェリーターミナルへ行ったこともあるけどね。
 走らせてみた。本当はローカル線か新幹線軌道を走らせるのがいいのだろうけど…。
 ED級の電機が8両もの客車を牽引するローカル列車は、この「海峡」が最後だった。
 機関車をアップで見てみる。「海峡」のヘッドマークは「モリヤスタジオ」さんのパーツを使っている。こうなると今度は14系「海峡」を再現したいなぁ、これができるKATOの「はまなす」セット欲しい…。
 いつもの鉄橋を行く、津軽海峡線でこういう景色は、やっぱり江差線区間かなぁ?
 快速「海峡」は、前述したように東北トン幹線八戸開業の2002年12月ダイヤ改正で姿を消した。同時に青函トンネルからはローカル列車はなくなり、全旅客列車が急行以上になってしまった。

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