2.ED79形電気機関車
津軽海峡線の模型を紹介するにあたり、避けて通れない車両は私が勝手に「海峡の渡し守」と命名しているED79形電気機関車だ。国鉄時代に開発され、東北地方で余剰となったED75を改造して作られた青函トンネル専用のこの機関車が「津軽海峡線の旅情」だったのは誰もが認めるところだろう。碓氷峠におけるEF63と同様、一定区間でしか見られない名物機関車だった。
北海道新幹線開業を機に全機引退したが、我が家の模型ではこの機関車は不滅だ。我が家には津軽海峡線の列車を再現するため、3機のED79が用意してある。
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まず1機目のED79は、KATOによる0番台機。この機には1号機のナンバーを入れてある。
実は高校生時代に「北斗星」を揃えたときに、EF81やDD51を揃えるのを優先したら、このED79まで手が回らなくなってしまった。よって私が模型のED79を手に入れたのは比較的最近で、10年位前のことである。
当時は既にKATOの電気機関車は「クイックヘッドマーク」になっていて、ヘッドマークの着脱が自由になっていた。このため本機は、我が家では「北斗星」「トワイライトエクスプレス」「カシオペア」の牽引を担当している。 |
2機目はトミックスによる0番台機。これは後述する100番台機と一緒に、2009年頃に購入したものだ。KATO機があるのに、トミックス機を改めて購入した理由は、100番台機の紹介のところで後述する。本機のナンバーは11号機としている。
我が家で単機で使う際は、快速「海峡」や臨時列車の再現用として使っている。 |
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3機目は2機目と同じくトミックスのものだが、こちらは100番台だ。100番台は貨物列車を重連牽引するための補機専用機で、抑速ブレーキや保安設備などが省略されているため、単機で青函トンネルを通過することはできない。いわゆる「ブースター」だ。
本機の実物は、通常時は旅客列車を牽引することはなかった。ただし、1988年秋に来日した「オリエントエクスプレス」客車は重量があるため、青函トンネル通過時は100番台と重連での牽引となった。
前述の0番台機と一緒に2009年頃に購入したもので、これらはKATOから「オリエントエクスプレス'88」が発売された際に、オリエント急行の青函トンネル通過シーンを再現するために購入したものだ。
我が家ではコンテナ貨物は手を出していないので、この100番台機は「オリエントエクスプレス'88」専用機になっている。ヘッドマークも付けっぱなしだ。
なお、「オリエントエクスプレス」青函トンネル通過時に、実際に牽引した機関車の番号は解らないので、番号違いは容赦して頂きたい。我が家ではこの機には105号機のナンバーを入れている。 |
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