2013年6月22日 西武鉄道 池袋線 練馬駅〜石神井公園駅 2013年3月16日、東京の鉄道網が大きく変化した。東急東横線渋谷駅が地下に移転し、2008年に池袋から渋谷まで開通していた地下鉄副都心線のレールと結ばれた。 …と今回の概要を書けば、「2013年6月15日 東急電鉄 東横線 多摩川園駅ほか」と全く同じになってしまうの長々と書くのをやめよう。 5月半ば、用事があって実家に帰ったときに、石神井公園駅〜大泉学園駅間で西武池袋線の踏切を渡った。その時に目の前を通過した電車は…東急5000系8連であった。ステンレスボディに赤いラインを入れた電車が、「元町・中華街」の行き先を掲げて練馬区内の西武線の鉄路を走り去っていったのだ。 しかし、その踏切の変化は走っていた電車だけではない、線路の脇は工事現場となっていて真新しいコンクリート柱が建ち並んでいた。大泉学園駅手前まで高架化すべく工事が進んでいたのだ。石神井公園駅までは高架化だけでなく、複々線化も完成し練馬区内の西武池袋線の大半は、私が少年時代の西武池袋線とは違う。レッドアローをひと目見ようと自転車で走って訪れた複線線路も、踏切も、古レールを転用した青緑色の鉄柵も、今はもうない。 そんな新時代の西武池袋線を走る、東急電車の姿を写真に撮りたいと考えての行動が、今回の撮り鉄だ。いくら線路が高架になり、複々線になった上に駅が増えたとは言え、各所にあるカーブや勾配は昔のままだ。そこで昔の地平時代の西武池袋線を思い浮かべながら、当時はここを走る事すら考えられなかった車両達の活躍を見てみたいと思ったのだ。 そして梅雨の合間の晴れ間が拡がった土曜日の朝、私は自分が育った地である練馬区石神井を目指した。実家の最寄り駅は新宿線だが、第二の最寄り駅のひとつとして「お出かけ」の時によく利用した石神井公園駅から、今回の撮り鉄が始まる。
|