私がPCを持つようになって、フライトシミュレータや鉄道運転シミュレータゲームなどをプレイするようになってから、「こういうゲームがあればなぁ」と思っていたのが「船(できれば大型船)を操縦するシミュレーションゲーム」だ。だが日本から手が届く範囲内でそのようなゲームをなかなか見つけることが出来ずにいた。
そんな2005年頃に見つけたゲームが、やはり海外製のゲームで「Ship Simulator」だ。この「Ship Simulator」は、ほぼ2年おきに「Ship
Simulator 2006」「Ship Simulator 2008」とパージョンアップを重ね、その都度最新版を購入してプレイして愉しんでいた。特に「2006」「2008」ではあのタイタニック号が再現され、「北大西洋で氷山を避けながらタイタニックを操船する」なんて不謹慎なミッションがあって笑った思い出もある。
その「Ship Simulator」シミュレータシリーズの完成版とも言うべきゲームが、2010年リリースの「Ship Simulator Extremes」だ。このゲームではタイタニック号はなくなったものの、手こぎボートから大型タンカーまで様々な種類の船が収録されて、プレイヤーの好みに応じた操船体験が出来る。様々なミッションも用意されていて、「環境保護団体の一員として日本の調査捕鯨を妨害する」なんてミッションもあって、笑うに笑えなかったのも記憶に新しい。
ちなみに現在、この「Ship Simulator Extremes」はさらにバージョンアップされて「European Ship Simulator」等として販売が継続されているが、私はこのバージョンアップ版がどうしても気に入らず、未だ「Ship
Simulator Extremes」をプレイし続けている。購入から8年経っても飽きないと言う点を考えると、本当に完成度の高いゲームだと思うのだ。メーカーさんには是非とも「Ship
Simulator Extremes」まんまでバージョンアップをお願いしたいところだ。
「Ship Simulator Extremes」では船の再現もさることながら、港の再現もとても美しい。イギリスのソレント海峡やドーバー海峡、フランスのマルセイユ、オランダのロッテルダムやアムステルダム、アメリカのニューヨークやサンフランシスコなどの海域が再現されていて、フリーミッションならばその風景の中を思う存分好きな船で走り回れるのが魅力だ。
もちろん船の再現も素晴らしく、特に船の動きの面では慣性面がキチンと再現されていて、船独特の舵取りの難しさ(たとえば旋回しようと舵を切っても曲がり出すまで間があったり、旋回から直進に戻ろうと舵を戻してもなかなか真っ直ぐに戻らない)もキチンと再現されている。着岸時は実物同様ブレーキなないので、早めにエンジンを止めて徐々に速度を落としていかないとあっという間に岸壁に激突してしまう。その慣性力も船の形状や大きさによって違いがあり、「ゲームだから」と妥協しない姿勢がキチンと見受けられるのがこれまたい。
今コーナーではもう発売から8年も経ったこのゲームを、私ならではのレビューでその魅力を伝えられたらと思う。ゲームそのものはDLCも含めて「Steam」を通じてのダウンロード購入が可能なので、このゲームに興味を持たれた方は是非とも購入をお勧めしたい。
では、今ゲームのソレント海峡のマップへ行ってみよう。再現範囲はだいたい下記の地図の範囲内だ。このマップに出てくるワイト島は、トレインシミュレータの方でも登場済みだ。
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