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6.50000系「ラピート」
他の鉄道車両にはない度肝を抜くデザインは、登場から20年経っても色あせない。
 現在の南海電鉄と言えば、多くの人が思いつく車両は関西空港直通特急用の50000系「ラピート」であろう。1994年の関西空港開港と同時にデビューし、その度肝を抜く前面デザイン、側面に並ぶ楕円の窓、そして深い青に塗られた車体は多くの人々に鮮烈な印象を与えた。1995年、同じく関西空港特急用としてJRが放った281系「はるか」を差し置いてブルーリボン賞を獲得するなど、1994年の鉄道シーンの話題を全てかっさらっていったといっても良いだろう。そのデザインには賛否両論の議論もあったが、私は大好きな車両だ。私はこの「ラピート」に1994年、1995年、2011年と3回ほど乗っており、その都度その品質の高さに感心している。
 何よりもこの電車はデザインだけでなく、乗ってみるとその外内装に渡って様々に吟味して作られていることがよく分かる。派手でありつつも派手一辺倒ではなく、何処か落ち着きをも感じる外内装が20年経っても色気あせないのは事実だ。

 この「ラピート」も我が家のラインナップに加わっている。Nゲージ鉄道模型ではマイクロエースから出ており、このうちの改良再生産の方を私は購入している。中間部の連結器をTNカプラーに換装した以外はほぼ手を付けずにそのままだ。

 この「ラピート」は貸しレなどで走らせると目立つので面白いですね。一度「ファインクラフト」でこれを改造して「赤い彗星」仕様に塗り替えた人を見た時はビックリだったなー。
駅に停車する「ラピート」
編成で見てこその電車、この青がとても美しい。
先頭部をズームアップ
この「顔」の表現も破綻はない、「ラピート」のイメージが上手く出ている。
俯瞰視点で見てみる
模型的な視点で見てもこの電車は美しい。
「ラピート」流し撮り
スピード感あるデザインがまた映える。
橋を渡る
意外にこういう非都会的な風景にも溶け込むんだなぁ。
デザインが好きな南海電車を並べてみた
現物では実現しなかったけど、どちらも印象的だな。

7.10000系「サザン」
私が始めて乗った南海電車
 私が始めて乗った南海電車は、本コーナーで前述した通り10000系「サザン」だ。そして「サザン」にはその時以来、まだ乗っていない。
 だが私が模型で揃えたのは乗った当時の「サザン」ではなく、現在の「サザン」だ。塗色が変わって中間車が追加されて4両編成になり、自由席の通勤電車と連結して8両編成で活躍する現在の「サザン」だ。

 「サザン」の登場は1985年、これまで転換クロスシートの1000系(旧)で運行されていた南海本線特急「四国」号を置き換えるために登場した。車体は30000系「こうや」号を基本に20メートル車体を採用、前面は自由席車として一般通勤電車(7000系や7100系)と連結するため貫通構造となった。当初は2両編成で登場し、4両編成の通勤電車と連結して6両で運用されることが多かった。
 1992年に4両編成化が行われ、同時に現在の塗装に塗装変更された。まず後期編成は新たに作った中間車を挟んでそのまま4両編成に伸ばし、初期車は半数が運転席を撤去して中間車に改造されて別編成に組み込まれて4両編成となった。こうして特急「サザン」は自由席車とともに8両編成になり、現在の体制が出来上がる。
 その後、2012年以降に特急「サザン」に登場した新型特急車12000系「サザンプレミアム」と置き換えられて、一部編成が廃車になっている。10000系では併結対象が7000系や7100系だったが、12000系では最新の通勤車と併結運転が可能となった。

 模型はグリーンマックスからラインナップされている。塗装済みキットと完成品の2通りが出ていて、新塗装と旧塗装だけでなく、新塗装は中間車の違いによって2種類用意されている。
 私が購入したのは乗った当時の旧塗装ではなく新塗装だ。2005年に南海電車を利用した際にこの「サザン」に惚れ直したからというのが正解だ。その時に見たのは中間車が新造車の後期編成が7000系を自由席車として連結している編成で、「サザン」10000系だけでも先頭と中間で窓の大きさなど車体構造が違うのに、それが片開きの一時代前の通勤電車と繋がって走っている「無統一感」が見ていて楽しかったのだ。「サザン」を購入するならこの編成を…と思っていたところで、7000系が鉄道コレクションで発売されてやっと可能になったから実現したものだ。
 ちなみに私が購入したのはキットとして購入予算を節約している。先頭部だけTNカプラーに変更して前述の鉄道コレクション7000系と併結運転可能とした。こうして統一感の全く無い特急「サザン」の、見ていて楽しい編成を再現している。

 でも「サザン」はやっぱり旧塗装が欲しいなぁ、マイクロエースの7100系が安く手に入ればなぁ。こっちはちょっと
難しいかな。
10000系を編成で見る
先頭車と中間車で窓の大きさが違う、そして後ろに別形式の通勤電車が…
先頭車のズームアップ
貫通スタイルで特急らしさをうまく出していると思う。このデザインも好きだ。
通勤電車と連結
我が家では自由席車は7000系、この組合せが見ていて楽しいんですよ。
俯瞰視点で見る
どうですか、この統一感のなさ…。
橋を渡る
やっぱり「サザン」は良いねぇ、と思えるワンカット。
南海本線の主役
「サザン」と「ラピート」がこの路線の檜舞台の主役だ。

8.1000系(U)2021年1月10日追加
私が最も好きな現役の南海通勤電車
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