第25話「小さな街の小さな友情」 |
名台詞 |
「そんなのわかんないじゃない。だって、クリスマスならきっと神様だってポルフィにプレゼントくれるよ。それまでにミーナに逢わせてくれる。そうしたら、二人でまたここに戻ってくればいいじゃない。」
(デイジー) |
名台詞度
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フローネの名言キターー。ラビニアもがんばれや。
じゃなくて、ポルフィがいよいよこの町を出て行くことを意識し始めている。マクシミリアンが革製のバッグをイラーリアにプレゼントすると決まり、そのバッグをマクシミリアンより先に見てしまおう、とデイジーの悪戯心がうずくのだ。これにポルフィも一緒に…と声をかけるとポルフィはその頃にはこの町にいないと答える。この返答がデイジーのこの台詞である。
恐らく、デイジーの幼い思考回路はポルフィとこのままずっとこの町で一緒に遊べるという単純なものだっただろう。だがそれだけではない何かを感じ始めている訳で、ポルフィがデイジーの手を引いてオリーブ畑を見に行った(うらやましいぞ)ときにはされに気付いていただろう。そう、もう彼女にもポルフィに対する淡い恋心があめに違いないのだ。
対するポルフィも実はそうなんだけど…ミーナを探すという気持ちの前にはデイジーへの淡い恋心は消えてしまうほどなのだ。そう、ポルフィは常に前だけを見ているのである。それでいて横にあるきれいな花にも気付き、それを振り払おうとしているのだ。
デイジーはポルフィのそんな気持ちを踏みにじる訳にはいかないことを分かっているし、やはりポルフィが妹に会うことを心から願っている。だからこそミーナが早く見つかったらこの町に戻ってきて欲しい、そういう本心をぶちまけたのだ。
ポルフィはミーナを発見したら、カウロニアへ戻ってくるのかな? そういう話であって欲しい。 |
(次点)「出るんだぜ、今みたいに使っていない時期になると、夜、みんなが寝静まった後、だぁれもいないのに、ポタ、ポタってオイルが垂れる音がして、かつーん、かつーんって足音が…」(マクシミリアン)
…おまい、そのノリ大好きだよ。それと、うらやましいぞ、ポルフィ。 |
名場面 |
デイジーとの別れ2。 |
名場面度
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カウロニア編の最後を飾るこのシーンは、名場面として外せないだろう。デイジーとポルフィの小さな恋物語の終わりは間違いなく「ポルフィの長い旅」の名場面の一つになると思う。
その前の移動遊園地での「ポルフィ、いっちゃうの?」と問うデイジーの姿に来るものがある。レベッカのツンデレシーン(←デイジーとの別れがなきゃこれが次点で取り上げられたはず)を挟んで駅でいよいよ、この二人の別れシーンとなる。
駅への道中、デイジーはポルフィと一言も言葉を交わさなかったという、イラーリアとマクシミリアンと挨拶を終えたポルフィはデイジーを見ると、デイジーは後ろを向いて黙り込んでいるのだ。ポルフィがいくら呼んでも振り返らない、「デイジーはポルフィと別れたくないのよ」とイラーリアがいうが、ポルフィは初めて「そんなの僕だって…」と自分もデイジーと別れたくないことを口に出す。それを聞いたデイジーがやっと口を開く、彼女はスカートをギュッと掴んだまま「早く行けば」と絞り出すように言うのだ。「じゃ行くからな、お父さんによろしく伝えて」と事務的に答えるポルフィだが、表情は決して普通ではない。辛い別れを敢えて事務的に受け答えることによって乗り切ることを、彼は覚えたに違いないのだ。
駅へ入ってゆくポルフィ、肩を震わせるデイジー。ついにデイジーは振り返ってポルフィの名を呼ぶ。ポルフィがそれに気付くとデイジーは手を振って、「チャオ、ポルフィ。」と涙声で言う。この声が悲しみを誘う秀逸な声で、さすがフローネと感心してしまうのだ。ポルフィは明るく「チャオ、デイジー。」と答える。
このシーンはとにかく「チャオ、ポルフィ。」の一言に尽きると思う。ポルフィに言いたいことがたくさんあったに違いないデイジー、もっとたくさん一緒に遊べると信じていたデイジー、突然のポルフィの旅立ちと別れに対し、やっと言えた一言なのだ。この涙声が秀逸で、私はカウロニア編最後を飾る名シーンになったと見ていて思った。
「まわれ、時の風車、また出会いと別れ」という歌詞がオープニングにあるが、この別れはここまでの別れの中で最も寂しい別れだと思う。互いに淡い恋心を意識していただけに、視ている側にも別れという事実が突き刺さってくる。22話のデイジーとの別れとはまるで違う、デイジーにとって身を割かれるような別れに違いなかっただろう。 |
(次点)メリーゴーランドに乗るポルフィ
…移動遊園地設営の親方のサービスで、タダでメリーゴーランドに乗せてもらったポルフィ。彼は大喜びだが、涙を流しながら「ミーナにも乗せたやりたいよ、ミーナにも!」と叫ぶ。これを見た町長がよく励ませとマクシミリアンにいう。ごめん町長、前回はあんな言い方しちまって、私の展開予測は大ハズレでしたね。それはともかく、ポルフィのミーナに対する思い、楽しいことは何でも妹と一緒にという思いがあふれ出ていていいシーンだ。デイジーとの別れがなければ間違いなく名場面としてトップに取り上げただろう。 |
感想 |
なにー?
次回は鉄道連絡船だ!? (予告見て本当にこう叫んだ←バカ)
このアニメは何処まで私を乗り物で引き込む気だ?
+ + ∧_∧ + (0゜・∀・) ワクワクテカテカ (0゜∪ ∪ +
と__)__) + |