・「Train Sim World 2」を本格的に始めました

「Train Simulator」同様に世界の鉄道を楽しもう!

 本サイトでは「Train Simulator」というゲームと、その路線マップの紹介を通じて世界数あ
る鉄道のうちいくつかを紹介してきた。
 その「Train Simulator」というゲームにも後継作がある。これが「Train Simulator」のシステムをグレードアップして様々な新機能が盛り込まれた「Train Sim World 2」だ。

 このゲームは2017年春に「Train Simulator」と同じイギリスのDovetail Games社から発売されたゲームで、「Train Simulator」の後継作品と位置づけられている。当初は「Train Sim World」と名乗っていたが、その後のバージョンアップを経て、2020年夏から「Train Sim World 2」を名乗っている。
 さて、ゲームエンジンがどうのとかそういう話はそういう話にもっと詳しいサイトに譲ることにして、ここでは私のサイトなりの「プレイする鉄道ファンとしての視点」で、このゲームが「Train Simulator」とどう違うのかを紹介したい。

 「Train Simulator」との違いで最も目立つところは、ゲームが「一人称視点」で進むことだ。つまりゲームの世界の中の人間になって、ゲーム内で右を見たり左を見たり歩いたり走ったりという行動が出来ることだ。これは本サイトで紹介したゲームでは「Fernbus Simulator」と同じかたちである。「Train Simulator」ではただ列車を運転するだけだったが「Train Sim World 2」ではそれだけではなく、列車から降りて駅構内や操車場内などを歩き回ったりすることが出来るのだ。
 列車の運転についてもただ運転席に座っているだけで進むのではなく、車両の連結や解放、それに車両基地や操車場の構内でのポイント切り替えでは運転席から離れなければならないシーンもある。それも運転席から立って、運転席のドアを開き、ステップを降りるという動作を経ないと運転室から出られないのだ。もちろん旅客用の電車や気動車では、運転室から直接客室に入ることも出来る。

 続いて「運行ダイヤ」の概念があること。ゲーム内の世界ではマップごとに列車の運行ダイヤが設定されていて、フリーモードでのプレイでマップの世界に入ると、その路線では列車が設定された運行ダイヤに従って黙々と運行されているのだ。駅などからその列車に乗ることも出来るし、それが旅客列車であれば客として乗って客席に座って鉄道旅行を楽しむことだって出来る。そうやって乗り込んだ列車の運転席に座れば、ダイヤに従った運転をすることも可能だ。
 旅客線ではAIの乗客が現れ、これらの列車の運行に従ってホームや車内を歩いたり、列車の座席に座ったりしている。これらの光景を見ているだけでも旅情を感じて面白いように仕上がっている。

 これとは別に「Train Simulator」と同様のシナリオも用意されていて、ゲーム内に設定された条件に従いゲーム的な運転を楽しむことができる。またシナリオによっては上記のダイヤの概念のため、自分が運転する車両まで歩いて行かねばならないものや、自分が運転する列車の到着を待たねばならないものもある。つまり実物の面倒なところも再現されているのだ。

 続いては車両で、車両の操作が細かくなったことだ。これはゲーム内でただ列車を運転するだけでは感じにくいが、車両をコールドスタートさせるシナリオではとても重要な問題になる。例えばディーゼル機関車のエンジン始動ではバッテリースイッチやブレーカーの投入から始め、燃料系のバルブを操作したり電気系のスイッチを入れるためにボンネットや機械室の中に潜り込まねばならない点まで再現されている。フリーモードで乗り込んだ車両でプレイする場合も、走行できるように様々なスイッチやバルブを正しく操作しないと車両は1ミリも動かないという細かさだ。
 車両の連結解放も連結器周りに行かねばならない。自動連結器ではナックル操作の概念があり、対面した連結器のどちらかのナックルが開いていない連結できない点まで再現されている。解放の場合も切り離す連結器のところへ行ってナックル操作をしなければならない。ネジ式連結器の場合でも連結面へ行って連結や解放の作業をする必要がある。

 車両については、車体の塗装を変更するツールが付属しているのも面白い。さすがに自由自在に好きな塗装に出来る仕様ではないが、機関車や電車や気動車の車体の色を変えられるのはとても面白い。

 私はこのゲームを最初に手にしたのは、「Train Sim World」として発売された2017年春だったが、当時の私のPCではこのゲームが快適に動く環境ではなく1~2度程度起動させただけでお蔵入りになってしまった。
 その後2019年にPCを買い換えた際にもこのゲームを起動したが、今度は快適に動くものの「CPU温度が高すぎる」という警告が頻繁に出るために怖くてプレイできずにまたお蔵入り(他のゲームではそんな警告は出なかったのに…)。
 そして2022年5月末にPCを買い換えた時に「Train Sim World 2」を起動させてみたら、今度は正常に動いた。ということでこの一ヶ月ほどこのゲームを楽しんでいるということだ。

 この「Train Sim World 2」をここでは簡単に紹介してみよう。もっとうまくスクショが取れるなら、マップの紹介をしてみたいんだけどなぁ。


・世界の車窓から
 
 私が「Train Sim World 2」で最も気に入っているマップは、この「Peninsula Corridor: San Francisco - San Jose Route」だ。サンフランシスコから南へ延びる通勤路線で、アメリカンタイプの大型ディーゼル機関車がダブルデッカーの客車を牽引する路線だ。
 機関車は「F40PH」、以前にも本サイトで紹介した機関車だ。
 客車はオールステンレス製で、後尾側には運転台が設置されいて、機回しを不要にしたプッシュプル運行が可能だ。
 もちろん、ゲームでもこちらを先頭にした列車も運転体験できる。
 ちなみにこの客車は日本車輌製、だが米国製品を多く使用し、最終組立はアメリカで行われたとのこと。
 これは同じマップのアドオン機関車「MP15DC」、基本的には操車場での入れ替え機(スイッチャー)だが、この画像のように軽貨物列車の本線運用もある。
 この機関車での構内入れ替え作業はとても楽しい♪

ここからは、車両の塗り替えツールを使った自作のリバリーで、所有マップを紹介しよう。
 まずはゲームに標準で付いてきた「Sand Patch Grade」というマップ、アメリカのメリーランド州とペンシルベニア州にまたがる峠越えの路線だ。

 このマップに出てくるディーゼル機関車を日本の旧国鉄ディーゼル機関車標準塗装に塗り替えてみた。
 名機SD40-2にこの塗装が思ったより似合うので、ちょっと感動。
 本当は手すりを全部白にしたかったけど、ツールの仕様上できなかった。
 こちらもアメリカではありふれた機関車であるGP38-2だ。
 前述のSD40-2とそっくりで、私でも何処が違うのかよく分からない。
 外観上の違いも非常に細かいし。
 続いては「Train Simulator」のマップを紹介した「Sherman Hill: Cheyenne - Laramie Route」だ。
 ただ「Train Simulator」の時よりもマップは簡易で、3番線の再現がないので急勾配を登らされる。
 やはり機関車は日本の旧国鉄ディーゼル機関車標準塗装に塗り替えたが…似合わない。
 その機関車はSD70ACeで、これも「Train Simulator」の時にも収録されていた。最近の機関車なのだから、もっと違う色にすりゃよかった(笑)。
 続いてはヨーロッパへ行ってみよう。
 これも「Train Simulator」のマップを紹介ている「Isle Of Wight: Ryde - Shanklin Route」だ。
 ただ「Train Simulator」の時とは違い、ワイト島蒸気鉄道は再現されていない。
 車両は日本の営団地下鉄銀座線旧型車の塗装にしてみた。

※「Train Sim World 2」の本マップは2022年7月に大きなバージョンアップを予定
 終点のシャンクリン駅で発車を待つ、単色塗りだから塗り替えは簡単…と思う方もいるだろうけど、天井の赤と側面の黄色の境界が結構面倒だった。

 本当は丸ノ内線塗装も作りたかったけど、サインカーブを妻面に回り込ませるのが難しく断念。
 これも「Train Simulator」のマップを紹介ている「Arosalinie: Chur - Arosa Route」だ。「Train Simulator」の時との違いは、アレグラ号がないこと。
 GE 4/4 II形電気機関車を、日本の旧国鉄の新性能電気機関車の特急色に塗り替えてみた。意外に似合うぞ。
 1970~1980年代の「ブルトレブーム」で育った世代の私としては、機関車といえばやっぱりこの色です。
 前面に付いている紋章がヘッドマークみたいで良いですね。
 最後に紹介するマップは「West Cornwall Local: Penzance - St Austell & St Ives Route」。
 イギリス南部、ペンザンスとセント・オーステルを結ぶ、日本で言うところの亜幹線です。
 途中のセント・エスからセント・アイヴスへの短い支線も収録されています。この支線はとても雰囲気が良くて好きです。
 車両はイギリスの旧国鉄Class150形気動車。これを私は日本の旧国鉄気動車標準塗装に塗り替えてみました。
 今度は首都圏色を作ってみようっと♪。
 海辺をのんびりと走るローカル線の運転は、本当にいろんな意味で面白いですよ。そこに塗装だけこんな風情がある車両を走らせれば、もうサイコー。

 私の「Train Sim World 2」のとりあえずの紹介はこんな感じです。いずれマップの紹介などをしてみたいです。
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