西武新宿線〜私の鉄道の原風景

 西武新宿線…私にとって鉄道風景の原点であり、本格的な鉄道探索する全ての始まりの路線である。上石神井で少年時代を過ごした私にとって、その記憶に良く残っているのは西武新宿線の電車達である。
 私が上石神井に引っ越してきたのは1977年、当時の西武新宿線は赤い電車が幅を利かせていて、黄色い電車に乗れればラッキーというそんな時代であった。旧型国電まんまのスタイルのクハ1411形もいたし、451系や551系という赤い釣り掛け電車が主役。その中に601系や701系という高性能電車が混じっている、そんな感じだった。
 母親が駅前の西友に買い物へ行くとき、当時小学1年生の私はそれに着いていって駅前の踏切でその「でんしゃ」達を眺めるのが日課だった。1日1回だけやってくる単行で色が違う電車を見て「あれは何だろう?」と考えてみたり、当時新車で出来たてホヤホヤの2000系が試運転で通過していったときの衝撃は今でも忘れない。
 年齢が上がると共に電車の形式を覚え、西武新宿線の車両の変遷も理解するようになってくる。小学3年生に上がる直前、ある日突然101系がいなくなって黄色い701系ばかりに鳴ったことも記憶している。いつの間にか1日1回の単行の電車は姿を見せなくなり、クハ1411形という古めかしい電車も姿を消していて、小学4年生の頃には殆どの電車が黄色になってしまった。
 だが、私が鉄道模型で揃えているのはその後の時代である。西武新宿線で701系系列と旧2000系が主力となる時代が比較的長かった事もあり、自分の記憶に強く印象に残っているのはその後の時代なのだ。時代設定としては1980年代後半〜1990年代前半と思って頂けばいいだろう。
 では、私の記憶にある西武線をとくとご覧あれ。

我が家の新宿線のフリートは以下の通り
赤電のページ
冷房化前の西武線と言えばやはり赤い電車、多摩湖線以外での赤い電車の記憶は小学校中学年位までですが、そんな末期の姿が中心です。
101系(分散冷房車)のページ
101系の冷房試作車である分散冷房車。この車両は子供の頃に見た新宿線での活躍が印象深い。
そんな「新宿線専用」だった時代の分散冷房車を再現しました。
701系系列(黄色)まとめてのページ
電気連結器カバーが黄色く塗られた新宿線の冷房車達は、私の子供時代の「電車の記憶」の常に中心にあります。
そんな仲間達の80年代の姿を再現しています。
2000系(新旧)のページ
子供の頃の西武新宿線のフラッグシップであり、池袋線にはない自慢の電車は2000系だ。
だが、模型化しているのは子供時代でなく90年代初期〜中頃の2000系が最も面白かった時代。
6000系(6107F)のページ
西武新宿線最初のステンレス車、黄色ばかりだった新宿線に始めてやってきた銀色の車体に青いラインは、衝撃だった。そんな最初の6000系を模型で再現。
10000系「ニューレッドアロー」のページ
1993年末、新宿線に突如現れたクイーン。新宿線沿線で育った私としては、それに近い姿を模型にしたかった。また現在の我が家からの最寄り路線である拝島線に、突如現れて消えたクイーンを再現しました。
30000系「スマイルトレイン」のページ
2017年現在、西武新宿線の最新鋭はこのユーモラスな顔の電車。しかしその最新鋭すらも「懐かしの光景」に仕上げてしまった。
3000系のページ
池袋線に華々しくデビューし、僅か数年で新車に押されて新宿線にやってきた地味な車両。
模型は池袋線の姿で発売されましたが、我が家に来たからには新宿線車両に仕上げました。
20000系のページ(新作)
2000年に西武鉄道にデビューした「箱入り娘」、その最初の投入路線は新宿線だった。
現在の西武鉄道では中堅的な位置にあるこの通勤電車が、模型でデビューするのをずっと待ってました!

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